温泉クンの旅日記

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野地温泉 (3)

2013-07-28 | 温泉エッセイ
  <雲上の湯めぐり宿(3)>
 
 ホテルの玄関脇に目立たぬように掛けられた「野地温泉ホテル」の看板の文字が実に趣がある。



 朝、敷地に旅の安全を守るという地蔵様と観音様が祀られていると聞いて、散歩がてら行ってみた。
 なんとも素朴な味わいのほこほこ地蔵である。



 長寿観音の後方では、源泉が湧きだす湯煙りが立ち昇っていた。




 さて、残りのひとつ「天狗の湯」である。



 この風呂は、内湯からそのまま露天風呂へ移動できるようになっている。冷え込むような日にはこれは便利である。



 露天風呂の壁には天狗の面が掲げられていた。



 剣の湯と同じく、洗い場が内湯に設置されている。
 朝にいったときには、気温が低いせいだろう仕切りのガラス戸が閉められていた。



 山の湯宿では食事をあまり期待してはいけない。温泉がご馳走である。
 ここにはいくつものすばらしい温泉があるのだが、日帰り客が多いのと、きっちりと男女の時間帯が分けられているので、全部はいるのはなかなかに難しい。ましてや、浴場に誰もいない瞬間にすかさず画像を撮るのは、努力だけではなく運も必要とするのだ。
 チェックイン時間からチェックアウト時間ぎりぎりまで、まるでお百度参りのように足しげく浴場通いをした結果、なんとか画像をものすることができた。
 苦労が実って大満足である。

 チェックアウト間近の時間になると、濃霧が急速に湧きだしてきてあっという間に宿を包んでしまった。
 駐車場にびっしり止められた車も、いまは霧の底に沈んで定かには見えない。



 陽光を遮って朝とは思えない・・・なんとなく雲のなかにいるような気分である。
 すこし開けた窓の網目から、霧が、煙りのように進入してきて一気に部屋の温度を押し下げた。


  →「雲上の湯めぐり宿(1)」の記事はこちら
  →「雲上の湯めぐり宿(2)」の記事はこちら

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