ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

海苔弁二種

2010年05月23日 | 料理
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      シーナ式海苔弁     東海林式海苔弁        

      

「週刊朝日」の東海林さだおの連載エッセイ”あれも食いたい、これも食いたい”と週刊文春の椎名誠の”風まかせ赤テント”という連載エッセイに時をおなじゅうして、海苔弁のことがかいてあり、「へぇ!!海苔弁ねぇ、私も懐かしくて大好きよ。」というわけで作ってみました。

 ♪ 昔々のその昔、椎の木林にすぐそばに~ 違うって。
少女そのが小学校二年生の遠足の日、たまたま母が入院していて家を留守にしていたので祖母がお弁当を作ってくれた。
楽しいお昼、みんな竹の皮に包んだり、経木に包んだりした、おにぎりだった。
私も新聞紙に包まれたアルマイトの弁当箱のふたを開けたとたんに「わぉ!」とびっくりした。一面海苔で真っ黒。恥ずかしくて、悲しくなった。辺りをきょろきょろしてふたで隠して食べようとしたけど、でも一口 口にしたとたん「美味しい!!」
それからというもの 大好物になり事あるごとに「おばちゃん、あれ作って!」

祖母はよく作ってくれた。
まずご飯を炊く時お釜の上に布巾を被せて、熱く湿らせる。それをカツオ節に巻き削りやすいようにしてカツオ節カンナで削るのだ。
カツオ節はたちまち辺りにいい匂いをさせて、引き出しには見る間にひらひらになったカツオ節が出来上がっている。
それをお醤油で湿らせる。次に炊き上がったご飯をお弁当箱に薄く3分の1ほど入れる。その上に先ほどのカツオ節を薄くしき、火取って8枚切りにした海苔を二枚乗せる。これを二度ほど繰り返し一番上には海苔4枚乗せるという具合なのだ。
祖母は時々海苔が湿気ていると、海苔にごま油を塗り、お塩をパラパラと降りかけて、火鉢で炙ってこれで 海苔弁を作ってくれたりした。これもまた美味しかった。
海苔弁なんて 我が家の独特のものかと思っていたらなんと、東海林さんも椎名さんも子供の頃 食べていたんですね。昔はポピュラーなものだったんだ。

というわけで、東海林さんのエッセイを読んだ椎名さんが 急に食べたくなって作ったというので 東海林さんの海苔弁から紹介を。

東海林さんのは、海苔とご飯だけ。
(最近コンビニなどで売っている海苔弁は 海苔の上にチクワ天だのシャケだの乗っかっている。あれは海苔弁ではない。本当の海苔弁とは海苔だけだと書いている)
それをアルマイトの弁当箱に詰める。二段式にするつもりなので、半分ご飯を詰めたらそこに弁当箱より一回り大きめに切った海苔をかぶせる。
海苔は時間の経過とともにちじむので大きめにして海苔の四隅をご飯に巻き込む。ここで醤油をかけ回す。
もう一度ご飯を乗せ海苔をかぶせ醤油をかけ回してふたをする。ここで史実にのっとり新聞紙で包んで5時間置く。
5時間とは子供のころ朝7時に作ってくれた海苔弁を正午に食べた事からきているらしい。
こうすると海苔と醤油がご飯に沁み込むらしいのだ。

次、椎名さん 椎名さんは東海林さんのこのエッセイを読んで 海苔弁が食いたくてたまらなくなったらしい。
で制作に取り掛かった。昔を思い出しながら。
椎名さんが言うには海苔弁は二段重ねが主流だが、二種類ある。それは一番上の海苔を埋めてしまうか、外に露出するか。
椎名さんは5時間も置いて食べるのでは蓋に湯気で海苔がひっ付くから、それを防ぐため二段目の海苔は埋没させておき、表面はご飯だけにした。その代り梅干しを一つ真中にいて日の丸弁当にした。

