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ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

「チェンジリング」をDVDで見る。

2009年12月18日 | 映画の事
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【監督】クリント・イーストウッド
【出演】アンジェリーナ・ジョリー / ジョン・マルコヴィッチ / ジェフリー・ドノヴァン / コルム・フィオール / ジェイソン・バトラー・ハーナー / エイミー・ライアン / マイケル・ケリー  

 やはりクリント・イーストウッドは監督としても大好きです。
このタイトル「チェンジリング」とは、すり替えられた子供という意味があるんだとか、二時間二十二分という長めの映画だけど、ストーリにいくつもの山場があり、しかもその山場ごとに異なった感興をかき立て、まったく退屈することがなく あれよあれよ、次どうなるの?という間に えっ、もう終わり?という感じだったけど、でもすっきりしました。本当にいい映画だと思います。

で、物語は・・・
1928年3月10日、クリスティン・コリンズの最愛の一人息子ウォルターが誘拐さる。5ヶ月後に息子が見つかったと連絡を受け、彼女は息子を駅に迎えにいっくのだけど、そこにいたのは違う男の子。「息子じゃない」と彼女は言うが、ロサンゼルス市警は信じてくれず・・・
なんでもこれは、実話らしいのだけど、いくぶん猟奇的な犯罪ミステリーとしても、また強大な組織に単身立ち向かう不屈の魂の物語としても、そしてなによりこの時代のアメリカ社会の重層的な断面図としても、とても感慨深いものを感じた。

それでいつもながら 映画評論家ぶった私ごときが、生意気言うようだけど、脚本が面白い上に、キャスティングが素晴らしい。
主演のアンジェリーナ・ジョリーは流石ジョン・ボイドの娘、いやぁ、職業婦人で母親で、可愛さものぞかせながら 非凡な強さをしっかりと演じていたし、彼女を支援する牧師役のジョン・マルコビッチも言うまでもなく役柄ぴったり。

 強制入院させられた精神病院での、同じ仲間エイミー・ライアンが、素晴らしく存在感を表していたし、猟奇殺人犯人ゴードン役のジェイソン・バトラー・ハーナーも、かなり素晴らしい見せ場があって、私は初めて見たのだけど、よくよく見ると、どことなくデニス・ホッパーの若い頃に似ているように思った。

そして、私が一番憎たらしいと思い頭を殴ってやりたいと思ったのは、悪徳警官ジョーンズ警部役のジェフリー・ドノヴァン。
一見アメリカ紳士風で、ジェームス・スチュワートをちょっとばかり抜けたような風貌で、悪玉には見えないが、ジワジワと小狡さを出していき、むしろ犯人より憎たらしかった。

それにしても子役の少年たちといい 画面の隅から隅までピーンと張りつめたように落ち度がない。よくもこんな役柄にぴったりの顔を集めたもんだと感心することしきり。

そうそう、余談ですが、当時の電話会社に勤めていた人たちは、ローラースケートをはいて仕事をしていたんですね。これって歩くより早く現場に着くので効率いい、そう思いました。いいアイデァだわ。
そしてもう一つ、死刑執行する刑務官の中に、あの悪役で有名なカール・マルデンと同じ鼻の形をした俳優がいて、あれ?息子かな?と思ってけど違うかなぁ・・。

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雲り時々雪 5℃

「3時10分決断の時」をDVDで見る。

2009年12月13日 | 映画の事
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[監督]ジェームズ・マンゴールド
[製作総指揮]スチュアート・ベッサー/ライアン・カヴァナー/リンウッド・スピンクス
[製作]キャシー・コンラッド
[原作]エルモア・レナード
[脚本]ハルステッド・ウェルズ/マイケル・ブランド/デレク・ハース

[出演]ラッセル・クロウ/クリスチャン・ベイル/ピーター・フォンダ/ベン・フォスター/グレッチェン・モル/ダラス・ロバーツ/アラン・テュディック/ヴィネッサ・ショウ/ローガン・ラーマン/ケヴィン・デュランド 

