温泉クンの旅日記

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志摩の国温泉(4)

2023-03-26 | 温泉エッセイ
  <志摩の国温泉(4)>

 目を覚まし、時計をみると、思いのほかぐっすり寝入ってしまったようだ。さすがは「ねぼーや」である。久しぶりに満腹したせいというより、きっと展望台往復で疲れ切った身体に、「朝寝坊の湯」がじんわり効いたのだろう。もうすっかり脚も回復していた。
 この時間だと、早起き客で温泉も混んでいるかもしれない。ルーティンにしている朝一番の入浴は朝食後にずらすことにして、湯を沸かして朝茶でもゆっくり飲むことにする。

 

 豪勢に連泊すると、高く長く続く塀のような防潮堤の向こう側にある、エメラルドブルーの海と白い砂浜の散歩とかの他にいろいろと楽しみ方があるそうだ。たとえば夜の波音を聞きながらの天体観賞には懐中電灯とイスを、風景地巡りや近隣の散策や海岸線のサイクリングには自転車を、無料で貸してくれる。
 釣り好きなら、近くのフィッシングスポットの堤防で持ってきた竿と調達した餌で釣りをして、釣りあげた魚は5尾まで宿で調理してくれるそうである。

 宿のチェックアウトの時間は11時とゆっくり目だが、わたしは予定があり出発が早いので、朝食は昨日のうちに一番早い時間にしてもらってある。
 時間がきて朝食会場にいくと、ガラガラの会場の奥、昨日の個室に案内された。
 昨夜と同じく、座った正面には「起きて半畳 寝て一畳」と、とんでもない達筆で書かれた額がかけられている。たしか「天下取っても(一食に食べる米はせいぜい)二合半」と続く言葉で、人は必要以上の富を望むべきでないという意である。

 やっぱり、ね。
 さすがは料理自慢の宿、夜の創作会席も凄かったが朝食もなかなかの品揃えだ。

 

 朝食の献立表によれば、豆腐好きが泣いて喜ぶ“木製の古典的湯豆腐セット”には、絹ごし豆腐と薬味一式と伊賀のはさめず(醤油)。生野菜のサラダに、胡麻ドレッシングと野菜ドレッシング。

 

 小鉢は焼き葱味噌、惣菜。

 

 干物は備長炭炭火焼で鳥羽答志産の干物三種盛り、焼き野菜三種盛り。

 

 食事は土鍋ごはん、浅蜊汁、香の物二種盛り。ドリンクは、お目覚めのフレッシュジュース。

 

 

 デザートはヨーグルト、果物二種盛り。

 

 サラダはさておき、好きなおかずばかりで土鍋ご飯を軽くだが三杯も食べてしまった。はあー腹いっぱい。わいは、天下取らずに二杯半・・・か。
 帰ろうとすると、また昨日の夜食みたいなサプライズだろうか、名物(?)の焼きプリンが追加で出てびっくり。

 

 あの“かみのやま温泉「古窯」の壺プリン”に近い味で、めちゃくちゃ旨かった。一個じゃたりないくらい。
 思わず、帰りがけに仲居に「プリン、とっても美味しかったです!」と言ってしまった。

 その足で、まずは貸切露天岩風呂「天の光湯」。

 

 

 これで3つ目、すべて貸切風呂を入ったことになる。自然石で造られた岩露天風呂は広々としていて少し深め。足をのばしゆっくりと浸かれる。

 

 貸切風呂の札をフロント横の所定の位置に置いて、これで最後、締めの内湯である。

 

 志摩はいわゆる温泉地では決してない。
 観光地というべきで、温泉好きとしては、ようやく見つけた自家源泉の温泉宿と横山展望台からの絶景をセットにしてようやく来られて、それなりに満足できた。

 部屋に戻り着替えると、先にチェックアウトの精算することにした。
 一泊二食の宿泊料金が税込で20,900円、旅割5,000円、ポイント1,900円を差引いて、支払うのは14,000円プラス飲み物代である。ただし、これにチェックイン時にもらった土産用の買物クーポンが3,000円あるから、実質は11,000円だ。
 それに鵜方駅と宿までの距離は約7キロ、送迎バスでなく、タクシーを使い往復すれば5,000円はたっぷりかかるのであるから、なかなかのコストパフォーマンスだったと思う。つい最近、岩手で宿代1万なのに、ローカルバスの運行日でなかったため往復のタクシー代7,000円を払った厭な記憶が尾を引いているのだ。

 送迎バスの時間を早めてくれたおかげで、駅の売店で買物クーポンを使う時間もできたのであった。感謝。


  →「志摩の国温泉(1)」の記事はこちら
  →「志摩の国温泉(2)」の記事はこちら
  →「志摩の国温泉(3)」の記事はこちら


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