しかし作りながらだんだんタイムトラベラーは昭和の黄金地帯に入っていく、そうだ、オカカだ、オカカが入っていた、というわけでオカカを入れて海苔弁三段重ねにした。
やはり5時間置いて食べた。あまりに押さえつけたので海苔弁ならぬ、海苔サンドイッチになったとか・・

で二人とも、懐かしく美味しかったと・・

私も今日作ったのは、オカカに刻みネギを加えて 作ってみました。

うん、やはり美味しい。昭和の味、これよこれこれ 昭和の味です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
麦飯からようやく卒業した頃 (@てつ)
2010-05-23 09:13:08
やっぱ、日本のお米は美味しいからね
ちょっと塩味ついてるだけで、もう十分ご馳走
炊きたての熱々よりも、程良く温度の下がったご飯を
ワシワシ口の中に詰め込んで食べる快感は忘れられない
今はすぐお腹がいっぱいになるのでちょっとしか味わえないのが悲しいけど
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まじめに書いてます。 (ふるじろう)
2010-05-23 13:02:51
 そのさん こんにちは。生まれ変わったふるじろうこと、ふるじろうです。(なんだそりゃ)  私も職人のはしくれ。 何事も教科書通りにはいかないことばかり。 「工夫」しながら頑張っておりますが、この文字の語源を調べてみました。

 以下、引用


小学館の『日本語大辞典』には「くふう」の漢字に「工夫」および「功夫」が上がっています。

 この「くふう」という読みは、工学部などの場合「コウ」と読み、全く同じ漢字が「線路工夫」のように「コウフ」と読まれているのを考えると「漢音」に限られない広域の伝統を持つことが分かります。

 お隣の韓国では kung-fu 「研究」「勉学」という意味の言葉があり、漢字を使っていた頃は「工夫」を使ったようです。

 ということは、根源は中国にあって、「工」(とくに木を材料とする)職人(大工はその例)と、その仕事の精神面が、時には禅宗のような「座禅に打ち込んで精神修養をする」という細分化した意味を持ったが、より世俗的な「頭を使う」意味では、韓国にも日本にもより一般的な形で伝わった、ということではないでしょうか。 =====

 元は大工さんなどで世界で発生したのですね。 頭を使わなくても出来てしまうことが一杯ある時代。  「マニュアル」がないと何もできない。 「マニュアル」に書いてない事態が勃発するともう手も足も出ない。 そんな若者(ビギナー)を責めるつもりはないのですが、人生の歩き方には「完璧なるマニュアル」はないのですからじいちゃんおばあちゃんや先人の経験が頼りになる。 人と人の打ち合いで人は人になれる。 「トリセツ」を読んで判った気になるのでは少し寂しいと思うふるじろうでした。
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@てつさん (その)
2010-05-23 14:05:50
>程良く温度の下がったご飯を
ワシワシ口の中に詰め込んで食べる快感は忘れられない

そうそう、私もアチチ、アチチのご飯より、丁度いい 米粒が立っててぴかりと光っているご飯ならおかずはいらない。

でも麦ごはんから卒業した時、その経験が三合飯のてつを生んだよきっと。

麦ご飯の時代が(成長期はほとんど)長かったので今の元気な私があると本気で思っているけど、違うかな?
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ふるじろうさん (その)
2010-05-23 14:13:06
長々とコメント有難うございますが、どのようにお返事差し上げていいものやら、悩んで今夜は眠れそうにありません。

しかしここまでかたくなに生きてきて人間生まれ変われるはずがありません。
もし生まれ変わったとしたら今までの自分の生き方を否定したことになります。

私は変えません。

話は変わりますが 職人は埃じゃなくて誇りのかたまり。
鳩山総理も膏薬じゃなくて公約は守ってもらわないと すぐ剥げるようじゃ膏薬と同じですよね。
あ~日本語は難しい。

ちなみに私はトルセツもマニアルも大嫌いです。
読んでも理解できません。アホなんですねきっつと。
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