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もんく [とある南端港街の住人になった人]

1ヶ月間、子供を学校へ送ると

今日までの1ヶ月間、近所の子を朝学校に送り届けるというのをやっていた。

自分には子供がいないので普通にしていたらそういう事は人生の中で一度もやらなかったが、たまたま必要があってちょっとだけやる事になった。朝だけだけど。それも別にわざわざいろいろ調整してやる事でもなくて、出社をほんの少しだけ早めて、道もいつもの道を通って途中で置いてくるだけと言うイージーなもの。何と言う事もない。

人のやってる事って、皆けっこう大袈裟に言ったりするけれど、こんなのとそう変わりないのが多いだろう。だいたいにおいて、サラリーマンやってるとしたら、まずもって完全に自分自身の動機でやってるってのは無い。大枠は他人から提供されていてその中で細部に気付いてやってると何となく自分から自分の意思でやってるって気になったりするが、そんなのは自分に都合良く考えてるだけ。

もし誰からも何も言われない、食べるのに特に何もしなくて良い環境があったとしたらきっとほとんどの人は寝てるとかダラダラしてるんじゃないだろうか?サバンナの食後のライオンみたいに。いや、だってさ、人間だって動物だからそうなるよね、絶対。何の動機も与えられないで勝手にアクティブでいるってそんなの外に出たいうちのきなこ位のものだろう。

と言うわけで、自分の動機と無関係に何かやってみるって、それをちゃんと意識的にできるならたまには良い事だと思うよ。例えば自分で選んだのじゃない勧められた本を読むとか。それが無いと人間の人生ってけっこうスカスカになるんじゃない?

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