作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

歴史・エッセイ・小説・時事ニュース・・・なんでもござれのブログです。どうぞよろしく。

【 副業が本業不振を救う 】

2006-12-02 13:17:44 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


「濡れ煎餅」というものを知ったのは5年ほども

前のことだったろうか。

本来、パリッとした食感がウリの塩煎餅。

それが、微妙に湿っていて、じわ~っと口中に
味が広がる。

変わった煎餅だが、美味いことは美味い。

その「ヌレセン」を売り出しているのが銚子鉄道だと
聞いた。

走行距離が4~5キロの小さな鉄道。

前社長とやらが1億円持ち逃げして、鉄道は苦境に立つ。

車両が老朽化して、修理するカネが無い。

誰のアイディアか「ヌレセン」を売り出した。

ホームページに書き入れて、修理代が無いので援けて!

あっという間に1万件の「ヌレセン」注文が来た。

車両の修理も出来て、会社は黒字になった。

いう事が良い。

遠方の人が、銚子鉄道に乗るのはタイヘンだ。

濡れ煎餅だったら、どこにでも送付できる。

いま注文しても、届くのは3ヶ月ぐらい後になるそうな。

会社の寿命30年という説がある。

会社は自ら変わることで、寿命が延びる。

思い切りが必要なことを痛感している。


           パパゲーノ




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目次 ~パパゲーノが考える会社のあり方~

2006-10-18 15:35:31 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方

  

    【 女性を大事にしない会社 】        
 

  【 社員を無駄使いする会社 】      

      
【 社外に散らばる大勢の仲間 】

  【 商社の優劣は仕入れ能力で決まる 】

  【 参考になる 『本の雑誌社』 】

  【 涙がでるほど嬉しい 】

  【 業者とパートナーの違い 】

  【 求人・求職のミスマッチ 】

      【 マンマ・ミーア 】

      【 三分の一がサボッてる 】

      【 民間で働く女性の年収 】

      【 松下村塾か倉本聡か 】

      【 人の使い方 】

      【 珈琲の淹れ方 】

      【 副業が本業不振を救う 】





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【 珈琲の淹れ方 】

2006-10-18 11:22:16 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


ボクの会社の新入りは、先ず珈琲の淹れ方を
教えられる。かといってボクの会社は外食産業
でもないし、ましてやコーヒー・チェーンなんか
じゃない。

何年か前まではボク自らが淹れて見せていた。
なに難しい器具なんか使いません。

濾紙の代わりに濾布を使うが、それは比較的新しい
やり方で元々は濾紙。

粉を人数分入れて、まんべんなく熱湯をかけまわし
膨潤させる。粉全体がお湯を含み、さあみんな
チカラをあわせて働くぞとモラールを高める。

みんながやる気になったところで、戦闘開始。
盛りがった粉の真ん中に一筋の熱湯を流すと、
対流が起きて粉全体がマリモのように丸く膨れ
上がってきます。そのままお湯を真ん中の一点に
注ぎ続ける。対流が起きつづけてマリモが崩れない。