とても見たかった映画、やっとDVDで見ることができてとても満足。
見終わって「あぁ~映画館で見たかったなぁ。」しみじみ思ってしまった。
暇がある方も、ない方も、映画好きな方も 嫌いな方も、まだ見ていない方なら是非、是非、見てください。絶対におススメです。

 久々の西部劇、それも大好きなラッセル・クロウと研ぎ澄まされた顔のクリスチャン・ベール。
ラッセル・クロウが泣く子も黙る悪くて強い強盗団のボスなのだ。
しかし荒くれているけど、妙に物悲しげで芸術に興味があったりする。それがクロウの時折悲しげに見える垂れ目の顔と良くあっていて、どこか憎めない。

物語は借金を背負った牧場主(クリスチャン・ベール)は家族とぎくしゃくしながらも毎日仕事に精を出している。ところがこの牧場に鉄道敷節計画がからみ土地を鉄道会社に売りたい地主が この牧場家族の追い出しにかかっているのだ。
そんな時ラッセルクロウ一味が装甲駅馬車を襲う。首尾は上々、町に行き酒場で乾杯をして金を分け合う。
この酒場に昔馴染みのとても美しい女性がいて、ここでちょっと油断をしたすきにボスだけが捕まってしまう。
なんでこんな捕まり方を、あんなに悪で強くクールなボスが…そう思ってしまったが仕方がない。捕まってしまったのだから。でも少し不満。
それで借金まみれの牧場主が、イチカバチか200ドルの賞金目当てに強盗団のボスを遠くの鉄道駅まで護送していき、「3時10分、ユマ行き」の列車の囚人車両に乗りこませるまでという、ただそれだけの話なのだけど、これがもうハラハラドキドキの血沸き肉躍るアクションになっているのだ。

 で、脇役ながら賞金稼ぎのバイロンを演じたピーター・フォンダ。今年で69歳らしいけど、いやいや、すごい貫禄でした。「イージー・ライダー」の時の若々しい姿が目に浮かんだけれど、流石に渋いクセモノ爺さんになってました。
ラッセルクロウは少し しまった身体になりましたね。いつだか、なんの映画だったか忘れたけど随分メタボだったのに。

で、すごいのはラストなんです。
クライマックスでのベールの死をかけた決断とクロウの心意気には思わずホロリとくること請け合い。男の友情かそれとも尊敬か敬愛か・・とにかく男が男に惚れるということか・・・
こんな展開になるとは、予想もしていなかっただけに、その感動は大きいものがありました。
これぞまさしく男のドラマ。悔しいけど男の生きざまを見せてくれるドラマでもあり、「次どうなるの?どうするの?」という興奮で最後までグイグイ引っ張ってくれたのでした。
活劇としても、キリスト教的な「善と悪の相克」ドラマとしても すごくいい映画だなぁと思いました。
結局二回も見てしまったわ。


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クモり時々薄晴れ 13℃

イングロリアス・バスターズを観る

2009年11月26日 | 映画の事
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監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット/メラニー・ロラン/クリストフ・ヴァルツ/ダニエル・ブリュール/イーライ・ロス/ダイアン・クルーガー/ジュリー・ドレフュス

 週刊誌の映画評は映画好きに取って見逃せないページ。
その数ある映画評で、すべて絶賛されていた映画、あの辛口の中野翠も おすぎも五つ星付けていた「イングロリアス・バスターズ」
観てきましたよ。勿論映画館で・・・

いやぁー 面白かったぁ。最高!! クエンティ・タランテーノ、好き、好き、好き、好き、素晴らしい。(でも少し言わせてもらうと、残酷な場面が時々出てきて、目を覆うこともあったが・・。R-15指定なのもうなずける。)

