トランスポーターとオートバイトライアルと日記の備忘録

ノアにオートバイを積んでみました。忘れないように記録しておきます。

ビラーゴ250 フロントディスクブレーキ整備

2016年06月17日 | ヤマハ ビラーゴ250

フロントタイヤを浮かしてチェックしたら回転が重かったのでブレーキキャリパーの整備をしました。

手で回すと1回転半で止まります。引きずっているのかなという気がしますが、走行には全く支障はありません。

キャリパーを車体から外してブレーキパッドを外し、ピストンをブレーキレバーを握りOリングから外れない程度に押し出します。

 

 

1000番の耐水ペーパーにオイルを付けて丁寧に磨きました。錆のあるところは動く方向に磨いてみました。

 

前の整備の時は手持ちのシリコングリスを使用したのですが、古かったので今回はデイトナのバイク用シリコングリスを購入しました。

 

 

シリコングリスをピストンに塗ります。

 

ピストンツールを使用してグリグリ回転させながら押し込んでいきます。押し込んだらまたピストンを出しシリコングリスを塗り同じ作業をします。これを5回くらい行いました。最初は回転が重くなっていましたが軽く回るようになりました。

 

部品を組み立て車体にセットします。フロントタイヤを手で回しましたが、やはり1回転半くらいで整備前と変わりません。

この写真は、前回の時に撮ったものです。構造を観察してみます。

 

 

板状の部品がブレーキパッドを押しています。なので、ブレーキレバーを握るとブレーキパッドがディスクに押し付けられ、レバーを離すとブレーキパッドも少し離れます。しかし、奥のほうが動いてないようです。ブレーキパッドの穴がピンに押し付けられているのが原因のようです。

  

 

それから、フロントフォークに取り付ける部品もスライドする構造になっています。ここにもシリコングリスをたっぷり塗りました。黒いゴムブーツの2か所です。差し込んだ後にはみ出たグリスは拭き取りました。

 

 

エンジンを掛けずに車体を押しブレーキを掛けると止まりブレーキを離すとスムーズに押せます。問題はないようです。

 

ファンティックセクションのディスクブレーキ

上は以前整備した時のリンクです。

下図は、セクションのキャリパー構造図です。対抗ピストンキャリパーですが作りが非常にシンプルです。左下がフロント用で右上がリア用ですがキャリパーは共通です。また、ピンは割りピンのような構造なのでほとんど抵抗がありません。 さすがに世界の一流ブレーキメーカーのブレンボは違います。 

走行時にガタツキ音も特になく、ピストンも軽合金製なので錆びることもありません。

 

 

ビラーゴ250のキャリパーは複雑で、ピストンは外側だけなので内側のブレーキパッドはディスクに押し付けられたままです。外側のブレーキパッドはブレーキレバーを離すと離れるのですが、ピストン1個分しか離れず、なおかつ先に書いたようにブレーキパッドの穴部が板状の部品で押されていてピンが穴に押し付けられるので完全にディスクからは離れません。

なぜこのような複雑な構造にしたのか想像すると、ブレーキパッドのガタツキを抑えるためにいろいろ工夫したのかなと思います。

ディスクブレーキは、常時パッドとディスクが接している構造という説明もあり、これでも良いのでしょう。

 

整備が終了したので、近隣を一回りしてきました。5㎞ほど一般道を走行した感じは、ブレーキレバーを握ると鳴きもなく制動します。レバーを離すと制動が解除されたのも感じます。問題はなさそうです。走行後にディスクを触るとちょうど良い湯加減という感じです。たぶん40℃位だと思います。

5km位の走行を4回ほど試し自宅に戻りディスクを触っても温度は同じ感じです。

実用上は、これで問題ないのでフロントディスクブレーキの整備は終了です。

また、半年くらいしたら整備します。


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