安倍内閣に国民が期待する最大のものは、
行政改革にある。
これは橋本内閣が途中挫折し、
あれだけ破壊力を見せた小泉が手を引っ込めた
程の難問。
民主国家といいつつ、実は官主国家になっている
現状を打破し、官僚は本来の公僕たらしめる
日本国の諸悪の根源を絶つ、大きな問題である。
新・人材バンクなんて、
いい加減な表現をするから、
それ程たいした問題には見えない。
官僚の課長職以上の再就職あっせん機関かと
聞き流してしまう。
とんでもない!
官がこれだけのさばり、民は知らぬ間にイタミ
ばっかり押し付けられる現状を、
根本改革するためには、官僚天下りの現状に
メスを入れるしかないのだ。
いま日本に、どれだけの官営企業があるか。
特殊法人とか財団法人とか称している
虎ノ門にたむろする手合いのこと。
それの維持に、国家予算とは別に
200兆円を越す特別予算がある。
資金の出所は郵便貯金と簡易保険。
だから、小泉はひたすら郵政民営化を唱えた。
ホンネは官営企業へ垂れ流し状態の、
郵貯と簡保のカネを管理したかったんだ。
渡辺行革大臣はよくやっている。
安倍首相は常に古手に遠慮して、
腰が引けている。
財務省だけからでも、分厚い質問集が、
内閣府に寄せられたそうな。
今持っている既得権を厳守せんとする動き。
官僚がそれだけ抵抗するのは、
逆に現状が、官僚にいかにオイシイ世界かと
いうことの表れと見るべき。
それの加担する片山虎之助を筆頭とする
自民の古き体質の議員ども。
いかに抵抗のカベが厚かろうと、
官僚主導の国家から民主国家に生まれ変わる
ためには、避けて通れない大事業である。
パパゲーノ
「時事ニュース」目次へ≫
総目次へ≫