こうすると粉の一粒一粒が全員参加で、珈琲作りに
参加します。濾紙の縁にへばりついたまま、何の役
にも立っていないヤツなんか存在しない。

みんな参加して作り上げた珈琲は当然美味しい。

コーヒーなんて呼ばせない。立派な珈琲に対して
失礼になる。

電機メーカーが売り出しているコーヒー・メーカー
じゃ、粉の大部分が働いていない。ただ濾紙の縁に
へばりつき、濡れて見せているだけ。さぼってんです。

あんなもので美味い珈琲が出来るわけがない。

こうやって珈琲を淹れて見せて、いいか、これが
会社だ。全員参加でいいものを提供するのだ。

そう教えるのです。


           パパゲーノ




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【 人の使い方 】

2006-10-18 11:21:37 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


一昔前のハナシです。

阪神大震災から4日目だったか、六甲アイランド
にも救援物資が届きだし、ここまではボランティア
も来ないし、住民有志が手伝って荷おろしをやる
ことになった。

○○生命の課長職の人がマンション内に響くマイクで
放送をした。

「ただいま六甲アイランド小学校の講堂に、救援物資
が届きました。人手がありません。相当な重労働に
なると思われますが、有志の方々のご参加をお待ち
します」

聞いていて、この馬鹿野郎と思った。

このマンションには300戸がある。

三分の一が逃げたとしても、200人の壮年男子がいる。
相当な重労働なんてことを言ったら誰も来ないぞ。

そこで階段を600段以上降りて入ったら、案の状
14名しか集まっていない。それも壮年を過ぎた面々が
中心です。

二手に別れて、待機して物資を各個に配る組と、
小学校まで荷物を取りに行く組を編成し、ボクは取りに
行く方へ廻った。

そこにある物資を運ぶのかと思って行ったら、そうじゃなく
次から次へ物資が届く。トラックには運転手しか乗って
いないから、我々が荷おろしをやる。

何十棟ものマンションがあるのに、我々7名を含めて
15名ぐらいしか居ない。水が多く1個20キロはする
から、くたくたになった。確かに相当な重労働。

本土側の避難場所に、物資が十分廻りもう要らんとなって
最後にアイランドに来たとトラック運転手が言う。

全部終わったら辺りが真っ暗になっていた。
マンションの共有部分の床に7名がへたり込みモノも
言えない。

そのとき例のマイクの君がご挨拶。

「本日は本当にお疲れさまでした。どうやらワタシが
最年長と判断、それで指揮をとらせていただきました」

床に転がったまま言った。「あんたが最年長じゃないよ」

「いえ、ワタシはこう見えまして、昭和11年生まれ
もう58にもなります」

「それ見ろ、だから最年長じゃない」

これに他の人たちが反応し「それじゃもっと年長ですか?」

「ええ、昭和もヒトケタの9年です」

マイク君は慌てて「これは先輩でしたか、どうも失礼した
ようで。でもとてもそんな風にはお見受けしませんなぁ」

何が「こう見えて」だ。立派に60過ぎに見えてるよ。

寝転んだまま、「あんた失礼だが、人の使い方知らんな。
あんな時に相当な重労働覚悟でなんて言うヤツが居るか」

指揮官ならこう言うのだ。
「救援物資が届いた。みんな降りて来い」

余計なこと言わなかったら、150人は集まっただろう。
それから告げたらよい。「物資は小学校だ。取りに行こう」

そうした指揮を執ってこそ師団長・連隊長が勤まる。
あんたのは分隊長どまりだ。

この一件があって、そのときのメンバーから電車の中などで
「長老」と呼ばれだし、席を譲られたりもうタイヘン。

降りた600段以上を昇るのがまたタイヘンでした。
非常階段は真っ暗だし。エレベーターはみな安全確認が
出来ていないから停まっていたし。


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【 松下村塾か倉本聡か 】

2006-10-18 11:20:19 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


ボクがいつまでも会社経営を続けている理由。

それは日本のどこにもない、規則も管理も、
出勤管理も稟議書も無ければ、借金も手形決済も
集金も注文取りさえ無い、学歴・経験関係ない。

そんな会社を実現させてやる。(させた)

理想像は吉田松陰。塾の規模はたったの二間だが、
明治維新はここに萌芽した。

社員はボクの会社の一員になることで、自身を
磨き、知らぬうちに知識・学識を高める。

会社というよりは塾。給料・ボーナスがもらえる塾。
気が付いたときは会社に貢献する大切な人材に成長
している自身を発見する。

空想から始めて、それを実現のものにしていく。
そんな喜びを噛みしめてもらう。

今までのビジネスに、まだ他人がやっていないはずの
サイト運営を絡ませて、会社のスタイルを変えてやろう。

ITビジネスは、なにもナナロク世代の独占物じゃ
あるまい。(すでに着手した)

倉本聡に似てきたが、
面白くて面白くて、一週間が5日しか無いのが残念。

新入り塾生受付中。(通信教育もできないものか検討中)


