アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 助け合いのウソ

2013年01月13日 | Weblog
 私が折りにつけ言っていることの一つに、「助け合いのウソ」が、あります。どういうことかって?そのまんまなのですが、「助け合いというのはウソだ」ということです。「渡り鳥と皇帝ペンギンの時にも書いただろう」って?そ、その通り。だから、「折りにつけ」と、前置きしてあります。
 渡り鳥と皇帝ペンギンとみかじめ料は、助け合いです。ほかの多くは、助け合いではなく、「助け助け(一方的に助ける)」または、「助けられ助けられ(一方的に助けられる)」です。本物の助け合いは減少の一途でしょう…。

 犯罪被害者らを支援している、「全国被害者支援ネットワーク」なる団体があります。はっきり、「支援」と謳っておりますので、見返りは期待していない。
 この団体、犯罪被害者週間などを設定し、全国一斉募金活動を続けています。私自身この団体に募金したことがありません。田舎ですから街頭募金をやっていない。やったとしても、とにかく人通りがない。時々猫が通るぐらいのものですから、募金など集まるはずもない。その前に、「街頭」がどこを指すのか不明。田舎に街頭はない。
 「オラの家の前にあるよ」…それは、街灯。
 「ワシは、玄関に掛けてある」…それは、外套。
 「ウチは88地区だから、計画停電には関係ないんだワ」…そ、それは、該当!
 「梅干しとシャケは欠かさないよ」…それは、弁当だろうが!

 そんなわけで…全国被害者支援ネットワークへの募金は非常に少ない。長引く景気の低迷で寄付をする人が減っていることに加え、「どうせ寄付するのなら東日本大震災の被災者支援を優先したい」という企業や個人が多いことが影響しているのだと。
 追い打ちをかけるように、全国被害者支援ネットワークに似せた街頭募金集団が出現した!

 オレンジ色のジャンパーやキャップをそろえ、「難病の少女に支援をお願いします」と、大阪府内の主要駅前で募金活動をしたグループが摘発された。助け合いのウソ。もちろん容疑は、「詐欺」。「難病のおやじに支援を!」と、訴えても、だーれも募金などしてくれない。「少女」を騙って、憐憫の情へ訴える。これは、結構食いつきが良かったでしょう。いくら儲かったかは分かりませんが、このグループはまたやりますよ。折角、オレンジ色のジャンパーやキャップをそろえたのですから。

 それにしても…日本人は悪くなってしまいました。このオレンジ集団の場合、「募金に応じた人の善意を踏みにじった」だけでなく、全国被害者支援ネットワークのような、まっとうな団体の街頭募金に国民の疑惑の目を向けさせた。そういうことが平気で出来る…バレなきゃ殺人だって平気な人達なんでしょう。
 「助け合い」は、ますます「ウソ」への道をばく進する…。