「誇」-URAWA REDS-
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スイッチ。
1ヶ月前より厳しい入場ゲート。
“何なんだ?これは”
“暴れたりしないって”
“チケットチェックに時間掛けるなら、荷物検査した方がいいんじゃないの?”

アウェイに来た時の居心地の悪さ。
お陰で戦いのスイッチが、入った。

“伸二、ベンチにも入ってないよ”
“エイコがベンチ入りしてるよ”
“相馬とヒラが代わってるんだね”
前節「欠場」の僕には、この日のスタメンが何故こうなのか、
理解する術がなかった。

決して思い通りに出来ているとは感じられない浦和。
完成されたシステムをベースに、タテに攻めるG大阪。
“ガンバ、強いなやっぱり”
気負い過ぎないように、努めて冷静に。
「天王山」とは思いたくなかった。
単純に「勝ちたい」。
それだけで良かった。
一番強そうなチームに、アウェイで勝つ。
勝って浦和に帰る。
そう思っていた。

“暢久、いいよね!?”
“ヒラも頑張ってるよ”
相手が中央から仕掛けてくるのは、ウチの両サイドがいいからなのか。
暑い・・・。
“この前よりマシだよ”
滴る汗で視界が遮られる。
“相変わらず万博は見づらいな、まったく”
重苦しい、息の詰まるような試合展開。
“負けなきゃいいんだ、最低でも”
そんな弱気なココロが僕の頭に擡げてくる。
“いや、勝って帰るんだよ”
心地よい手摺りの感触。
「跳ね」の感覚が駒場に似ている。

30分過ぎから僕の前のゴールマウスにG大阪が襲い掛かる。
“都築!!”
“いいぞ都築!!”
“よくやった、都築!!”

前半終了、0-0。

後半、播戸がベンチに下がる。
“あ、バンちゃん交代なんだ”
“ラッキー、だよね”
五月蝿く走り回られていたFWが消えた。
僕の心配事も、ひとつ消えた。
“さあ、行こうよ!”

達也が走る。
阿部勇樹、坪井、啓太が守る。
闘莉王、長谷部が上がる。
“(点を)取れそうな気がするんだけどな”
自分たちへ向けて攻めてくる。
この形になる後半、負ける気がしなくなる。
62分、中央から永井。
“すげーよ、永井!”
浦和、先制。
“まだまだ、1点じゃ分からないんだ”
“ガンバがこのまま終わるとは思えないな”
気を緩める余裕はなかった。
“もう1点、いやこのまま守り切ってくれ”
ふたつの思いが交錯する。

82分、ロビーout内舘in。
“1点勝負だな”
“あと10分、あと10分だ”
87分、達也out岡野in。
“走れ、掻き回せよ、オカノ!”
89分、永井out小池in。
“エイコ、デビュー戦だよ・・・”

ロスタイム4分。
“そんなに取るのかよ”
エイコがGKと1対1に。
“決めろ!落ち着けよ”
追加点ならず。
“もうちょっとだったのに・・・”

長い長いロスタイムが終わる。
体中の力が抜ける。
膝に力が入らない。

“勝った、勝ったぜ・・・”




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どうもうまくいかないな。
折角上り調子だった気がするのに・・・。
伸二がいると、伸二が笑うと楽しいんだよね。
(伸二がいると苦しい感じがする試合もあるけど・・・)
小野また別メニュー…長期離脱も

新しく誰かが入ってくる、入りそうだという記事は、
仮に憶測だとしてもウキウキするもんだね。
養和の子だし、ウチにおいでよって感じだなぁ。
浦和 U―18司令塔・小暮獲得へ



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