           パパゲーノ




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【 民間で働く女性の年収 】

2006-10-18 11:19:25 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


国税庁が2万1千社で働く正社員やパート
などの28万8千人を対象にはじき出した
年間平均給与が発表された。

これによると、

男性が年収538万4千円

女性が年収272万8千円とあり、
8年連続でダウンしている。

多くの企業が正社員の数を減らし、パートに
切り替えているのが主たる原因らしい。

一方源泉徴収された所得税額は前年比で1.9%
の増加。税額の総額は8兆9630億円。

平均年収の調査対象が2万1千社に過ぎないから、
このレベルに達しない小企業・零細企業の実態は
もっと低いことは明らかでしょう。

ボーナスの支給額は男女合わせての平均で
67万4千円。

そんなもの出ない会社も沢山あるだろうが。

給与・ボーナスは経営者から与えられていたらダメ。

社員一同が一丸となって「考えた行動」をとれば
自ずから収益が上がる。その主役は社員だから
堂々と、より多くの給与・ボーナスを獲得して当然。

これがパパゲーノの考える会社のあり方です。


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【 三分の一がサボッてる 】

2006-10-18 11:18:13 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


ミツバチの巣の中には、女王蜂が君臨していて、
側近のオス蜂10匹前後を侍らして「逆ハーレム」
状態を作り、せっせせっせとタマゴを産んでいる。

タマゴから孵った蜂たちは、幼虫の間にごく少数
のオスと圧倒的多数のメスに分かれ、育つと働き
蜂となり、いったん緩急あれば健気にも戦闘蜂と
なって、身を捨てて敵と戦う。

国、いや巣をかけての戦争状態になっても、オスは
役に立たず、女王の影に隠れて震えているだけで
ある。オスとはいっても藤原道長みたいなヤつ
ばかりなのだ。

ところで普段は働き蜂として、花から花へと蜜や
花粉を巣へ運んでいるメス蜂たちも、実は本当に
働いているのは三分の一で、さらに三分の一が
働いている格好をつけている。残る三分の一は
まるで働く意志がなくただ遊んでいるだけらしい。

ここで戦争が起きて、最も働いている三分の一が
先ず敵に立ち向かい、多くの犠牲者がでる。
一つの巣の人口じゃなかった蜂口が減ると、それ
まで役に立っていなかった遊び蜂たちが、突如
勤勉組みの三分の一に参加してくるのだと。

それでも全体の三分の一は、相変わらず遊んでいる。

こんなことを繰り返しながら、一つの蜂の巣の群
は秩序を保っているという。

実は人間社会にも当てはまることで、会社を本当に
支えているのは全社員の三分の一、次の三分の一が
格好つけていて、残る三分の一は確信犯的に遊んでいる。

お神輿もそうで、肩が擦りむくのも厭わず担いで
いるのは三分の一。三分の一がちょっと触っている
だけで、肩なんか痛くもない。そして三分の一は
町内の顔役よろしく、お神輿から着かず離れずで
やぁやぁと辺りに愛想を振りまくだけで、それでも
一つのお神輿を担ぐ集団の一員の顔をしている。

最初の三分の一の分子を如何に小さくするか、
そして最後の三分の一を如何に大きくするかで
会社の盛衰が決まること自明の理である。

オール・フォー・ワン  そして

ワン・フォー・オール  良い会社(仲間)の要件です。


           パパゲーノ




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【 マンマ・ミーア 】

2006-10-18 11:11:13 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


古い日記からのリメークです。

去年の5月21日、劇団『四季』が大阪に常設劇場
をつくり、その杮落とし公演【マンマ・ミーア】を観劇。

噂には聞いていたが、実際に見聞きして想像していた
ものを遥かに超える、感動を伴うサウンドと光の世界
に酔いしれました。

70年代に活躍したスエーデンのグループ・サウンズ
ABBAのヒット曲を連ねてミュージカルに仕立てた
もので、いまだロンドンでは半年前に予約しないと
チケット入手が無理と言われるほどの人気ぶりだそう
です。

