もんく [とある港街の住人]

水道料金と銀行

1月2日になればどこの店も事務所も開く。

まずアパートの管理事務所に行って先月末に来た水道料金の支払いを済ませた。

全ての居室が地面から離れた日本で言う2階部分以上、マレーシア式に言えば1階部より上階にあるのだが、管理事務所は目立たない地階部分にあって小さな看板が出ているだけで場所もわかりにくい。そんなところにオフィスがあるとは思えないが入っていくとエアコンの効くカウンターテーブルなどのあるキレイなオフィスが現れて男女数人が仕事をこなしているようだった。

ここで水道料金の支払いができるのですかと聞くとできると言うので請求書を出すと中国系の身体の少し体形の良い女性がテキパキと必要事項をコンピュータに打ち込んだだけですぐに支払いは終了。5分もかからない。それが終わるとあなたはテナントですかオーナーですかと聞くのでテナントだと言うと参考までに名前と電話番号を教えてくれと言うので紙に記入した。

これだけ多くの人が住んでいれば気付かなくても仕方ないと思うが、こちらが始めての支払いだと気付いて機転を利かせたらしい。単にお金が入れば良いと事務的にやっているのではないらしいと言うことで、これは安心材料と考えて良いのかも知れない。

オフィスの壁には写真が数十枚も貼ってあって、それらは植木、どぶ板、どこかのエントランスの天井の張替え、ゴミ、ペイントなどの管理状況が詳しく見えるものだった。いつも植木の手入れが行き届いているしゴミも片付けられている、プールにもコケが生えていないなどよくやっているなと思っていたがこの人たちがこう言うところでコントロールしていたのかと納得した。

直接支払っていないからわからないが管理費はいくらなんだろう?


先日できたキャッシュカードを持って銀行に行き、今月分の生活費予算と家賃分を引き出してきた。幸いにも歩いて5分程度のところに銀行がある。銀行の窓口は休んでいたがATMは動いている。日本だとATM1台で何でもできるけれど、マレーシアの銀行はATMと振込機のような機械に別れている。

インターネットでは1日の引き出し限度額が決まっているように書いてあったけれども、銀行によって違うのかどうかわからないが使っている銀行は限度額が無いようだった。12月分の給与も入っていることが確認できた。給与の明細は言わないとくれないらしいので休み明けにアカウントのディビジョン(経理部)へもらいに行こう。



子供のころ、両親が元旦からお金の話をしたりするのは良くないと言っていたからお年玉は必ず1月2日になってからだった。多分他の家ではそんな習慣は無いのだろうけれども、今でも確かにそれはそうかも知れないと思う。KLの英語の先生の1人は中華系だったけれども、中華系のお祭りや儀式やそう言ったものは全部お金に結び付けられていると言っていた。部屋に飾る絵も金魚蜂の金魚も食べ物の形も何もかもお金に結び付けて縁起を担ぐ。傍から見ているとそれで一生やっていくなんて疲れないかと思えてしまうほどだ。

それはそうと、今日は1月2日なのでお金のことを書いても許してもらえるだろう。



昨日は休日の金曜日だったのでモスクが大混雑していた。モスクの駐車場が満杯なので幹線道路の両側までもが2重駐車の車でいっぱいになっていた。ムスリムにはカレンダーの正月は関係ないけれども休日だからいつもに増して人出があったのだろう。それほど大きなモスクではないので近隣の人しか集まらないのではないかと想像していたが、あの人たちは車にのっていったいどこから来るのだろう。

モスクのスピーカーからはお説教らしき演説が長く聞こえていたが午後3時を過ぎるとパッタリと静かになり、あの人出が夢か幻であったかのように人っ子一人いなくなった。車も1台もなくなり屋台も片付けられてしまっていた。

正月と言っても何も特別ではないようである。
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