それを差し引いても素晴らしかったこの映画は 絶対に劇場で見なきゃダメ。
映画館がこの映画を素晴らしいものにさせて、ある意味 映画館が主役なのだ。
観客と映画館と映画が一体となって手に汗握る仕組みになっている。そんなことを痛切に感じた映画だった。まだ興奮さめやらん。

 オープニングに流れるアラモのメロディーそしてエリーゼのために、そしてマカロニウエスタン調の音楽、なんじゃこれ?そう思ったのだけど、ぐんぐんひきつけられていく物語の展開。

 ユダヤ人をかくまっていると確信しているランダ大佐がフランスの酪農夫の家へと訪ねるオープニングは、一体これから何がどうなるのかひやひやもの。
冷静で鋭いランダ大佐の会話術に、彼の人間性を強烈に焼き付けられていく。
ティム・ロスを麺棒で伸ばしたような顔の ランダ大佐のクリストフ・ヴァルツの顔の微妙な変化に見とれていたが、実はナチスハンターという異名を持つほど人の心を読んで推理することに長けていたのだ。
微笑を消してじっと見つめる大佐の目の前で、農場主の心境があらわになって来た。ついに農場主の心を打ち砕いた彼はユダヤ人一家の隠れ場所を聞きだす。
そして苦悩に涙を流す農場主の目の前で、機関銃が打ち込まれ始めた。
たが、全滅したと思われた一家のうち一人の少女ショシャナだけが、草原を泣きながら駆けて行った…
この生き残ったユダヤの少女ショシャナのその後を軸に、チャプター5まで話が別れていて、同時に進んでいく。
私的にはこの少女がどうして映画館の女主人になったのか そこのところをもっと知りたいと思ったのだけど、とにかく最後が凄い。ここで劇場と観客と一体になる。
ネタばれになるのでこれ以上書けないけど、劇場から逃げ出したくなるほど。

ハンサムなブラピが 顎を突き出してしゃくれ顔をしているのが笑えた。
大根役者ぶっているのに それがうまい具合に様になっている、なんかロバート・レッド・フォードに似てきたような気がして(リバーランド・スルーイットでロバートレッドフォード監督に見いだされたんだよね。)こういう顔役者って、ロバート・デニーロが思い浮かぶんだけど、それにしてもブラピもいい役者になったなぁ、そう思ったわ。

そしてそして、顔の演技なら今回はランダ大佐を演じているクリストフ・ヴァルツも負けていないというか、一枚も二枚も上。
この大佐 最後には我が身可愛さから墓穴を掘ってしまうのだけど、いやぁ…二時間半という長い映画、全然退屈しなかったし、タランティーノの大集成という感じがしてバンザイ!したくなりました。

そうそうそう言えば、1963のヒッチコックの「鳥」に弁護士として出ていたロッド・テイラーが イギリス軍の兵士になってちょこっと出てました。
懐かしい、まだいたんだぁ …(私も相当古いね)

まだまだ書きたりないけど、全国一斉封切でまだ見ていない方がたくさんいるのに、ベラベラしゃべる、いやベラベラ書くとまたもや顰蹙を買いそうだから今回はこの辺で・・

しかし 映画を見に行くのに一日がかりとは・・なんとも情けない。

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晴れ 20℃

「最後の初恋」をDVDで見る。

2009年06月07日 | 映画の事
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原題:NIGHTS IN RODANTHE
公開:2008年アメリカ,オーストラリア
時間:97分
分野:恋愛
原作:小説/ニコラス・スパークス「最後の初恋」
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ
監督:ジョージ・C・ウルフ
脚本:アン・ピーコック,ジョン・ロマーノ
撮影:アフォンソ・ビアト
音楽:ジャニーン・テソリ

出演:リチャード・ギア,ダイアン・レイン
   スコット・グレン,ジェームズ・フランコ
   クリストファー・メローニ,ヴィオラ・デイヴィス
 

 まず、見終わって、「マディソン郡の橋」と「アンカーウーマン」を一緒にしたような物語だな、と思ってしまった。
けど、ダイアン・レイン ホントきれいに年を重ねていますね。見習わなくちゃです。
私なぞ、このうっとうしい日々にバタバタと店を動き回って汗ばんでいたら愚かなトンボが「このうすら寒いのになに脂ぎった顔しとるん、おかしいよ、オイルでも塗っとるん?安物の のどぐろの煮付けみたいで。」といわれる始末。

