温泉クンの旅日記

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昇仙峡(1) 山梨・甲府

2007-11-25 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <昇仙峡(1)>

 昇仙峡に来たのはこれで三度目である。

 一度目と二度目はトテ馬車を使って楽チンにめぐった。今回はトテ馬車が出払っ
ているのか、姿がなかった。
 雲ひとつない快晴である。そこで、歩くことにした。



 昇仙峡は日本一美しい渓谷と言われているが、たぶん紅葉のころのことでまだ
二週間ほど早いようだ。
 渓流沿いのアスファルト道路を歩く。全行程でだいたい四、五キロであるが、
なだらかな登り坂なので一時間ちょっとだろう。

 巨岩奇岩がごろごろしている渓流で、ところどころの岩にその形から名前がつけ
られている。



 たとえば亀岩とか猿岩とか松茸岩とかで、道の渓流ぞいにその名前を記した案内
板が立っている。最初のうち、フムフムなるほど・・・などと言っていたがあまり
の数の多さにいまではほとんど名前を覚えていない。



 たしかにそう見えるものもあれば、名付け親の苦労はわかるがどう見てもそう
見えないものもある。






 日差しがあるところは汗ばむほど暑いが、遮られたところでは涼しい。

 上流のほうからトテ馬車がやってくる。



 逞しい馬が荒々しい息を吐き湯気をあげながら近づいてきて、すごい迫力でくだ
っていった。




 時計をみて、中間地点と思われる茶店でひと休みしてアイスコーヒーを飲んだ。
 代金を払いながら、ついでに滝までの距離を訊いてみると、
「あと、半分ぐらいですがここからは楽ですよ」
 とのことである。
 なんとなく、出来すぎの回答のような気がした。山登りでへとへとになった初心
者が「あと、どのくらいですか」と訊いて、「もう、あとちょっとです」と答える
のに、どこか似ている。



 まあ、いい。ここで断念するつもりはまったくないのだから。
 煙草を一本灰にしたところで、立ち上がり歩き始めた。


  → 昇仙峡(2)の記事はこちら

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