歴代首相の施政方針演説の中で、かくも空虚な
言葉を並べただけの首相演説があっただろうか。
日本国は今、アメリカの景気失墜からくる世界的
な経済危機の中で、まさに崖っぷちに立たされて
いる。何としてでも、景気浮揚策に専念し、国民に
安心感を与えるべき時なのである。
民主党もまた汚い。ガソリン税の中の暫定分、
リッター当たり25円を期限切れを理由に撤廃
したら、大衆は高騰を続けるガソリン価格が25円
も下がったと喜び、それを民主党のおかげだと
単純に支持するだろう。そんな低次元の選挙対策
方法しか考えられないレベルの低さに呆れ果てる。
内政・外交の両面で、すぐにも解決に着手すべき
事柄が山積みになっているのに、「ガソリン国会」
と銘打つイージーさと卑怯さに、自ら恥ずかしくは
思わないのだろうか。
嗚呼、日本人は不幸である。
ガソリンの暫定税率分25円は、この法案の期限
切れで、撤廃することには大賛成である。福田は
維持すると抜かしたが、無視したら良い。
国民の消費がGNPの六割を占める日本。ガソリン
の25円値引きがもたらす消費傾向への心理的な
効果を考えれば、これを国会で審議すること自体
がオカシイ。文句なしに25円を下げて当然。
ガソリンが石油のすべてでは、もちろん無いが、
大衆が肌身に感じる石油をガソリンが代表して
いることは間違いがない。
そもそも、国家の歳入は一本化すべきであって、
道路特定財源、すなわち道路を作るための専門
の国家の収入ですよってモノが存在することが、
田中角栄以来、のさばってきた自民党道路族を
肥やしてきたと、国民が認識する絶好の機会
なのである。
民主党に選挙で勝つためのスローガンとして利用
させず、自民党の中の改革派だって、負けずに
ガソリンは25円値下げすると大声で叫びなさい。
道路特定財源なんて、二重帳簿で税務署をゴマカス
ようなものは、与野党を問わず、片づけてしまいましょう。
小沢一郎も落ちたもんだ。国会に「ガソリン国会」
なんてタイトルをよくもつけた。国民を愚弄するにも
程がある。
パパゲーノ
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