話が少しそれたけど、『きみに読む物語』などの人気作家ニコラス・スパークスの原作を映画化ということと、「最後の初恋」なんて、キザな題名がついていたので、レンタルしてみたのだけど・・・

物語の舞台となるところが、日本では絶対に建てたくても建てることができないような(建築基準法で)波打ちぎわ、それも波が建物の柱に当たるようなそんなぎりぎりの場所に 一軒きり建っている三階建ての建物はリゾートホテルか、民宿か、それともコテージって言うんだろうか。バルコニーから釣り糸たれて キスが釣れそう・・・
建築士の隣にうん十年の私としては、基礎工事が気になる。
波が足元をサラって行っても びくともしないように建てるには 基礎の地盤にもよるでしょうが、建物の高さの3倍くらいは掘らなくちゃ、いやそれよりもっとかも・・。
それにしてもアメリカには建築基準法なるものはないのでしょうか?
おまけにあの地番は、個人のものではないのでは?
でも、ま、いいか、映画なんだし・・・

調べてみたら舞台はノースカロライナ州の観光地アウターバンクス。防波堤のような細長い島々が130キロも続く海の中の道。
ふーん、映画のために作ったセットじゃないんだ。ならすごい・・

<ストーリー>
身勝手な夫や思春期の娘との関係を考え直すため、ノースカロライナ州のローダンテという海辺の小さな街にある友人の宿を手伝いにきたエイドリアン(ダイアン・レイン)だが、大きな嵐が来るという予報を聞く。そこへ宿の唯一の客となるドクター・ポール(リチャード・ギア)が到着するが、彼もまた心に問題を抱えていた。(シネマトゥデイより・・)

エイドリアンは夫と別居中。子供二人あり。夫からはやり直そうと言われているけど、彼女にはその気はなさそう。
片やポールは妻と離婚。優秀な外科医だった彼は、手術で亡くなった患者の家族に訴訟を起こされており、同じく医者の息子は父親に見切りをつけてエクアドルへ行ってしまったのです。
いろいろあってあまり幸せでない状態の二人が嵐の夜あの違反建築のホテルに閉じ込められたら?(決めるな?)
しかもお互いまだまだまだイケてる中年だったら?
そうです、やはり恋に落ちてしまうんです。

ハッピーエンドじゃないところが、何とも歯がゆいけど、でも恋も愛も忘れてしまった大人限定のラブストーリーと思えば楽しめます。
そうそうスコット・グレンが出てました。懐かしい・・



「グラン・トリノ」を観る。

2009年05月14日 | 映画の事
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原題:GRAN TORINO
公開:2009/04/25
製作国:アメリカ
上映時間:117分
鑑賞日:2009/04/25

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー、クリストファー・カーリー、コリー・ハードリクト

 こんなに前評判の良い映画も最近は珍しい。
どの週刊誌の映画評もすべて★五つ。

この映画を見ないで死ねない、そう思って今日観にいって来ました。
素晴らしいの一言、是非、是非映画好きの方にお薦めしたい。

地味な映画だけど、自然に見る人の心をひきつけていく。クリント監督は、映画での物語を語る術を、心得ているかのように、ぐいぐいと観る者を映画の中に引きこむのだ。

少し前「許されざる者」を見た時もそう思った。次に見た「ミスティックリバー」の時も、そして「ミリオンダラーベィービー」の時も何でこんないい映画を作るんだろうと同じ思いだった。
1930年生まれの おん年79歳にしてなお 監督としての腕をあげた監督なんてほかにいるだろうか?
クリント大好き、もうホントにクリントったら 好き!好き!好き!、この枯れかけたおババの心に潤いをくれる、かっこいいよぉ。
久々の劇場の大画面で 観てきたばかりで昂奮してます、そして感動冷めやらぬゆえ、うまく書けないかも。


