政治屋をはじめた時から、田中角栄の指導の下、
各種団体を票田化する手法を身につけてきた
小沢一郎が、ここ8ヶ月専念してきたことは、
ただ選挙に勝つ方法論のみ。
自分が育て、かつ汚した自民党の、かつての票田
を狙い撃ちし、鞍替えさせる手法で、多くの団体に
切り込んできたことは、ご承知の通りである。
ここでトラック業界が浮び上がった。
民主党議員が、なんと190人で組織する新たな
族議員が、百万票を集めえるトラック業界にたかる
構図が明らかになった。
「運輸事業振興助成交付金」という名の業界への
助成金の支給額たるや、なんと175億円の巨額。
それを全国都道府県ごとに分かち与える仕組み。
問題はその25%に当たる、44億円を、全国組織
の上記法人に上納金としての収奪があったこと。
事業仕分けの対象になって、話題にはなった
もののこの全国中央組織は悪質である。
「全ト連」と省略で呼ばれる、中央に役員6名。
全国の末端組織合計で、天下りが59人もいる。
主たる仕事があろうはずもない。
業界団体は、あくまでも業界人が組織するもの。
そこへ94人が勤務する実態は、単なる
給与支給のためだけの存在である。
事業仕分けに従事したのも民主党員たちだが、
「尋常ではない」組織のあり方に、10名全員で
見直しを決めたが、権限を持つわけじゃない。
その頂点と結びつく小沢の一声で、仕分け作業は
単なるショウで終わるわけ。
もう一度いう。
その組織に190名もの民主党議員がたかる。
こんな図式が明らかになったが、有権者の良識は
どう動くのか。
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