幕が開いて、いきなりリズミカルな音響が空間を充たし
ます。準主役のソフィーが登場し、その友人二人と共
に、これから始まるお芝居の筋書きを説明してくれる。
説明ったって、唄って踊って友人達を驚かせながら、
ちゃんと説明になっている。この段階ですでにこの
ミュージカルのレベルがただものじゃないと分かります。

出演者の全員が鍛え抜かれたノドと身体を駆使して
唄いまくり踊りまくる。
この日昼の部の主役ドナ・シェリダンを演じたのは
『四季』の看板といわれる久野綾希子でしたが、後で
インターネットで調べたら、すべての役に4名は用意
されていることを知り驚きました。

お芝居の筋書きは単純なものだけど、出演者全員が
歌は上手いしダンスは見事だし見惚れ聴き惚れている
間に二幕のミュージカルが終ってしまった感じ。

あれはカーテンアップコールとでも呼べば良いのか、
終幕後再び幕が上がった舞台で出演者全員が見せた
ダンスの数々の素晴しさ。ここで観客のスタンディング
オベーション。

『四季』の訓練は厳しいと聞こえていたが、並大抵の
ものじゃないでしょう。
浅利慶太という人のプロデュース能力に改めて感嘆。
一群を統率する者に欠かせないのがプロデュース能力
だってことを再確認。ボクも新しいプロデュースを
考案しなきゃなりません。


           パパゲーノ




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【 求人・求職のミスマッチ 】

2006-10-18 11:09:20 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


首都圏と地方都市とでは、景気快復の度合いが違うと

言われつつも、雇用市場には明かるさが戻ってきている

ように感じられます。

その一方せっかく入社した会社を、わずか2~3年で

辞めてしまう若い人が増えているとも報じられます。

入社してみて、こんな会社とは、こんな仕事とは?

大いに期待を裏切られ、夢破られて退社する。

誰もがホリエモン的な起業才覚があるわけじゃない。

そこで待ち受けているのが「人材派遣屋」、

現代の口入屋で、ようは労賃のピンハネ業。

高利貸と並んでタチが悪い。

それのカモになって、時間ナンボで労働力の時間売り。

人身売買の時間切り売りといって差し支えなかろう。

人事募集を人事部の専念事項にしちゃいけない。

新人が入社後、実際に一緒に働く人に担当させるべき。

それも本当に一緒に働く人に限る。部課長じゃダメです。

便乗してCMを。

どなたか「パパゲーノと仲間たち」に参加されませんか。


           パパゲーノ




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【 業者とパートナーの違い 】

2006-10-18 09:24:36 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


学生時代のアルバイトを通じて、百貨店のウラ側を知り、
多くの商品を納入する「業者」の上に君臨し、自らは
働かない百貨店社員を見て、ロクでもない
連中との思いが深く、この思いは今も消えていない。

パパゲーノの会社が、創業4~5年で軌道に乗り、
美容室流通だけで、百万個のビッグビジネスが
出来た時、ある百貨店のある店から、ぜひその商品を
納入してくれと電話が掛かってきた。

断りました。百貨店なんて、売れ筋商品に乗るだけで、
自らの努力なんかするわけないから。

電話の2回目があり、断ったら3回目。
それも断り、4回目がかかる。
7回断ったて、もう諦めるだろうと思っていたら、
なんと8回目の電話がかかった。

流石にぐらつきました。一介の零細企業に天下の
有名百貨店が、7回断られ、8回目の要請をする。

ともかく幹部の一人(女性です)を出向かせた。

どうしても扱いたいという。
なぜか、取締役店長(やがて社長になる)の奥さんが、
あっという間にスリムになった。

ご主人(取締役店長)が、どうしたんだ。

いきつけの美容室で、ドイツ製品の存在を知り、
それを購入。予想以上の早い効果で驚いている。

だから、部下に命じて、アレを扱え!

