「誇」-URAWA REDS-
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19時半キックオフのメリット。
一旦帰宅して着替えてから行けること。
“臨戦態勢OK!”
いつになく出足の早い相方。
「車通勤」の誘惑を断ち、いつもの「チャリ通」で埼スタへ。

急ぎ足で南広場を抜け北に向かう。
MDP→生ビール→209ゲート。
“えっ、バドだよこれ!キリンじゃないのかよ”
慌ててしまった。
“落ち着け、自分!”

“シトンがさ、スゲー痩せてんだよ”
“闘莉王もだいぶ絞って来たね”
“それって、期待していいってことだよね”
GK都築
DF暢久・闘莉王・坪井・阿部
MF相馬・啓太・長谷部・ロビー
FW達也・シトン
SUB山岸・ネネ・堀之内・平川・内舘・永井・岡野
伸二が出場停止、酒井が移籍。それでも細貝がベンチに入れないほどの選手層。
“勝ってG大阪にプレッシャー掛けていこう”

ウェズレイ&佐藤寿人。
ワシントン&田中達也。
丁寧にパスを廻して崩しにかかる浦和。
シンプルに繋いで一気に攻め上がる広島。
“広島引いてるな、これじゃ崩せないぞ”
堅い守備からカウンター。
相手の術中に嵌りつつある序盤戦。

上空を舞う風。
思うように進まない試合。
“もっと簡単にやればいいのにな”
暢久、相馬がうまく上がれない。
“じれったいな・・・”
埼スタの雰囲気が良くないのだろうか。
選手の動きがぎこちなく見えてしまう。

万博以来の「実戦」。
身体が重い、「跳ね」がキツい。
思うように声が出ない。
汗に濡れたシャツが体温を奪う。
松村主審の笛が、鬱陶しい。気持ちだけが僕を支える。

前半終了、0-0。

後半開始直後、シトンのヘディングシュ-ト。
決まらない。
闘莉王が上がる、相馬が右足で放つ。
リズムを掴めたかという時・・・。
54分、0-1。広島先制。
“ますます引いて来るのかよ”
重苦しい1点がオーロラビジョンに記録される。
“追い付くだけじゃない、勝たなきゃいけないんだ!”
達也、シトンが打っていく。
暢久、相馬がサイドを駆け上がる。
ようやく目覚めた浦和。
64分、ゴール中央から闘莉王のヘッド。
1-1、同点。
“まず勝ち点1だ”
仲間と軽くハイタッチを交わす。
喜ぶのは、まだ先だ。

一方的にシュートを打つ浦和。
“もう少しタテに崩せたらな・・・”
北ゴール裏だというのに、僕の後ろから野次が聞こえる。
“お前らに浦和を語る資格なんかねぇ”
「味方」に集中力を削がれそうになる。
72分相馬out平川in。
ヒラがそのまま左へ、闘莉王は上がったままDFラインへ戻らない。
“いいのかよ、それで”
75分、盛田がやってくれた。PK獲得!
“シトンじゃないんだ”
“もう自信ないのかな、PK”
キッカーはロビー。
息を潜める僕ら。
後ろから止まない野次。
“おい!静かにしろ!!”
思わず声を荒げてしまう。

左隅に吸い込まれるボール。
2-1、逆転!
仲間たちにようやく笑顔がこぼれる。
“さぁ、行こうか”
78分、達也! 3-1。
“タツヤ最高だよ!”
81分、ロビー警告。
“何でだよ、マツムラっ!”
永井が準備を始める。
“第4審判がボードを翳す。
“21番、シトン交代だ”
CKのチャンス。
“待て、待ってくれ”
“シトンにチャンスをやってくれよ”
永井がタッチラインから一歩後退する。

83分、シトンの粘り勝ち。
4-1。
“やったね!シトン”
“大量点、行けるんじゃない!?”
久しぶりの心地よい「跳ね」。
86分、暢久out岡野in。

ロスタイム3分。
岡野が走る、岡野が打つ。
決まらないのも岡野らしい。

逆転、完勝。
さて、本当の勝負はここからだぜ。



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