昨夜の再放映は、84年夏を摂ったもの。
メンバーはそれぞれ三年年を取っている。
この時期に女の子が大きく成長する。身体も精神面でも。
だからホタルが純を抜いて、脚が長くなり、大人びてきた。
純は五年生か六年生。
同じ年令で満州で敗戦を迎え、しかも母を失ったボクの
過去と重なるドラマだ。
父が失業して、親戚も多くない淡路島の南部に落ちたの
だった。この辺りも、田中邦衛が演ずる黒板五郎と似ている。
満州の生活は、成人後駐在したドイツと変らぬ近代的な
ものだった。
それが冬でも屋外の井戸端で、水を汲み顔を洗う。
ボクにあてがわれた部屋は畳二枚の玄関先だった。
外気が遠慮なく寝ているボクを襲う。
日本がこんなに寒いとは知らなかった。
革の編み上げの靴で学校に通っていたのが、手作りの
藁草履に変った。「落ちた」と言って間違いじゃない。
このドラマはボクには応える。純の気持ちが分かり過ぎる
から。
富良野の青年団が始めた「ヘソ祭り」の場面があった。
97年になってから、富良野に行ったその日が「ヘソ祭り」の
当日だった。
まだ北海道拓殖銀行が健在で、チームを編成していた。
4泊もした新富良野プリンスホテルのチームが優勝をした。
お腹に顔の絵を書いて、チームの先頭で踊っていた長谷川
支配人はお元気だろうか。
昨日名前が出ないと書いた俳優は、岩城耕一だった。
恋した竹下景子が東京から来た元の彼氏と共に東京へ。
岩城は見送りもままならず、駅前の書店で本も買わずに
竹下を見送る。
後にボクも、その書店で本を一冊買った。
何という書店だったか覚えてはいない。
因みにボクが「落ちた」田舎の町には書店なんて洒落た店
なんか無かった。