言いたい放題、こちら側の条件を述べたらしい。
日頃から鍛えてあります。

相手はそれを全部飲んだ。
断る理由が無くなった。

納品とほぼ時を同じくして、有名歌手のラジオ、
ロングラン番組のTV放送の中で、ソレが話題に。

その百貨店の名前が出て、お客様が殺到。

百貨店の単位面積当りの、販売高新記録となった。
百貨店関係の業界紙が書きたてた。

有名百貨店のここかしこ。
じゃんじゃん電話が掛ります。
在阪百貨店の部長さんが出向いて来る。

お宅には納入口座がありませんが。

そんなもの、後から書類送ります。判を押して返送を。
ともかく商品をすぐ欲しい。

売れに売れて、大阪空港の輸入扱いでトップになった。
松下電器貿易と三井物産が2・3位。

日本の大企業。人まねが得意中の得意ときている。

食品・医薬品・化粧品の大手の数々。
それっとばかりに、出るわ出るわイミテーションが。

中にはヒドイ奴がいて、各百貨店にマネキン立たせ、

「こんど、このドイツの会社とウチが提携した。
だから、中味は同じで価格が安い」

「ドイツの会社は、今後全面的に日本での生産に
切り替える。日本政府もその方針。
だから早晩ドイツからの輸入はストップ」

売り場を見に行ったボクが、まさか当の輸入会社の
社長とは知らんから、そんなデタラメ言ってのける。

商道徳なんてカケラも無い。

自らの商品開発能力なんかどうでもよく、
売れ筋とみたら真似をする。
そんな輩を業者と呼ぶ。

ず~っと後になって、7回の断りに屈しなかった担当係長。
同じグループの別会社の幹部になって神戸勤務。

その人の名を使って、二人のオトコがやってきた。

グループ内の保険会社。
保険勧誘だったが、つい漏れた一言。

「そんなわけで、この際業者の皆様にもご協力を」

「ちょっと待て! いま何て言った。 業者と聞こえたが」

二人は真っ青になった。

「オレのことを、○○百貨店の納入業者と思ってんのか」
怒鳴りつけてやった。とっとと失せろ! おい、塩を撒け!

バイヤー・イズ・キング なんて言葉。
パパゲーノの世界にはありません。


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【 涙がでるほど嬉しい 】

2006-10-18 09:17:05 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


社内ミーティングはしょっちゅうやっています。

情報共有化のためには、みんなで語り合うのが
一番だから。

まだ入社一年になったか、ならんかの女子社員二名が、
ある美容室を訪れた報告をしてくれた。

ウチのセールス第一線の仲間たちに、美容師さんが
大勢いて、これはその中の一軒のおハナシ。

その日は従業員に何かのトレーニングを行う
予定だったらしい。

アッ! パパゲーノさんの会社の方ネ。
どうぞどうぞ、いえ、トレーニングなんて、
いつでも出来るから。

美容師の先生は、ウチの二人に向って、
パパゲーノのことを夢中で話しだし、

従業員たちに懸命にパパゲーノの考え方を
教えているけど、やっぱりご本人にはかなわない。
仲間を集めるから、若い従業員達も含めて、
そんな集会が持てないものか。
可能なら音頭取ります。

途中で、どこかの営業マン二人がネクタイしめて
やってきた。

先生はカレ等に一瞥もくれずに無視して、
立たせっぱなし。だいぶ経ってから、
今日はあなたたちの相手してるヒマないから、
帰って頂戴。

この先生に、ボクは4回しかお会いしたことがない。

最初はもう15年も前のこと。
芦屋から尼崎辺りの美容師さんたちに
集まってもらって、食事会をやった。
パパゲーノは例のごとき四方山話。

商品説明なんてこと、まずやりません。

その時の大勢の中のお一人だった。

お店に伺ったのは一度きり。

透析生活に入ってからは、どこにも出かけていないから、
9年間はお会いしていない。

それでも、ボクの代わりに、ウチの社員に
教育をして下さる。

他の業者は、立たされて放置された後、
追い返されているのに。

「業者」って言葉のヒビキ、大嫌い。

「業者」なんて言われたくないし、言われた覚えもない。


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【 参考になる『本の雑誌社』 】

2006-10-18 09:16:03 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


目標とする、乃至は参考としたい存在が二つある。

一つは『劇団四季』であり、もう一つは『本の雑誌社』。

次々と出版される本の書評だけで雑誌を作り、
日販・東販といった、書籍流通の大手の世話にならず、
自分の足で、置いてくれる書店を開拓し、
僅か500部でスタートした『本の雑誌』を、
第5作目ぐらいで2万部にまで持ってくる。

