アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

方言でのコミュニケーション能力の向上…

2009年05月17日 | Weblog
日比経済連携協定(EPA)に基づき、日本の医療機関などで看護師や介護福祉士として受け入れ予定のフィリピン人研修生の男女約270人が到着した。

 日本語研修を受けた後、看護師研修生は10月末頃から全国約50の病院で、介護福祉士研修生は11月上旬頃から約100の施設で、それぞれ働きながら日本での国家資格の取得を目指す。研修生達は、「日本語は初心者だけど、不安はない。ベストを尽くしたい」と目を輝かせているという…。
 研修生は、ベストを尽くしてくれるのでしょうが…受け入れ予定は、看護師200人、介護士250人でした。合計450人…それが…270人?日本側の受け入れ希望が少ないのです。ネックになっているのは、「日本語教育にコストがかかること」…ここで威張るつもりはないが、はじめから分かっていること。私がかねてから言っていることです。看護師や介護福祉士に、何が求められるか?「言葉」です。ネイティブの日本人ですら、日本語は難しい。フィリピン人やインドネシア人が、およそ6か月研修して日本語で「心が伝わる」はずないでしょう!誤解のないように書いておきますが、言語は関係なく、心が伝わることはありますが。

 昨夏来日した第1陣のインドネシア人介護士たちは、日本語研修を終え今年の1月から、全国の施設で働いています。2年目の今年、日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)による受け入れは、インドネシア人看護師・介護士約800人。しかし、日本側の受け入れ希望は5月1日現在、看護師が29病院・65人、介護士が45施設・104人の計169人。

 EPAで来日する外国人看護師は3年、介護士は4年以内に日本語で国家試験に合格しなければならない。不合格なら…帰国するしかない。これは大変なことです。
 日本人ですら不合格になる試験ですから、受け入れる病院や施設は必死で教育しなければならない。日本人と同等の給与を保証する一方で、日本語教育や試験勉強の時間を確保する。金銭面、時間の面、その後の結果の面…これは受け入れ側が二の足を踏みます。受け入れ希望が少ない道理です。

 日本人にとって、外国語は難しいですが、外国人にとって日本語は難しいです。
 インドネシア(尼)やフィリピン(比)から来てくれた人たちは、日本語研修のあと…薩摩へ行くかも知れないし、東北へ行くかも知れない。

薩摩人:かっかいしてくれ!(おんぶしてください)
尼or比:・・・(痒いのかと思いますよ)
薩摩人:じごんすが痛い(肛門が痛い)
尼or比:・・・?
薩摩人:ケケケ!(「貝を、買いに、行く」という意味。どんな場面で外国人看護師や介護士に、「ケケケ」と言うかは、追及しないでください。おもしろいので書きました。最初の「ケ」は貝。次の、「ケ」が買う。3番目の「ケ」が、現在進行形を意味する)
尼or比:・・・。(単に、笑っているのかと…日本人でも解らない!)

東北人:ちょ腹いでしてや~(ちょっとお腹が痛かった)
尼or比:・・・。(途方に暮れます)
東北人:あんべ悪いんだばって(具合が悪いのです)
尼or比:あ、あんべ…?(唖然です)
東北人:たもつかるー(よしかからなければ、歩けない)
尼or比:タモって…手網…
東北人:ケ、ケケ、ケケケ!(どんな場面で外国人看護師や介護士に、「ケ、ケケ、ケケケ」と言うかは、やはり追及しないでください。私の、18番なので書きました。最初の「ケ」は「毛」。次の、「ケケ」は、「食え」という意味。最後の「ケケケ」は、「痒い痒い痒い」)
尼or比:オウ!「ケの三段活用」デスネ!(言うわけないでしょう!)

 看護とか、介護…出来ませんよ。通じないんですから。ただ…地元の日本人なら、言葉は理解できます。地元でなければ、日本人でも通じない。他の地方から来た医師、患者さんとコミュニケーションがとれるのか?無理ですね…。肛門科の医師でも「じごんす」は、分かりませんよ。
 ということは、インドネシアやフィリピンからの看護師、介護士の日本語をウンヌン言っている場合ではないということですね。日本の医療現場におけるコミュニケーション・・・「方言講座」しっかりしなければ。