作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 シクラメンの香り 】

2008-12-27 11:35:00 | 02 華麗な生活

シクラメンが本来、香りのない花だとはごく最近になって知った。
意外であった。
布施明の歌が大ヒットして、花卉業界は大慌てで、新種の開発に
取り組みそれから香りあるシクラメンが市場に出たらしい。

ヒットソングの影響は大きい。
「えりもの春は何も無い春です」と、森進一に歌われて、
えりも岬の人々が発奮した。
砂漠化していた森を作り直すことから始めて、今では北海道一の
昆布が取れる豊穣の海を作ったと聞いた。

国民栄誉賞とは、こんな人々にこそ与えられるべきだと思う。



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【 渡辺前行革担当大臣を称える 】

2008-12-25 18:10:01 | 04 時事ニュース

久方ぶりに政界に男を見た。

麻生内閣不信任とも取れる野党の提案に唯ひとりで自民党席の
中で立ち上がった渡辺喜美議員。

あのだらしない福田の閣内にあって、真剣に取り組んだ
「行政改革」諸問題を、甘利のような「もう要らない議員団」の
下っ端に、いいように解釈変更ですべてをパ~にされて
しまった。

かつて小泉は「郵政民営化」の掛け声だけで日本中を
沸かせた。国民は郵政が民営化しようが、しなかろうが
どうでも良かった。

こんどはそうはいかない。
「行政改革」こそが、真に国民の望むところである。
渡辺議員よ!
「行政改革の即時実行」の是非を国民に問い、旗揚げせよ。

細田幹事長もまたナサケ無いヤツ。
戒告なんて、しかも
紙を送るだけでそんなもん、幼稚園の子供に「めっ!」って、
叱るだけのことだろう。

小沢一郎が自民党を割って出たときに志なんか見えやしなかった。
ただ己の権勢を見せ付ける場を党外に求めたに過ぎなかった。
渡辺には「行政改革即刻実行」の錦の御旗がある。
大いに期待している。


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【 したたかな関西人? 】

2008-12-25 17:53:46 | 02 華麗な生活

「エネルギー」と題する本を読んでいて、いささか気になる
ことがあった。
作中で「トーニチ」と称する商社の名前が出るのだが、頭から
下位商社と決め付けるのは作家の勝手としても、「トーニチ」
の社員が登場する場面で、したたかな関西人との表現が
上巻の前半分だけでも二度もある。
神戸在住の者として、まことに不快に思う。

関西(それも大阪に)端を発する商社は、勝ち組に生き残った
伊藤忠も丸紅もそうであり、近代日本の工業化の先頭を
走った産業が紡績業で、その原料である綿花輸入と製品である
綿糸布の輸出が日本の貿易の主力アイテムであった時代が
あったことの証左でもある。

ひとくちに関西人呼ばわりをされて、不快に思わぬ京都人や
神戸人はいなかろう。

俊英の名が高い著者であればこそトーニチを差別する文面が
気にかかるのである。



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【 雇用者は誰か 】

2008-12-25 17:44:51 | 04 時事ニュース

マスコミ(特にテレビ雀)は連日の雇用打ち切り問題で
はしゃいでいる。
他人の不幸を餌にして騒いでいるとしか思えない。

ところでコメンテーターなる雀たちの誰もが、真の雇用者は
誰なのかを明かそうとしない。これは唯大メーカーの名を
出して騒ぐことで、パソナ等の真の雇用者の存在を隠して
いるのかと疑いたくもなる。

例えばいすずが生産調整の必要から操業の一部を停止
して、そこの現場に関連する人員を削減するのは、
企業として止むを得ないことである。
非雇用者は、いすずの現場からは追い出されても、本当の
雇用者であるパソナや日本マンパワー等の「人材ピンハネ屋」
には雇用されている身分のはずだから、彼等「人材派遣業者」
に仕事の現場からは追われたから、次はどこで働けば
よいかを訊けばいいのである。

ピンハネ常習のハケン屋は、こんな事態をも織り込んだ上で、
多くの弱い立場の人間の上にアグラをかいていたんじゃ
なかったのか。
こんなシステムを許した小泉・竹中のコンビの罪は特に
重いが、働く現場喪失イコール労働者の失業とは、
なんのために、その間に人材派遣業が居るのかと、
疑問を持って当然だろう。

