勝手に噂しているだけなのだけれども、それは以前にここでお祭りがあった日に行こうとしていたらそのすぐ後に出張が決まってしまったので取りやめたままだったからだ。今回は特にお祭りでもないけれども、空いていることを期待してバスで出かけた。
例によってKLのセントラルマーケットからバスに乗る。バンコク銀行前にメトロバスの11番が止まっていた。バトゥ・ケーブは終点ではないので本来の表示板には書かれていなかったらしいが、やはり観光客が多いためかヘタクソな字でそれもペンキのようなもので"BATU CAVE"と記してあった。それも既に半分消えかかっていたが。
1時間はかからないがそれに近い時間バスが北上すると高速道路下の大きな交差点で車掌が"バトゥ・ケーブだよ~"と言う。我々以外にもガイドブックを持った欧米人の観光客が乗っていたからだ。高速道路の向うに金色の仏像のような物が見える。ヒンドゥ教なので仏像とは言わないのだろうが、それに近い立像で30m程度はあるだろうか、とにかく巨大だ。その裏に長く続く急な階段が暗い洞窟に入っていくのが見える。周辺全体は切り立った岩場でそれだけでもすごい風景だ。
入っていくとちょうど結婚式をしていたようで幸せそうな2人は止まって写真を撮らせてくれた。ここは生きているお寺であって、単なる観光地と言うわけではないのだと分かった。ヒンドゥであってもその他であっても幸せそうな顔は一緒だったのが印象的だ。
そこから階段を上っていくと想像していたよりずっと幻想的な風景に出会う。(写真から想像のこと)あのプランバナンで出会ったあの形の寺院建築がそれほど古くないこのバトゥ・ケーブのヒンドゥ寺院でも多少の付加物を付け足されながらも同じように使われている。日本のように寺と言えばほとんど全て江戸時代の形式になってしまっているのと比べるとその時間的スケールに頭がクラクラしそうになる。この人たちはどうして1000年以上の時間を過ごして来たのかと。
そう言うわけで、もし時間がある人は1度は見ていただきたい。
(ここにあるレストランは観光地なのに高くないし美味しいと言うもの書いておかなければ。ちゃんとしたインド系料理が食べられるのだ。)
帰りにはまたバスでKLのセントラルマーケットまで行く。セントラルマーケットの奥の方で名前は何と言うか忘れたが、魚が足の皮膚を食べてくれると言うのを10分、5リンギットでやっていた。安いので試してみた。足を入れた瞬間はくすぐったい。次に少し恥ずかしい。新しく入れた人の足に他の人のところから魚が集まってきてしまうのは、自分の足が相当汚いからかと思ってしまうからだ。けれどもそれが普通らしい。
魚に餌はやるの? 少しだけだよ。じゃあ、これが彼らのメインディッシュなんだな。はははは...
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