作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 透析生活10年目 (3) 】

2006-10-25 18:47:15 | 09 透析生活15年目


丸9年ともなると、亡くなった先輩患者も多い。

昔の帝国陸軍はこうだっただろうと思える新人イビリが
あった。何かと嫌がらせをする。嫌なことを聞かせようと
する。

勘弁ならんヤツは、ロッカールームなどで、二人だけの
時間を作り、これ以上皆が嫌がること言うたらタダじゃ
おかんぞと威嚇もした。

そんな輩が死ぬと、やはりウシロメタイ思いがした。

「片足切り落とすことになる」
「首筋が石灰化して首が回らなくなる」
「穿刺の場所が無くなって、太ももや首に刺すことになる」

女性患者が顔色変えて「もうそんなハナシやめて」と悲鳴
をあげる。新人ビビらせて喜んでいた輩だが。

とにかく先輩患者で死んだ人。知ってるだけで20人を超す。

5年ほど前に、主治医に頼んで透析時間を3時間半に縮めて
もらった。3ヶ月ほど様子を見るという条件だったが、透析
効果も悪くはならず、毎月2回の血液データも、整形外科の
先生が「透析後」のデータと見間違えるほどだから、そのまま
5年も続いているのです。

たった30分だけど、人より短いのが何より嬉しい。

自己管理の悪い人は5時間透析をやらされている。

透析をやると心臓に負担が掛かると誰もが言う。

7月に循環器のエコーを撮ったが、心臓のポンプ力。
駆縮率が理想の70%に対して68%あった。
とても透析の人とは思えないと言われました。

透析をやると骨が脆くなるとも言われる。
骨密度を計ったら、年齢の標準を100として、180も
ありました。

ここらは全部テニスのおかげでしょう。




                                       パパゲーノ


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