トランスポーターとオートバイトライアルと日記の備忘録

ノアにオートバイを積んでみました。忘れないように記録しておきます。

23年前のビラーゴ250を購入してみて

2015年12月31日 | ヤマハ ビラーゴ250

今日は、今年の乗り収めに行ってきました。

エンジンも快調になり、その他もまったく問題ありません。これからは安心して走行を楽しめます。

 

このビラーゴは、ネットで調べたフレーム番号から1992年式でした。

車体を見た第一印象は、非常にきれいで本当に前期式かと思いました。実際は中期式になります。

ナンバーがないので試乗ができないため、エンジンを掛けて調子を見ましたが異音等はなく吹け上がりも良く大丈夫そうでした。

ハンドルを左右に動かしたり、タイヤを揺すってベアリングを確認したり、その他を目視確認し、前輪タイヤのヒビとフロントブレーキパッドが限界は分かりましたが、まさかステムベアリングにガタがあったのは気づきませんでした。

センタースタンドがないので前輪を浮かせなかったためです。もし試走できていたら、ハンドルを取られるのはすぐに分かったので購入しなかったでしょう。

 

このオートバイの状況を考えると、外観各部は非常にきれいで錆びはリムに少し点錆とフロントタイヤスポークに銀色塗料を塗ってありましたが錆による表面の腐食はないので、色が変わって錆びそうだったので塗装したようです。

保管は、塗装の艶や錆、汚れ具合を考えると室内保管のようです。おそらく太陽光もほとんど入らない場所と推測します。また、雨の日も乗らないようで、マフラーの下側に錆がありますが、塗れた路面を走行して水分を跳ね上げたためと思われます。 また、整備でスプロケットとチェーンの状態を見てメーターの走行距離10550kmも妥当だと思われます。

 

整備状況は、タイヤが2004年製が付いていたり、バッテリーも交換してあるようでしたが、バッテリー液が両端のセルが液が減り電極が露出していたり、各ボルトを見ると外した形跡がなく、自分で整備はしなく具合が悪くなるとバイクショップに依頼していたようです。

それで、今回のように購入後にかなりのメンテナンスが必要になったと思います。

 

前所有者は、バイクショップに整備を依頼しようとし、金額が5万円を超え10万円近いことを言われ手放したのではないかと推測します。

あるいは、途中に購入者がいて外観が良いので買ったものの、費用がかかりすぎるのですぐ手放したのかとも思います。間に仲介者がいたので分かりません。ただ仲介者が言うには夏くらいまでは時々乗っていたとのことです。

 

具合の悪いところを一箇所ごとに整備していたのと、部品を通販で購入したための到着待ちで3ヶ月もかかってしまいました。

でも、いろいろな可能性を考えていろいろな部分を整備できましたので、かえって良かったと思っています。

ちょっとした時間で近隣を走るのも気分転換になり楽しいのですが、来春にはツーリングに行けたらいいなと思っています。 

 

ネットで見つけたビラーゴ250の年式表を載せておきます。

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ビラーゴ250 アイドリング不調のため油面調整

2015年12月27日 | ヤマハ ビラーゴ250

先日 乗った時にアイドリングが低くなりエンストしそうな状態になったので油面調整を行いました。

ついでに、スロットルバルブとジェットニードルも再整備しました。

 

ガソリンタンクのボルトを外して、箱を挟んでタンクを浮かせ負圧ポンプを外しスロットルバルブを外します。

 

ガソリンコックの止めボルトを外して少しよけフロートカバーを外し、ニードルバルブを止めているビスを外してバルブを引き抜きます。

  

 

外した部品です。ジェットニードルをキャブクリーナーできれいにします。ジェットニードルは3段目(標準だと思う)にセットして2ストオイルをバルブとニードルに塗り、ダイヤフラムのゴム部にはシリコングリスを薄く塗りキャブにセットしました。

   

 

油面の調整をします。ニードルバルブをセットするフロートに付いている板を曲げるのですが、調整前と調整後を分かりやすくするためにノギスで間隔を測りました。 

油面を上げるには、フロートが影になって見難いですが、ノギスの右側のフロート接続部板の方向にノギス左側の板を曲げます(間隔を狭くします)。

写真は6.1mmでどうも油面が低いようなので、5.7mmにしてセットして油面を測るとまだ低いようです。そこでまた外して5.3mmにしてみました。

 

