作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 透析生活10年目 (26) 透析中の事故 】

2007-07-10 18:56:53 | 09 透析生活15年目


丸十年近くも人工透析を続けていると、とんでもない
ことに出遭うこともある。医療事故だと言い切れる。

透析の回路の中で、血液が異常に濃縮し、血流が
滞ってしまうのだ。当然警告ブザーが鳴り、ナースが
飛んでくるが如何ともし難い。腕の向きを変えさせよ
うとしたりでせきの山。

ここは技師たちの出番である。休憩中だったドクター
も呼び出され、回路を取り替えるとのご託宣。技師が
新しい回路を持って来ると共に、もう一人の技師が
透析中だった回路の中の血液を、なんとか体内に戻
す努力を行う。

血液のすべてが見事に回収され、針は刺したままで、
回路をつなぎ直す。新しい回路で透析続行するが、
ここで新たにヘパリンが入る。

だから無事終了となってから、止血の段階で新たな
トラブルが起きる。普通なら10分もあれば止る針の
刺し傷がふさがらないのである。なんだかだで、まるで
動脈穿刺の患者なみの時間が掛った。こんな時ナース
のお仕事は、つくづく聖職だとの思いを厚くする。

これが先週の水曜に起きたこと。週に一回だけ使用
する機械に、明日また掛ることになる。先週起きたこと
がまた起きるのじゃなかろうかと、心配である。


                パパゲーノ

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