おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「ブスのくせに!最終決定版」 姫野カオルコ

2008年12月17日 | は行の作家
「ブスのくせに!最終決定版」 姫野カオルコ著 集英社文庫 (08/12/16読了)

 著者は、ややアブノーマルな感性の持ち主。本人もそれを自覚されていて、「だから、私が書くものは売れない」と認識されているようで…。平凡な感性しか持ち合わせない私には、「ちょっとついていけない」「このノリ、理解不能」という気分で、前段を読んでいたのですが、途中からは、ハマってしまいました。
  
 著者の語る、美人・美男論、なかなか面白いです。私が常々主張している、「“ハゲ=イケてない”という世の中の思い込みは間違えである」ということに、著者も熱弁をふるっていて、嬉しくなってしまいました。個別銘柄で言えば、松田聖子分析、藤原紀香分析などは、実に、適格。ついでにいうと、芸能人の整形推理も笑えます。「美人」より「カワイイ」が世に受け入れられる理由も、「そうそう!」って感じでした。電車でのちょっとした移動の時などに、ピッタリかも。