部品を取り付け、フロートカバー下部のドレンにホースを取り付けて、車体を真っ直ぐに立ててエンジンを掛け、ドレン上のビスを緩めるとガソリンが流れてきて油面が測れます。しかし、油面の調整が厄介です。ホースに気泡が入ったりしてなかなかうまく測れません。何回もやり直しました。

注意点は、ビスを緩めたままだとガソリンがネジ部を伝って漏れてきます。エンジンを掛けたままなので危険です。

ビスをドライバーで押しているとガソリンが漏れなくなり、気泡も入りにくく測りやすくなりました。

   

 

キャブに付いているラインの刻印が標準油面です。前回紹介したブログでは-4mmが良いとのことなので-5mmの所にラインを引きそれより下にならないように調整しました。

 

-4mmよりは低い感じですが、また外して調整するのも大変なのでこれで試乗してみます。

数日前のこの季節にしては暖かい16℃の時に試乗した感じでは、エンジンの温まりに時間がかかりましたが信号待ちのアイドリングも安定してかなり良い感じになりました。

 

今日は、かなり寒い10℃で強風です。エンジンの掛かりも良く温まりも前回よりは良くなっています。

走り出しもスムースで快適です。信号待ちのアイドリングも安定していて安心感があります。加速感も良くアクセル全開での加速も問題ありません。気持ちよく吹け上がります。また、エンジン回転低目からの加速ではVツインのドコドコ感があります。これで、やっと快調に走れるようになりました。

エンジン回転不調の調整で12月一杯を費やしました。10月1日の購入してから2ヶ月で初期整備が終わったと思ったのが、エンジン回転不調が再発してちょっとへこみましたがなんとか調整も成功しました。

いまは、ネットでいろいろな情報が得られるのでとても助かります。

春頃までに、フロントフォークオイルの交換をすれば、残っているのはリアフォーク部を外してベアリングのグリスアップとチェーンを完全に洗い、リアブレーキシューがまだ使用できますが交換すれば完璧かなと思っています。

 

追記

走行していると軽自動車に煽られました。信号待ちでミラー越しに見たらかわいいお嬢さんでした。

時々、接近してしばらく走行後に間隔をあける車がいます。オートバイの様子を見ているようです。なにしろ23年前のビラーゴなので懐かしく思い興味を持つのかもしれません。

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バイクをいじっていると、監督が来ます。

2015年12月15日 | ヤマハ ビラーゴ250

バイクを整備していると、時々近所の猫が遊びに来ます。

外してある部品や部屋の中をすべて見て、ウンこんなことやっているのかという顔をして帰っていきます。

監督している感じです。

 

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ビラーゴ250 エンジン回転不調 修理

2015年12月12日 | ヤマハ ビラーゴ250

購入後最初に乗った時、クラッチを繋いでスタートする時に一瞬回転が落ちるのと、アクセル一定なのに減速したり加速したりエンジン回転が不調でした。たぶんキャブレターと思い分解整備も考えましたが、分解しても汚れを落とすのが大変なのでノアで効果があったルートスーパーエイダーを入れたところ、20kmくらい走行後から症状がなくなり11月末に高速を走っても快適で完全に直ったと思っていました。

しかし、その一週間後に走ったら症状が出てしまいました。そこでガソリンタンクのフィルター・負圧ポンプ・キャブレターのオーバーホールをしました。

 負圧ポンプをボルト二本とガソリンホースを外して取り外します。

 

裏側のビスを外して、パッキンが少し貼り付いているので慎重に分解します。

インシュレーター側(写真右の右上)の透明パッキンの内部にガソリンが少し入っていましたが穴は開いていませんでした。

特に異常はなさそうなので、パッキンにシリコングリスを薄く塗り組み立てます。

 

ガソリンタンクよりコックとフィルターを外します。23年経っていますがねじの固着もパッキンの劣化もなく、パッキン部にはシリコングリスを薄く塗り組み立てます。

 

キャブレターを車体から外します。スロットルワイヤーを止めている外側ナットを緩めずらし、ワイヤー先端を外します。各ホースも外しておきます。

 

キャブ上部のバンドのボルトを緩めます。インシュレーターエンジン止め分のヘキサゴンボルト左右2本ずつを外します。

 

配線部分も外します。インシュレーター・キャブを上に持ち上げながらインシュレーターを手前に引いて外します。右写真の配線2本はアイシングヒーター用です。

 

チョーク部をナットを外して引き抜きます。インシュレーターに下側のヒビがひどい状態ですが内部にヒビはありませんでした。

 

