G7にロシアが招かれてG8に変わった時代、欧州の仲間はお互いにファースト
ネームで呼び合う中に、エリチンと日本の橋本龍太郎は仲間の会話に参加が
出来ず、二人で「ニキタ」「リュウ」と呼び合っては杯を上げていたと、これは橋本
元首相から直接聞いたことがある。

プーチンの登場を待っていたかの、石油や天然ガスの発掘で潤ったロシアだが、
エリチン時代はルーブルの貨幣価値が暴落し、年金生活者が生活出来ないこと
がニュースになっていた。

当時ボクは社員たちに、王侯貴族の身分を味わいたちと思うのなら、5千円札を
一枚持って、新潟港からナホトカ辺りに行けば良い」と語った想い出がある。
それはヒドイ超インフレで、しかもロシア経済はマフイアに握られているとも言われて
いた。
あのままエリチンが生き続けていたら、本当に北方領土はカネで解決出来た可能性
が大であった。


ロシアには領土をカネで売り渡した歴史がある。アラスカがそうだ。
日本で徳川慶喜が大政を奉還した頃だから、アメリカも南北戦争が終わったばかり
の1869年に、アメリカが720万ドルでロシアからアラスカを購入している。

この720万ドルを、金価格で換算すれば、およそ486億円になる。
ロシアは得た資金で、クリミヤ戦争の戦費に充てた、またシベリヤ鉄道の延長路線の
建築費に充てたとの噂がある。

エリチンは外国語にも弱く、だから橋本(龍)元首相とは仲が良かった。
北方領土は300億円ぐらいで、買い戻すことが可能であった。


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