<ストーリー>
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイより)

クリント・イーストウッドは等身大の年齢を演じている。朝鮮戦争で戦場を経験し、その後は定年まで自動車工としてフォード働き、そして今の楽しみは愛車の手入れ、それがタイトルにもなっているグラントリノなのだ。

車のことはよくわからないのだけど、この車にステアリング・コラムを取り付けたことがあるウォルトにとって古き良きアメリカの象徴、彼自身もその車を ピカピカに磨き上げることにより「まだまだやれる」ということを確認できる大切なものだったのではないだろうか?そんな感じがした。
そして 彼は何もかも変ってしまったアメリカ社会が許せないでいた。
その大事な車を盗もうとした人種も年齢も違うモン族のタオと知り合い、次第次第に心の中に変化が起きていくのだ。

モン族とは、映画の中で、タオの姉のスーがいっていたのだけど、ラオス・ベトナム・タイなどに住む民族で ベトナム戦争で米軍に協力したため移住してきた。
戦後弾圧を受けたモン族はルーテル派の尽力でアメリカに移住した、つまりモン族は不法移民でなく、ピルグリム・ファーザーズ同様国を追われた正統派移住者の代表なのらしい。

で、ラスト、そのモン族のギャングと戦うウォルト。

タオ少年も、その姉のスーも可愛いのよね、素朴なのよね。戦争の傷跡を残しつつ頑張って生きているのよね。

エンディングでは、クリントの歌声が流れると、もうウルウルしてしまう。
なかなか椅子から立ち上がれない。
考えれば考えるほど 今アメリカが抱える様々なテーマが詰まった映画。

う~ん、なぜか なぜか、クリントの映画はいつも見たときより、後でじわじわと感動が湧き上がってくるのだ。

そして週刊誌で読んだのだけど、これはイーストウッドの遺書のような映画であり、自らの俳優としての最期を、この映画によって幕をひこうとしたのではなかろうか。そう思わせるような物語であると・・。

そんなこと言わずに もう少し我々前期高齢者のために勇気と希望を与えてほしい。
どうしてアカデミー賞に選ばれなかったのかな。

なら私があげる、作品賞も、監督賞も。音楽賞も・・
 
晴れ 24℃

「ワールド・オブ・ライズ」をDVDで見る。

2009年05月10日 | 映画の事
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 この映画 連休中に見たのだけど、今、大国アメリカの掲げる正義とはいったい誰のためのものなのか、アメリカという国が世界に押しつけている価値観や、そして世界制覇という理念がはたして正しいものなのか・・そんな感想を映画を見て感じていた。
そんな時 たまたま今週の「週刊朝日」で作家の井上ひさしさんと大江健三郎さんの対談を読んだ。
井上さんはオバマ大統領の核軍縮演説を評価していた。
「核を使用した唯一の保有国として行動する道義的責任がある。」という下りなのだけど。

そんなわけで戦争を(核戦争)考える映画としてもおススメです。

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製作国:アメリカ
監督・製作:リドリー・スコット
原作:デイビッド・イグネイシアス
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ/マーク・ストロング/ゴルシフテ・ファラハニ

<ストーリー>
ヨルダンを拠点に大規模なテロを計画する首謀者の手がかりを得たロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は組織に潜入しようと試みる。そのためには狡猾なCIAのベテラン、エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)らの協力が必要だった。味方とはいえ過信ができない不安定な状態の中、潜入作戦実行の期限が迫っており……。(シネマトゥデイより)

