おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「別冊図書館戦争Ⅱ」 有川浩

2008年11月19日 | あ行の作家
「別冊図書館戦争Ⅱ」 有川浩著 アスキーメディアークス (08/11/19読了)

 これが書店に平積みされ始めた頃、「図書館戦争って、シリーズ最終巻はダレていたよなぁ」「その上、二匹目のドジョウ狙いとは、どういう魂胆?」と、大変、批判的な気分になっていましたが…しかし、読んでみたら、やっぱり、面白かった! 久々に、ページを閉じることができず、結局、朝4時まで読んでしまいました。

 図書館戦争の脇役たちを主人公に仕立てたスピンアウトもの恋愛物語。言論の自由をめぐり図書隊が武装して戦うというありえない設定(だからこそ、図書館戦争は面白いのですが…)を除けば、超超ベタなストーリー。特に、郁(本編の主人公)の大親友である美人の柴崎をフィーチャーしたものは、ちょっとミステリー仕立てになっているのですが、もう、最初から犯人はバレバレだし、最後に柴崎がくっつく相手もわかっちゃうのですが…それでも、なお、楽し。結局、私は、「図書館戦争」的・世界が好きなんですね。きっと。

有川浩の「阪急電車」の500倍ぐらい好き! 正直、「阪急電車」は恋愛ドラマとして「なんか、陳腐」な印象でした。実は、「別冊Ⅱ」は、それ以上に、陳腐なんですが…でも、あまりにもぶっ飛んだ図書館戦争ワールドの中で、陳腐な物語が展開されていると、ちょっと、採点、甘くなっちゃいます。

「別冊Ⅰ」「別冊Ⅱ」とも友人に借りましたが、なぜか、「Ⅱ」から読んでしまいました。




コメントを投稿