キャブレターを分解したところ内部は結構きれいでした。ルートスーパーエイダーの効果でしょうか。

 

キャブレターを分解オーバーホールをします。下記サイトを見て行いました。

ビラーゴ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!  4回シリーズです。


パーツの洗浄には、ヤマハ ヤマルーブ スーパーキャブレタークリーナー(泡タイプ)を使用しました。

スプレーすると泡が結構強く飛びパーツを包みます。すぐに泡が消え始め表面の汚れが取れ真鍮のきれいな色になります。写真を撮る暇がありませんでした。外側にも使用しました。洗浄後にパーツクリーナーを吹きかけ、その後乾燥させます。

注意点は、泡が液になった中に浸さないことです。浸しても効果は薄く、液より出た部分と色が違ってしまいます。かなり強力なので、保護メガネ・マスクは必須です。

内部外部の洗浄後です。かなりきれいになりました。ブラシは使っていません。ヤマルーブとパーツクリーナーだけです。      


インシュレーターも購入しました。純正の内部は段差はないのですが、輸入品のものは段差がありました。性能には問題なさそうです。取り付けて終了です。 

それからパイロットスクリューの戻し回転数は2-5/8です。位置は丸いカバーの下にある+ビスの左にあります。締めるとガソリンが薄くなり、緩めると濃くなります。エアスクリューと逆になるので注意です。


これで大丈夫だろうとエンジンをかけたら、チョークを引いても回転が低く後ろシリンダが時々ミスファイアを起こします。

ネットで調べたら電気系のトラブルもあるとのことなので、イグニッションコイルの差込部清掃・チェックを行いました。

イグニッションコイルの抵抗値を測ります。

1次コイル抵抗値 3.4~4.6Ω   前4.4Ω  後4.2Ω

2次コイル抵抗値 10.4~15.6kΩ  前13.0kΩ  後13.0kΩ

念のためプラグキャップの抵抗は、  前10.7kΩ  後10.3kΩ でした。


1次コイル測定は、電源(平キボシ)側の赤/白線にテスターの赤線を繋ぎ、橙色線にテスターの黒線を繋ぎ抵抗値を計ります。

エアクリーナーユニットを外さないと、右側の測定がやり難いので外しました。


2次コイル測定は、プラグキャップを外して(コードを引っ張ると抜けます)、ハイテンションコード(プラグコード)にテスターの赤線を繋ぎ、電源(平キボシ)側の赤/白線が挿してある方にテスターの黒線を繋ぎ抵抗値を測ります。

平キボシがかなり汚れていたのでCRCを吹き付け、コイル側の端子は磨きました。本当は接点復活財が良いのですがなかったので。

磨いた後に1次コイル前側の測定値が4.2Ωになりました。測定結果は、正常範囲内です。

一応、ハイテンションコードの先端を5mm切断し、プラグキャップを装着しました。 プラグも新品のCR6HSAに交換しました。

 

昨日、天気もよく暖かったので乗ってみました。

まず、エンジンはチョークを引いてセルスイッチを押すと一瞬でエンジンがかかります。アイドリング回転も高く正常です。

暖まってきた頃、チョークを完全に戻すとアイドリング回転がかなり低めです。走りに行くとエンジン回転の不調はなくなりました。加速時に一瞬回転が落ちることもなく、前回トップギヤで40km/h以下になると加速もできなかったのが今回は加速もでき、陸橋の上り坂で40km/hからアクセルを開けると加速していきます。

不調の時は、交差点で減速し加速しようとアクセルを開けると、エンジン回転が落ちエンストしそうになることもあり、慌ててクラッチを切りエンスト回避しましたが、その状態もなくなり安心して走行できるようになりました。

20km位走行して自宅に戻るとアイドリングが高くなっています。今日エンジンをかけちょっとアクセルをレーシングするとアイドリングが早めに安定しました。この状態が続くようでしたら、もう完全に直ったと言えるでしょう。ただ今日は雨なので走行できませんでしたが、次回が楽しみです。

プラグを最後に替えたら調子が良くなった感じですが、端子部の点検清掃とその他のコネクターの部分も清掃しました。

調子がいい時があったのでプラグが悪いとは思いませんでしたが、いろいろ点検整備できて良かったと思っています。

もし、アイドリングが不調なようでしたら、前回はキャブレターの油面の確認だけでしたので油面調整をやり直します。

 

追記 結局アイドリングが不安定になったので油面調整を行いました。

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