何かと弱者の味方を演じる森永卓郎辺りは、ここでハケン
業者の追及を行って然るべきじゃないのか。


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【 統帥権という名の化け物 (歴史エッセイ 80) 】

2008-12-25 16:05:58 | 05 歴史エッセイ


昨夜のテレビの続きとなるが、明治憲法にあっても
日本は三権分離が明記された、立派な民主国家で
あって、天皇は「君臨すれども統治せず」の立場に
あった。

亡くなった司馬遼太郎さんが、作品の数々の中で
憤りを露にされている「統帥権」なるものは、陸軍省
の傘下にも入らず、三権のいずれの影響をも受けぬ
勝手気ままな存在であるが、かの山縣有朋ですら
ここまでは行わなかった、陸軍強硬派のやりたい放
題の理論的根拠を、いったい何時から誰が許し、
その専横を可能にしたのか、その辺りの追求がなく
元々存在したモノかの設定には、不満足を覚えた。

形式的には、統帥権は海軍も軍令部の名を以って
参加しているのだが、例えば山本五十六の立てた
案には軍令部も賛成する海軍一致の空気があった。

日本は野蛮な陸軍を持ち、そのおかげで三百万人
もの戦争犠牲者を出す結果を生んだ。

今の日本に正式な軍隊は不可欠であると思うが、
統帥権なる化け物が再び復活してのひとり歩きの
愚は絶対に避けなければならない。


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【 東條英機 (歴史エッセイ 79) 】

2008-12-25 15:59:57 | 05 歴史エッセイ


昨夜のテレビ(関西エリアは毎日放送)で、
日米開戦前夜の人物模様が描かれたが、
A級戦犯の中でも首班として処刑された、
今も靖国神社に祀るべきか否かでもめる
東條英機元首相・陸軍大将の人物像が
最後まで戦争回避に徹した平和志向の
人物として描かれたのに、ボクの幼年時
からの歴史観が大きく揺るがされる思いが
増してきて、途中でテレビの電源を切った。

ドラマの部で東條を演じたビートたけしの
名演技が、東條は良い人だったの印象を
高めたことも否めない。
あらためてドラマが持つ人の心理への影響
力を思わせた。
脚本家イデオロギーがまともに出るし、俳優
の演技力が左右するであろう世論への影響
を考えると恐ろしくもなる。

ビートたけしの演技の素晴らしさには、素直
に脱帽するが、ボクはカレを平和志向の人間
と認めることは絶対にできない。

特にカレが陸軍大臣であった時に発表した
「生きて虜囚の辱めを受くることなかれ」の
一文のおかげで、どれだけの将兵と、多く
の民間人が巻き込まれたかを考えると、
とてものことじゃないが、カレを美化する放映
はいかがなものかと強く思うのである。


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【 木曽義仲の悲劇 (歴史エッセイ 78) 】

2008-12-19 13:39:59 | 05 歴史エッセイ

源平を比べてみた時、平氏が一族を挙げて
結集し、西海の海に没したのに対し、源氏と
きたら、一族こそが敵であり、同族相打つ
個人主義に胸が悪くなるほどである。

その典型が源頼朝による、弟義経への
仕打ちである。平氏を滅ぼすためにさんざん
酷使した上で憎しみの対象として、全国に
追討の網を張った上で最後は奥羽の地に
逃れた義経を、かくまった藤原氏ともども
葬り去る。

さて木曽義仲である。頼朝の従兄弟にあたる。
本来なら源氏の貴重な戦力である。
頼朝の父は義朝であるが、弟義賢が関東
武士団の中で人気が高まるのを嫉妬し、
長男悪源太義平に命じて義平にとって叔父に
あたる義賢を殺させる。
木曽に逃れて成長したのが義賢の幼子義仲
である。

義仲も頼朝も共に以仁王の令旨を受けて
平氏打倒に立ち上がる。先に平氏を破って
京都入りしたのは義仲の方であった。

義仲は嫡男義高11歳を、頼朝の長女大姫
5歳の許婚者として鎌倉に送る。実質は人質
である。二人は長じるにおよび恋仲になるが、
頼朝はこの義高をも殺害してしまうのである。