納品書の書き方すら知らぬ、椎名誠が
多摩地区の販路開拓に。
そうせざるを得ない、雰囲気に包まれてくる。

会社の形態をとったからには、事務所がいるとなって、
たった三畳しか使えるスペースのない所を借りる。

電話番がいると、女子社員を募集。
世間の相場が、7~8万の時代に、たった3万しか
払えない。

それを承知で、来てくれたのが、今をときめく群ようこ。

販路が100店に達し、配本部隊が必要に。
学生の中から共鳴者を集め、配本させるが
賃金はない。

大盛りのカツ丼にビール1本。
それが、配本部隊への報酬。
それでも、志願者が増えていく。

関係者の名前が売れてきて、関係者が次々と本を書く。
『本の雑誌社』は、出版社に変身していく。


素晴しい! 見習いたい!

そんな会社を目指したい!


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【 商社の優劣は仕入れ能力で決まる 】

2006-10-18 09:12:10 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


およそ人間の集団というものは、
集団の長の周辺に侍る側近たちと、
長から離れた場所で働く者たちに別れ、
両者の間には、必ずといってよいほどの溝が出来る。

これを軍隊で例えれば、弾が飛んでくる心配の無い、
安全な場所で机上の作戦を立てて好しとする参謀たちと、
最前線で死闘する司令官たちの対立となり、
長の側近で勝手な命令を下す参謀達に、
司令官は現場の事情を知らずに何だと、
ハラを立てている。

朝鮮の役における、石田三成他の奉行どもと、
加藤清正に代表される前線部隊長との対立が、
こうした人間関係を象徴している。

ボクが居た総合商社でも事情は一緒で、
ロクに働くこともせず、社長の側近でいることに
優越感を持って、営業部門で苦労する多数の社員に、
あたかも君臨するがごとき言動の輩がいた。

東欧7ヵ国(6事務所)の統括支配人を命じられ、
赴任に当っての打ち合わせで社内を廻ったとき、
社長直属の「企画開発室」という大本営参謀気取りの
連中とのヤリトリはこんなものだった。

「東欧か、ウチの東欧各国の駐在員たちはデキが悪いな」

「どういう意味か?」

「まともな商売が出来てる国、一国も無いってこと。
営業能力が不足してるんだな」

「ちょっと待て。商社の営業能力は何によって優劣が
決まるんだ」

「そんな分かりきったこと。現地にいる駐在員の能力次第」

「お前はバカか。僅か1~2名しか居ない現地駐在員の、
個人的力量に頼るとでもいうのか。
お前みたいなヤツが参謀面して、基本の分からんこと
唱えてるから、会社全体の営業能力が落ちるんだ」

同期入社のオトコとの、そんなヤリトリを黙って
聞いていた室長が、そこで始めてクチを出した。

「面白い意見だな。じゃあキミは何を持って
商社の優劣が決まると言いたいんだ」

「分かりきったこと。商社の優劣は、優れた商品を
入手する仕入の能力によって左右される」

「う~ん、この会社で初めて聞く意見だが、卓見かもな」

そうなんです。商社の優劣は、どんな商品でも、
日本で最も優れたモノを作っている企業の窓口を、
だれが取るかにかかっています。

例えば、どこかの国が、大量のトラック・タイヤ購入を
決めたとき、ブリジストンの窓口商社が99%勝ちます。

優れた商材提供者(メーカー)と、日頃から好関係を
作っておくこと。これこそが本社の重要業務であって、
乏しい戦力の現地駐在員の個人的努力の結果を、
ただ集計するのみで、社長の側近と威張ってるヤツ等に
ロクなモンは居らん。

