アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「三百六十五歩のマーチ」が、なぜ歌い継がれるか?

2014年02月17日 | Weblog
 立春を過ぎると、日脚が1日に「畳の目」づつ伸びる。大寒のころに比べて、日脚が30分くらい伸びてきました。「ああ、生きてこの冬も越えられたなあ」と、感慨深いです。三寒四温という言葉も嬉しいが、「♪一日一歩三日で三歩 三歩進んで二歩さがる」の歌も有難い。

 三歩進んで二歩さがるは、水前寺清子さんが歌った「三百六十五歩のマーチ」の歌詞。「閏年はどうするんじゃ!」というツッコミは入れないでください。たかが、流行歌の題名ですから。
 閏年を考慮すると、この歌の題名は、「平年は三百六十五歩のマーチ、閏年は三百六十六歩のマーチ」となるので、長いっ!
 閏年ではない年は、「平年」でいいのかって?もちろん、平年でいいのです。法律で、「平年」と規定されていますから。
 「閏年ニ関スル件」に、「(前略)…閏年トス(中略)平年トス」と、あります。

 この歌、1968年の歌ですよ。46年前の歌です。なぜ口ずさむ人が多いか?これは、春を待ちわびる人が、「♪一日一歩三日で三歩 三歩進んで二歩さがる」の歌詞に勇気づけられるからでしょう。
 焦らずにさぁ!前を向いて着実に歩いて行こうよ!という人生の応援歌。三歩進みぃ…そのまま三歩進んだままでいないで、あえて二歩後ずさりする。何のためにって?二歩後退しながら、生き抜くエネルギーを蓄えるんですよ。これって、長い人生でいかに貴い体験につながるか。還暦を過ぎなければ理解できないでしょうねえ。

 「三百六十五歩のマーチ」の歌詞。「三歩進んで二歩さがる」のあとに続くのが、「あなたのつけた足あとに きれいな花が咲くでしょう」。
 着実に進めば、きれいな花が咲く…!