もんく [とある南端港街の住人になった人]

スピードに慣れる

新しい仕事場に行くようになって2週間が過ぎた。

アパートから大通りへ出て少し行くともう高速道路の入り口交差点になる。そこを左に大きくカーブするうちに道路はやけにだだっ広くそれこそテニスコートが何面も入りそうな位になったところに料金所が並んでいるのが見える。幸いにも二輪車は無料なのでゲートの無い左端の細い通路を通って高速道路に入る。

高速道路本線に合流するとたいてい時速120km以上で走っている乗用車やそれより少し遅いトラックが狂ったように突き進む。こちらは最高でも80km/hなのでできるだけ左端にいる。マレーシアでは二輪車専用車線の無い高速道路は路肩、それは日本のものよりだいぶ広いが、そこを走ってよいことになっている。


ただずっとそうしているわけにはいかない。なぜなら高速を下りるための車線、合流する車線が現れるからで、そう言う場合は走行車線を出来る限り車の速度に合わせて走らなくてはならない。そうして30分弱、高速道路を走り続けるのだが、2週間も同じ道を走っているとさすがにスピード慣れしてきているのに気付く。

だんだんと疲れなくなってくる、だんだんと周りの景色が見えるようになってくる、だんだんと速くはないような気にもなってくる。こうした慣れは良いことでもあり、用心しなければならないと言う警告でもある。山で遭難して亡くなるのはベテランだって多いし、ハンググライダーで落ちて亡くなった記事の主人公も初心者よりたいていはベテランなのだ。


それにしてもLMLのサンバル君、よく走ってくれる。
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