パパゲーノの会社のような、零細企業にも当てはまること。

多くの起業予備軍が、踏み切れないでいるのも、
資金調達と共に、いかに優れた商材を入手できるか。
そこに自信が持てないまま、あたら時間が虚しく
過ぎ去っていく。

優秀な(良く売れる)商材の入手は、資金調達以上に、
起業成功の可否を握っている、最重要ポイントです。


           パパゲーノ




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【 社外に散らばる大勢の仲間 】

2006-10-18 09:11:16 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


アウトソーシングという言葉が流行るように
なって大分経つ。

世間の皆さん、この言葉をどのように
捉えているんだろう。

社内でやってたら割高だから外注に出す。
ようするにコスト削減。

そんな風にしか思っていないんじゃないか。

パパゲーノの考え方はちがう。

矢張り多くの仕事を、外部の会社に
やってもらっている。

食品会社もあれば、印刷工場も、
包材メーカーも、梱包業も、運輸業もと
数えていったらキリがない。

こうした会社に勤め、ボクの会社の仕事に
従事してくれている多くの人々。
全部がボクの仲間だと思ってます。

世間一般の会社と根本的に違うこと。

それは第一線のセールスに当る人々が、
これまた仲間だと思っていること。
パパゲーノの会社、セールスという
重要な業務をも、アウトソーシングしている。

たまたま所属する会社名が違う。

同じポリシーのもとに、同じ商品に、
いろんな角度からタッチしている。
その全員が仲間です。

だから、パパゲーノの会社そのものに所属する
仲間の数は決して多くない。

アウトソーシングで関与している人々。
みんな仲間だから、仲間の総数は多くなります。


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【 社員を無駄使いする会社 】

2006-10-18 09:10:32 | 13 パパゲーノが考える会社のあり方


東京も大阪も、他の都市でもそうだろう。

毎月5と10の付く日に道路が混雑する。
いつもよりクルマの数が多いから。

なんでや?

集金日だからと知らされて、ボクは絶句した。

なんやて? 集金?

なんで振込んでもらわんのや?

振込み? 誰がそんな手間かかかることするもんか。
集金人が来るから、いやいや払うんやないか。

へ~え、遅れとんなぁ~。

実際に輸入直売のビジネスを始めたら、
世の中の仕入商品に対する、支払いの実態は、
友人が言った通りだった。

新規取引を開始するにあたり、ボクは
基本契約の一項目として、支払いは指定の期日に、
指定の銀行口座に振込むことを明記し、
ウチは集金人が居りませんから。

友人達が「ゼッタイ無理」と言っていたことが、
案外とすんなり受け入れられて、今日27年目を
迎えている。

手形を決済に使うなんてこと、ボクには理解が出来ない。

紙切れに数字をいれて、これが1万円と思え、なんてこと、
許されるのは、日本では日銀・財務省だけだと思ってます。

だから設立27年目の会社に、受取手形・支払手形・
割引手形なんて勘定課目がありません。

あの手形落ちるかどうか、なんて心配する必要がない。

注文取りも不要。人事募集で「営業」を敬遠する人たちが
多いのは、知らんところに飛び込んで、嫌がる相手に
押し売りしたり、ルート販売と言えば聞こえはいいけど、
要は決まった問屋・小売店を訪ねては、
「そんなに要らんぞ、まだ前の入荷分が残ってるから」と
渋るのを、「今夜一杯どうでっか」で、相手を酔わせて、
無理やり倉庫に入れてしまう。

そんなモノが売れるわけもないから、やがて返品になる。

担当者は上司に叱り飛ばされる。

経理もタイヘン。
こっちは売ったはずだから、売掛金が残っている。
相手は預かった程度にしか考えていないから、
買掛金に計上していない。

売買双方の帳面が会わないなんてこと、
大商社でもいくらでもあります。

ウチでは、注文取り=セールスマンは要りません。

相手のお店と同じ目線で、どうすれば消費者の
意に叶うか共に考える。

売れる状況作りを共同作業でやることで、
一体感が生まれる。

売れ出したら、いやでも注文が来る。

だからウチでは、無理な注文取りも、返品も、
帳面あわせも、集金も、何もない。
それで27年、無借金でやっています。

多くの会社、せんでもええことに社員を使い過ぎている。
これを無駄使いと言わずになんと言う。


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