トランスポーターとオートバイトライアルと日記の備忘録

ノアにオートバイを積んでみました。忘れないように記録しておきます。

ビラーゴ250 ステムベアリング交換

2015年10月21日 | ヤマハ ビラーゴ250

前回 はじめて乗ったときにフラフラして、また左にハンドルがとられました。 ジャッキアップしてハンドルを左右に切ると引っかかるところが2箇所あります。 前輪がまっすぐの時に引っかかっています。 ただ走行時にはほんの少し左を向いている感じでした。 ネットでも全く同じ症状の人がいました。

そこでステムベアリングを交換するために、アマゾンからRC-エンジニアリング SSY-125 テーパーベアリング6,171円を購入しました。

見に行った時にナンバーが付いていないため走行できなかったので分かりませんでしたが、23年前のバイクですので今大丈夫でもいずれ交換になることもあるのでしかたないです。

注文したフックレンチも届いたので、ステムナットを外します。ボールが散らばらないようにタオルを巻いています。

 

外した上部のレースと部品です。

 

けっこう傷が付いています。

 

ステムを抜き取ります。外した後にシールをマイナスドライバーを使用し外しました。

 

ステムを下から見たところ。中心の黒く見えるのが上のベアリングレース部の淵です。

 

丸棒を下から挿し込み淵に当て数箇所をハンマーで叩きだします。飛ばないようにウエスを被せて叩きました。下部のレースも叩いて外します。

 

ステム下部のレースをタガネで叩いて外します。金床にステム先端をウエスでカバーし金床を踏んで動かないようにして、大き目のハンマーでガンと叩くと4mmくらい隙間ができました。その両側を交互に叩きます。反対側はタガネが当てられませんが外れました。

 

オイルシールを先に入れローラーベアリングを挿し込み、塩ビパイプVP30(内径31mmを長さ250mmにカット)して、金床の上にステムを置きハンマーで叩いて入れます。 ネットでベアリングを120℃以内(厳守)で暖めると良いと見ましたが温度計がないので、冷凍用ビニール袋(耐熱100℃)にベアリングを入れ、袋の口は半分ほど明けやかんの上部に出し沸騰した状態で5分ほど煮ました。取り出したら真空パックのようになっていたのではさみで切って取り出し手際よく叩き込みました。5・6回叩くとすんなり入りました。写真を撮っている時間がありませんでした。取出しには皮手袋を使用しました。

 

ステムパイプ下側にベアリングレースを打ち込むために、外したレースを重ねて当て具に使用します。

 

打ち込む前。レース受け部の深さよりテーパーベアリングレースの長さが長いので、当て具がはまり込むことはありません。スプレーグリスを塗りハンマーで叩いて入れます。最初少し斜めに入りそうになりやり直しました。

 

無事レースを打ち込めました。ただ、ステムパイプ内径よりレース内径の方が少し大きいので外すのはかなり難しいと思います。ボールベアリングは点で接触しますが、ローラーベアリングは線で接触しますので耐久性はかなり高いと思います。適切にグリスアップすれば10年以上は持つと思います。 

ちなみにトライアル車のセクションはテーパーローラーベアリングで、19年経ちますがフロントに強い衝撃を受けるにもかかわらず全く問題は発生しません。

 

上部レースも同じようにします。

 

はみ出ていますが、これで大丈夫です。上部はすんなり打ち込めました。上部を打ち込んでから下部を打ち込んだほうがコツが分かるのでやりやすいと思います。

 

ステムは、このような状態でステムパイプにセットされます。

 

ステム下部ベアリングにたっぷりグリスを塗りこみました。使用グリスは手持ちの極圧シャーシーグリスを使用しました。

 

ステム上部にもグリスを塗りこんだベアリングをセットします。

 

下側からステムを挿し込み、ベアリング押さえを置きステムナットを締めこみます。少し強めに締めステムを左右に回してスムースに動くか確認し、今度はナットを緩めてステム下部を揺すってガタが出るところを確認します。再度少し強く締めてから緩めガタが出る前で調整しました。その後、フロントフォークを取り付けてフォーク下部を持って前後に揺すりガタがないことを確認します。

 

外してある部品をすべて取り付け、ジャッキを降ろし車重がステムにかかるようにしました。

翌日 再度ジャッキアップしてハンドルの回転とフォーク下部を揺すって確認します。

問題がないので試走に行きました。

走り出して、車体がほんの少し左右に揺れます。ステムナットが少し締め込みが強いような気がしますが、グリスが多めに入れてあるし馴染むかもしれないのでそのまま走行しました。15kmくらい走行したらだんだん揺れは感じなくなりました。体が慣れたのか、ステムが馴染んだのか次回も様子を見てまだ揺れるようならステムナットを少し緩めてみます。ビラーゴ250は上部ステムを止めているボルトがハンドルを外さないと緩められないのでかなり面倒です。

前回の走行で、エンジン回転にムラがありスタートでエンストしそうになったりしたので、ルートスーパーエイダーを44cc入れました。ノアも秋になるとアイドリングが不安定になったときに入れて効果があるので、残りはノアに入れます。

効果が出たかはまだですので、前回アイドリングを下げたので元に戻してみました。アイドリングを上げたら問題なくなりました。今度はパイロットスクリューを確認してみようと思います。

 

これで、やっと普通に乗れるようになりました。 いろいろ弄るのも楽しいのですが、長い時間しゃがんで作業していると腰の骨がずれ腰痛が出るので今回で弄るのは少し休憩です。


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5 コメント

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ビラーゴ250 ステムベアリング交換 (NAO)
2016-07-02 16:28:51
ビラーゴ250 ステムベアリング交換について大変詳しく説明があ有り、私もトライしてみようと思いました。
ベアリングはアマゾンからRC-エンジニアリング SSY-125 テーパーベアリング6,171円ですが、シールは再利用されましたか?
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シール (オーリン)
2016-07-02 22:34:17
NAOさんこんばんは
シールは傷も無さそうなので再利用しました。ステム下部がグリスで汚れるということもありませんでした。
下部ステムレースの打ち込みは、斜めに入らないよう十分注意してください。ステムパイプ内径と打ち込んだ後のレースはほぼ面一ですので特殊な工具がないと外すことができません。頑張ってください。うまくいくといいですね。
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フックレンチ¥1340 (NAO)
2016-07-20 11:01:51
回答ありがとうございます。
アマゾンからRC-エンジニアリング SSY-125 テーパーベアリング6,171円を購入の時フックレンチ¥1340も同時購入したほうが良いでしょうか?これがないと外れないなら購入しなければ?何か他の工具で代用出来るとか?
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Unknown (オーリン)
2016-07-20 11:24:28
ステム上部を外した状態(1枚目の写真)でしたら、それほど強く締まっていないのでウォーターポンププライヤーで外せるかと思います。あるいは丸棒をナットの凹みに当てハンマーで叩いても外せます。

締める時は、微妙な力加減が必要なのと衝撃は避けたいので、ウォーターポンププライヤーの方が良いと思います(傷を付けないよう何かで挟んでください)。可動ベアリングなので極端に強く締める必要はありません。
フックレンチでも良いと思います。サイズに注意が必要です。
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お礼 (NAO)
2016-07-21 09:48:08
オーリンさん
ウォーターポンププライヤー持ってます!
ありがとうございます。

しかし、裏技とか知っていて熟練者ですね。
また、知恵をお借りします
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