デカプリオもいい青年になりましたね。
年齢を調べてみたら35歳とか、なかなか面白かったです。

原作は中東問題に詳しいジャーナリストであり作家のデイヴィッド・イグネイシアスの「ワールド・オブ・ライズ」を映画化した作品なんだとか・・・・

派手な爆破シーンあり、リアリティーを感じさせる戦争アイテムあり、テンポの良いアクションシーンありと、おまけに社会派なテーマを加えたドラマ性も十分楽しめるエンターテイメント映画。
ただし、拷問シーンもあるのでちょっとハードな内容もあり、そういう意味では盛りだくさんな映画に仕上がってはいる。

そしてハイテクに頼り過ぎるアメリカの作戦と ローテクでまんまと裏をかいくぐるテロリストの駆け引きも面白い。
今やテロ組織はハイテク監視網を逃れるために、パソコンやケータイを一切使わず、原始的な連絡方法をとるために摘発が難しくなっているという。かつてのハリウッド映画のように、テロリストが電話をかけただけで居場所がピンポイントでばれるということはない。上空の偵察機の目をごまかすために数台の四駆で砂埃を立てて目くらましをするシーンなど、素朴な方法ほど有効であると教えてくれる。

そうそう、アンディ・ガルシアを細くしたようなヨルダン情報組織の幹部ハニは何時もどんな時もスーツをパリっと着こなしてとても素敵でした。

ラストシーンでディカプリが演じるロジャー・フェリスが下した決断は、アメリカの掲げる正義や大義は誰の為のものなのか、アメリカが世界に押し付ける価値観や理想や秩序がすべて正しいのかを問いかけているように思ってしまった。

でも、映画としては面白かったです。

晴れ 27℃


「チャーリーウイルソンズ・ウォー」、をDVDで見る。

2009年05月07日 | 映画の事
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映画も本もレビューがたまりにたまりました。
お金がたまったのではないのが残念ですが・・
で、今日も映画の話です。映画嫌いな方はごめんなさいね。

 

監督:マイク・ニコルズ
製作:トム・ハンクス、ゲイリー・ゴーツマン
出演:トム・ハンクス(チャーリー・ウィルソン)、ジュリア・ロバーツ(ジョアン・ヘリング)、フィリップ・シーモア・ホフマン(ガスト・アブラコトス)、エイミー・アダムス(ボニー・バック)、ネッド・ビーティ(ドク・ロング)

<ストーリー>
下院議員チャーリーは、酒と女が好きなお気楽政治家。しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアンが目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。(goo映画より)

いつもお客さんに言われるのだけど。
「江津広しといえどもその年で あんたくらい新聞や週刊誌読んどる人おらんよ。その割にあんたくらい何にも知らん女もおらんよ。」と・・

全くその通りで、今回のこの映画の主人公のチャーリーウイルソンが、レーガン時代、ソ連とアフガニスタンの冷戦終結に導いた超本人だったとは全く知らなかった。
そういう意味では映画って 歴史を知るには手っ取りばやくていいなぁ と思えるのだけど、それがいい映画かどうかは別問題で、わたし的には う~ん、オスカー俳優のトム・ハンクスとジュリア・ロバーツがなんか勿体ないというか、力量を発揮できない映画のようだった。

しかし、しかし、キャストの中で良かったのは、CIAのガストを演じたフィリップシーホフマン、いいんだわ、画面が引きしまるんだわ。
彼はやっぱりどこにいても素晴らしい。このガストの役なんて対して役作りなんかなさそうな感じだけど、普段の彼とは全然違し、変幻自在にどんな役にも合わせてしまうところなんか、彼のすごさなんだろうなぁと思う。

この映画のテーマはチャーリー・ウィルソンの功績を褒め称えながらも、最後のナレーションにある「最後にしくじった」
この言葉にこめられた皮肉こそが、全てなんだと思う。

つまりは、戦争の手助けをして、勝利に導きながら勝利の余韻に浸って、その後はほったらかし、国民の半数を占める子供たちのために、学校を作って正しい教育を受けさせるということをしなかったために、テロリストを生み出し、9.11に繋がるという強烈な皮肉を 伝えたかったことなんじゃないかなと思います。

