アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「虎」のことわざ 千里を走り回る

2010年01月12日 | Weblog
 取引会社からの新年の挨拶文の一つに…
 (前略)さて、本年は寅年です。(中略)2010年は、一日千里を走る行動力でサービスを充実させ、千里帰る気持ちの強さで皆様の財産形成に思いを馳せ、少しでもお役に立てるようサービスの向上に努める所存でございます。(後略)

 「虎は千里行って千里帰る」の引用ですね。「千里帰るサービス」が巧い。ゴルフでも、「OUT」と「IN」がありますから。(ちょっと違うかな)。

 一昨年は、リーマンという「虎の尾」を踏んでしまい、痛手を被りました。多角的に投資しましたが、リーマンショックは「虎を野に放つ」状態で、どれもこれも放たれた虎。「虎口」を逃れることが出来ませんでした。「虎の子」がムザムザとなくなっていく様を、指をくわえて見ていなければならなかった。売って損をするか、耐えて景気回復を待つか…。
 「苛政は虎よりも猛し」ですから、政治でこの「虎の穴」から抜け出していただきい。
 昨年は、耐えるしかないと決めジタバタせず浮上の機会を「虎視眈眈」と狙っておりました。
 「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」で、値が落ちていた国内株も買いました。「市に虎を放つ如し」という極めて危険な行為だったかも知れません。新しく買ったものは、まずまずの評価額。もっとも、評価額は所詮、「張子の虎」ですがね。

 これで一息つけるかなと思っていたら、「二番底」という最も聞きたくない言葉が…「三人虎を成す」で、全く根拠のない噂でも、多くの人から聞かされると信じてしまうもの。
 暴虎馮河の勇(ぼうこひょうかのゆう:虎を素手で打ち負かし、大河を徒歩で渡る)で、JALの株を買ったらいいんじゃないかって?そのような、向こう見ずで無謀な勇気は、本当の勇気ではありません。JALは、東証から抜ける(上場廃止)という噂もありますし。

2010年、「虎口を脱する」ことができるか?!
 現在は、「騎虎の勢い下りるを得ず」で、景気の勢いのおもむくまま、投信も株も…途中でやめるにやめられない。「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」私は名が残らなくてもいいが、葬式代ぐらいは残したい。

 土地も処分したいのですが、これが売れない。町のあちこちに「売り地」「売り家」の看板が目立つ。土地成金とか大地主という言葉がキラキラと輝いていた時代もあったのですがね。正しく、「猛虎も時を失えばネズミに均し」です。

 「虎は千里行って千里帰る」…虎は一日に千里の距離を走るが、巣穴にいる自分の子供を思ってまた千里を走って帰ってくる。親が子を思う気持ちの強さです。
 え~と、千里は、3,927km。往復で、7,854km…いくら子を思っても、1日で、7,854kmは…。「虎に翼」というだろうって?そ、それは、意味が違います!