「誇」-URAWA REDS-
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ひとつのクラブで16年間も指揮を執るなんて、
凄いことだよね。

浦和の来季監督に理論派フィンケ氏

これが「飛ばし」であってもね。
クラブが来期へ向け動き出していることだけは
間違いなさそう。
と、思わせる
いいタイミングでの記事だと思うよ。

ゲルトがね、コーチとして残ったらいいなぁ。
なんてね。
それは甘い考えかなぁ。

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長く長く続く待機列。
遠く離れたサブグラウンドまで伸びている。
“開門から2時間も経ってるのに…”
冷たい雨が霙に変わる。
“寒い…”
漸く辿り着いた入場ゲートは半分しか開いていない。
“理由はこれか…”
“でも、警官が並んでないだけマシかな”

ぎっしり詰まったアウェイ側。
「声」が戻って来ている。
“今日はヤるってことだな”
いつものようにビールを煽る。
“さて、行きますか!”

GK都築
DF坪井・闘莉王・阿部
MF平川・啓太・相馬・ポンテ・セルヒオ
FW達也・エジミウソン
リザーブ山岸・堤・堀之内・暢久・梅崎・永井・高原
出場停止の細貝に代わり啓太。
暢久、高原はベンチスタート。
永井くんがベンチ入り。
“どういうこと?”
スタメンを眺めてもシステムが浮かばない。
“4バック?”
“セルは何処やるんだ?”
“固まらない戦術が戦術!?”

キックオフ。
“闘莉王がボランチで阿部勇樹がDFだよ”
“逆、じゃないのかな??”
“セルは右ウイングってこと?”
何かを変えようとする積極的な姿勢の表れなのか、
そうではないのか。
大きな疑問を胸に抱えたまま、試合が始まる。
細かいパスが繋がる浦和。
外国人選手の動きが秀逸な札幌。
主導権はウチが握っているようにもみえる。
“セル!!”
強引な突破が相手のファールを誘う。
“いいぞ、セル!”
声を出せる幸せ。
選手と共に闘う幸せ。
小さな蟠りを封印し、試合に集中する。

“戻れ!!”
13分、カウンターから失点。
札幌先制、1-0。
“まただよ、まったく…”
ウチの弱点を曝け出した失点。
また、上り坂からのリスタート。
“キツいよ、毎回こんなんじゃ…”
“相手もそんなに強いと思えないんだけどな…”
膨らみかけた希望が、萎みそうになる。
途端に雰囲気が悪くなるゴール裏。
“マズいな…”
ポジティブに、ポジティブに。
自分に言い聞かせるように、選手たちを鼓舞する。
27分、クロスバーに返されたボールに達也が反応。
1-1、同点。
“これで振り出しだ”
“さぁ、ここからだ”
勝たなければまた、騒ぐ輩が出てきてしまう。
今は、勝つこと。
勝つことだけが「薬」になるはず。

前半終了、1-1。

弱い札幌にお付き合いする浦和。
カウンターの脅威に晒されながら、好機を窺う。
“力の差、あるはずなのに”
54分、相手のミスに付けこみエジミウソンが決める。
1-2、浦和逆転。
“一気に行こう!”
“突き放すなら今だよ、今”
3点目が欲しい。
早く楽になりたい。
少しでも楽になりたい。
そんな気持ちとは裏腹に、浦和の動きが止まる。
途端に吹き出る監督への野次、選手たちへの指示。
“頑張れ、しっかり!”
“ゆっくりでいいんだ、落ち着いて!”
勢いの付かない苛立ちを隠すように、
選手を、自分自身を鼓舞する。

74分、ロビーout暢久in。
バーを掠めるミドルシュート。
“暢久、狙ってるよ”
79分、達也out永井in。
“ウメでも高原でもないんだ…”
“気を遣ってる訳じゃないよね!?”
采配の迷いではないことを願っていた。
“もう1点、いやもうこのまま逃げてもいいのか”
残り10分、突き放す力の無い浦和。
追い付く力のない札幌。

ロスタイム4分。
89分、セルヒオout堤in。
“時間稼ぎか!?”
ホイッスルが鳴る。
1-2、浦和勝利。
“厳しいね”
“楽に勝たせてくれないね”
“川崎も名古屋もガンバも負けたらしいよ”
“どこも厳しいんだよ、きっと”

微かな希望。
それを現実に変えなければ。
あと3試合。
もう、迷わないよ。

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