暇のある方はどうぞ という感じの映画です。

曇り時々 薄晴れ 21℃

「セックス・アンド・ザ・シティ」をDVDで見る。

2009年04月19日 | 映画の事
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出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイビス、シンシア・ニクソン、クリス・ノース、ジェニファー・ハドソン

製作国:2008年アメリカ映画

上映時間:2時間24分

配給:ギャガ・コミュニケーションズ


この映画はトンボの娘さんのMちゃんのお勧めでレンタルしました。
とてもおしゃれな映画です。

私は全然知らなかったのだけど、テレビ映画だったらしい。

物語りは・・・
今や作家として成功したキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、ビッグ(クリス・ノース)との関係も順調な中、25歳の若いルイーズ(ジェニファー・ハドソン)を助手として雇うことに。一方、俳優の恋人スミス(ジェイソン・ルイス)とともにロサンゼルスに住むサマンサ(キム・キャトラル)は、ニューヨークの暮らしを恋しく感じていた。(シネマトゥデイより)

この映画でジェニファー・ハドソン を始めてみたけど、とてもいいと思う。
「ドリーム・ガールズ」であの菊地凛子とオスカーを争った女優さん。これでこの映画が少し引き締まったと思う。

でキャリーの結婚を軸に、メンバーそれぞれのエピソードが絡んでいくのだけど、
キャリーってだれかに似てると思ったら、歌手のセリーヌイオンのそっくりだったわ。
“結婚式”というイベントへの温度差があったにしても、ビッグ(フィアンセ)のとった行動には呆れてしまった。この期に及んで何?みたいにね。

そして 親友たちミランダにも、サマンサにも、シャーロットにも、それぞれを取り巻く状況に変化が訪れてきて話はあらぬ方向へ。
でも、いつもどんな時もにの支えてくれるのは友達!

おしゃれなファッションと、キャリーウーマンたちのおしゃれな会話。
顔に皺はあってもスタイルはいいよね。うらやましい・・

もやもやした時は 思いっきり、楽しめる娯楽映画です。

晴れ 22ど

「あいつはママのボーイフレンド」を見る。

2009年04月12日 | 映画の事
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製作: 2008年 米

監督: ジョージ・ギャロ

出演: アントニオ・バンデラス / メグ・ライアン / コリン・ハンクス / セルマ・ブレア

レンタルビデオ屋の半額の日に見つけた作品。
なんと、過ってスクリーンを賑わしたあのアントニオ・バンデラス、メグ・ライアン共演のアクション・ラブコメということで、喜び勇んで即レンタル。調べてみたら劇場公開してない作品らしい。
もうメグ・ライアンじゃ客は呼べないのかな?
確かに、新鮮味のある話じゃないし、メグ・ライアンも相変わらずなんだけど、でもでも笑いのツボなどは手堅く、安心して見られる内容だっにもかかわらず、見たあとは、う~んB級映画かななぁ・・・と思ってしまう自分がいたけど。

でも私も年取ったなぁとつくづく思ってしまったそのわけは?
93年『めぐり逢えたら』、98年『ユー・ガット・メール』で最高のコンビネーションをみせた、メグ・ライアンとトム・ハンクス。私も大好きな映画のうちに入るのだけど、今回この映画でそのトムハンクスの息子のコリン・ハンクスと親子で共演しているのだ。そう言われてみると確かにお父さんに似ているわ!

