もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

どんぐりかいぎ

2008-10-02 | Weblog
「どんぐりかいぎ」という絵本があります。こうやすすむ文 片山健絵 福音館
この絵本、以前から優れものだなあと思っていたのですが、あらためて読んでみると、ますますそう思いました。

今日、三木おやこ劇場の総会がありました。神戸新聞社さんも取材にきていましたから、たぶん明日の三木版にのると思いますが(神戸新聞の記者さん、長尾さんが転勤されて、あたらしい記者さんがこられてました。斉藤さんです。)
三木おやこ劇場というのは、おやこで生の舞台を見ようとか、こどもと親の健やかな成長を願って自主的な活動に取り組んでいます。今年で第19回ですから、20年近く、三木で活動を続けてきました。今日配布された総会資料をみてもその充実ぶりがうかがえます。そのおやこ劇場のこれからをめぐって、今日は真剣な話合いが繰り広げられました。予定の時間はとうに過ぎているのに、結論は出ずに、持ち帰ってもう一度話し合いをすることになりました。

子育て支援などという言葉も施策もなかった発足時に比べ、少子化の影響もあってか、サービスを提供する子育て支援のメニューはたくさん増えました。しかし、自分たちで自主的に活動する、自分たちで企画して、責任をもって実行するという環境は少なくなったように思います。簡単にサービスが無料で受けられるからお金や時間を費やして、自分たちで活動することが、何か特別なことのようになり、ほかの人に勧めにくくなってきたようです。それだけ、中心でかかわってきた人たちの負担感は多くなります。だから、その存続をめぐっての選択が論議されるのも無理のないことだと思います。

長い間運営にかかわっていないので、えらそうなことはいえませんが、それでも、真剣に、話し合ってなんとか結論を出そうとしている彼女たちの姿に、私は希望を感じました。まだ投げ出さずに、かかわろうとしている人たちがいることにです。
しんどさをいつも引きずりながら継続するのは大変なことです。でも、どこかに活路を見出して元気に結論を出して欲しいな、と思います。結果はどちらになっても、そのプロセスが大事です。

なぜ、三木おやこ劇場をここに紹介したかというと、三木の文化を育てている市民が、いることを知ってほしいと思ったのです。特別な人たちではなく、子育てしながらかかわっているごく普通のお母さんたちです。文化財やまつり文化も三木の文化ですが、もっと日常で子どもたちに文化を身近なところで体験させようとがんばっている、そんな力も三木の文化だと思うからです。

「どんぐりかいぎ」のえほんでは「なりどし」と「ふなりどし」を作ったのです。
毎年毎年、精一杯がんばるのではなく、1年おきに、どんぐりの数を変えました。

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