これを木曽義仲を中心にし見れば、父義賢も
頼朝の長兄義平に、そして息子の義高を頼朝
に、自らは頼朝の命に従った弟義経によって
殺されるわけである。

 木曽どのと 背中合わせの 寒さかな   芭蕉

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【 「風のガーデン」終了 】

2008-12-19 11:17:56 | 02 華麗な生活


倉本聡のドラマ「風のガーデン」が昨夜最終回で
終わりました。
父(中井喜一)を天使ガブリエルと信じたまま、
旭川に行かされていた息子岳が、
春になって富良野に戻り、先に死んだ母の
好きだった花が辺りいっぱいに
咲き乱れている光景をみて、
ガブリエルがたくさんの球根を植えていたことに
思い当たり、最後に花がまったく咲いていない
長方形の土地に気がつく。
そこにはガブリエル天使が停めてあった
キャンピングカーがあった。ガブリエルさんは
天国に戻る前に、辺りいっぱいに
花を咲かせるべく、努力したが、
さすがにキャンピングカーの
置き場所には球根の植え付けができなかった。
あの名子役の演技は最後まで冴え渡っていました。
このドラマを録り終えてこの世を去った緒方拳の
最後の好演に感謝です。


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【 人員整理 】

2008-12-18 14:02:01 | 04 時事ニュース

テレビは連日期間契約や日雇い契約社員の突然の
解雇問題を取上げている。
日本を代表する大企業の多くが、コストダウンの
ために、こんなイージーな雇用政策をとっていたのか
と思うと、情けなくもなるが、不思議に思うのは、
ここでパソナなどのハケン屋の大手の名前が出て
こないことである。

いきなり解雇の通知を受けた者は、自動車会社と
直接の雇用契約をしているのではなく、間に
ハケン屋が入っている。
もちろんボランティアはなく、相当なピンハネをやっている。
自動車会社が支払う日当の何割かしか労働者の
手に渡っていない。
ここはハケン業者が面倒を見る責任があるのじゃ
ないのか。
それをパソナの社長に聞きたいと思う。

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【 ブラック?ホワイト? 】

2008-12-16 13:50:00 | 04 時事ニュース


白人・アングロサクソン・プロテスタントの三条件を
充たしたWASPが、権力を一手に握ることに、なって
いたアメリカでさえ、黒人のオバマが国民の支持を
受ける時代に、極東の島国で起きていることの数々は、
末期的な症候群であるとしか見えない。

人材派遣業は、本来危険を伴う作業現場にハケンを
行うことは禁じられていた。期限付き雇用とか、日雇い
ハケンなんて言葉が存在することが、基本的人権に
触れる問題ではないのだろうか。

アメリカでブラック?ホワイト?問題が解消に向おうと
するとき、日本の雇用事情は、ますますブラックの上に
君臨するホワイトの傲慢が目立つのは、どうしたこと
なんだろう。

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【 北村英治 】

2008-12-07 21:58:00 | 02 華麗な生活


西宮にある県立芸術文化センターで
去年と同じ顔ぶれ(北村と竹下清志・石川潤二・小笹了水)の
ジャズを聴いてきました。
北村英治は、アラセブどころか、もうアラエイトですが、
まだまだクラリネットもおしゃべりも元気いっぱい
立派なものでした。

普段はクラシック派なのに、
このシーズンにはジャズもまたよしと思いつつ
帰途「東京竹葉亭」に立ち寄って「うなぎ」を賞味
こちらも元気をもらわなくっちゃいけません

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【 アラセブも元気で 】

2008-12-06 22:59:00 | 02 華麗な生活


流行語大賞に予想どおりアラフォーが選ばれた。
これまた予想どおりにアラサーが出現。
こうなるとアラセブだって
胸を張って前進姿勢だ!

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【 風のガーデン 】

2008-12-06 11:00:00 | 02 華麗な生活


目下のところ
毎週木曜午後十時
お愉しみは「風のガーデン」
ご存じ倉本聡の世界です
これを演じきって
緒方拳はこの世を去った
中井喜一との親子の和解
泣けますねぇ~
子役がまた上手い
上手すぎて驚くばかり
倉本聡は
かつてエッセイに書いた
生前葬を持ってきた
ドラマの中ながらも
瀕死の中井にはキツイやり方
後日後悔の涙を流す石田えり
倉本ワールドは
やっぱし凄いな


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