で、物語は・・
3年間の海外赴任を終えて、FBI捜査官のヘンリー(コリン・ハンクス)は国内での特別任務に加わるべく故郷のルイジアナ州シュリーブポートに戻る。彼の母親のマーティ(メグ・ライアン)は、以前は太りすぎで不幸だったのに、すっかりスリムで陽気になっており、あらゆる年齢層の男たちにモテモテ。ヘンリーは大変身を遂げた母親に戸惑うばかり。しかし彼の婚約者のエミリー(セルマ・ブレア)は、未来の姑の奔放な恋愛を面白がっている。 一方、トミー(アントニオ・バンデラス)は、欧州出身の仲間たちニコ(トム・アダムズ)やジャン・イブ(エリー・ダンカー)と、ノートン美術館に貸し出されている彫刻家ベルニーニの有名な“聖母子像”を盗むためにシュリーブポートにやって来る。そこで彼は偶然マーティと出会い、互いに惹かれ合っていく。そんな幸せの絶頂期、ヘンリーはFBIでの指名手配窃盗犯の写真の中にトミーを発見する。ヘンリーはトミーの監視を命令されるのだが・・・。(アマゾンより)

 メグ・ライアンって何歳?調べてみたら47歳なんだ、まだまだ若いね。
しかし、冒頭、メグ・ライアンのおデブぶりに目が点!
いやぁ、あれ特殊メイクなんでしょ、二重あごなんかどうしてするんだろうか?
三段腹はどうでもなる気がするけど・・

 一気に話は3年後に息子ヘンリーがFBIの海外任務から戻ってきたところに
なって、そのときはすでにスリムで美しいメグになってるので、そのおデブぶりはほんのちょっとしか見られませんが、いやいやなかなかインパクトありましたよ。

アントニオ・バンデラスも其れなりにかっこ良かったです。

暇ならどうぞという映画でした。

「ジュノ」をDVDで見る。

2009年03月22日 | 映画の事
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 すっかりアップするのが遅くなってしまったわ。 
早く書かないと忘れてしまうぅ・・というわけで映画の話です。

私、こういう映画好きかも知れない・・
なんかすんなりはまり込んでしまった。

アカデミー賞主要4部門にノミネート。脚本家ディアブロ・コーディが初脚本でオスカーを受賞した作品。



原題:Juno
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コーディ
製作:リアンヌ・ハルフォン、ジョン・マルコビッチ、メイソン・ノビック、ラッセル・スミス
撮影:エリック・スティールバーグ
音楽:マテオ・メシナ
美術:スティーブ・サクラッド
製作国:2007年アメリカ映画
上映時間:1時間36分
配給:20世紀フォックス映画

キャスト
エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマン

かいつまんで話の内容を書くと、1977年のパンクロックとホラー映画が好きな普通の女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)は、親友ブリーカー(マイケル・セラ)との興味本位にセックスをして妊娠してしまう。中絶を思いとどまったジュノは養子を希望している理想的な夫婦を見つけ会いに行く。
ということなのだけど・・
このヒロインジュノが可愛いのよ。

お国柄なのか 普通望まない妊娠を描く映画は、シリアスになりがちだけど、だがこの映画には、そんな重苦しい空気はまったくない。風変わりな高校生ジュノのあっけらかんとした態度にとまどうやら笑うやら。でもそんな彼女の内面にも実は色々な葛藤があって…。この内側の悩みと外側の軽味の絶妙なバランスが、リズミカルで心地よい映画に仕上がっているのだ。

もしこれが我が家に降りかかった事件なら、そりゃどれだけ驚いて動揺するかわからないけど、またこのパパがすごく鷹揚なのだ。

そんなわけで、この物語には、いくつかの形の親が登場する。実の父と義理の母。二人は共に娘を愛している。さらにジュノが新聞広告で見つけた“親として理想的な”夫婦。里親制度の普及と利用法は、現実的でいかにもアメリカ風だ。弁護士立会いで書類を作り、テキパキと物事を決定する。とはいえ、すべてがドライに処理されるわけではない。理想的と思った夫婦の意外な姿が見えてくるあたりが、この作品の非凡なところだ。
そして 自分の子供に情がわかないのもアメリカ的なのかな?
まるで品物みたいに里親に渡すのだけど、だからブラピ、アンジー夫婦は自分の子供がありながら養子を育てているし、ニコール・キッドマンもそうだし・・

というわけで軽い感じで暇つぶしにはなります。
尤も暇人は私くらいなものかな?

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