あれから16年たちました。
いきなりど~んと衝撃音。続いて盛んに
物が壊れて落下する音、してぐらっぐらっ。
とても歩ける状況じゃない。
高層ビルでの地震なら東京出張時に
かなり経験しています。到底そんなものじゃ
ない揺れ方に、ベッドにしがみついたまま。
地震とは思えず、やりやがったな北朝鮮。
そう思っていました。
オーバーじゃなく45分以上揺れ続けた。
地震だと気が付いたのは、途中から
37階建ての超高層なんかに住んだのが
マチガイだと思いながらの長~い時間。
漸く収まって、先ずはカーテンを開けて
辺りの景色を眺めました。高層ビルの姿に
変化が無い。ということはこのマンションも
崩落はしていない。
隣室がリビングで、壁側においてあった
全ての家具が部屋の真ん中辺りに移動。
その壁側を通り、途中で家人に声を掛け、
無事を確認して、玄関へ出た。
玄関のドアが開くことを確認してから山側
が見えるシースルーエレベーター越しに
景色確認。
取って返し双眼鏡を持って、非常口に出て
再確認。
すでに火の手がいくつか上っていた。
その数が増えていく。
うん?なんだあれは。六甲アイランドと本土を
つなぐライナーが車両ごと海中に沈んでいた。
あの日は寒い朝だった。今朝の方がもっと寒い。
あの朝は靴下なしで突っ掛けを履き双眼鏡で
非常口を出て見ていることが出来たから。
今朝なら到底無理なハナシ。
電話が暫くは繋がった。可能な限り電話連絡して
無事を知らせる。
ついでに風呂に一杯の水を溜めた。
リビングにあった本棚や飾り窓がついた家具など
すべて倒壊。ガラス散乱。足の踏み場もなかった。
ボクがハダシで歩けたのは、壁側の家具類が
すべて異動していたから。
真ん中を歩いていたら、両足は大怪我だった。
神戸市東灘区本山に居たら、壊れ方が凄かった。
たぶん無事ではいられなかった。
購入したばかりの六甲アイランドに居て正解。
摂津本山の家の廻り、半径五百米の範囲内で
死者500以上。
最寄の酒屋のお兄ちゃんの発言だから
信用できる。
ケガ人も大勢出た。
ボクも腎臓のデータが急降下。結局透析に。
震災の後遺症と言えなくもない。
あれから16年が経った。
各新聞が詳しく述べるだろう。
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