温泉クンの旅日記

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柏尾川の桜 神奈川・横浜

2008-03-30 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <柏尾川の桜>

 突発的な、とにかくよんどころのない事情が持ち上がり、旅へもウォーキングに
もおいそれとでられなくなってしまった。



 しょうがないので、すぐ脇を流れる柏尾川(かしおがわ)の桜並木を早朝に散歩
してみた。
 桜には青空がいい。午後からは曇りになると予報でいっていた。





 早朝にしたのは、もちろんエレベーターで降りればいいくらい近いこともある
が、昼前ぐらいになると人出がすごいからだ。あちこちにビニールシートが隙間な
く引かれて、陽が落ちても酒宴は続くのだ。
 やきそば、とうもろこし、たこ焼きなど屋台も十店以上が並ぶ。





 柏尾川の桜並木は江戸時代からと歴史は古い。江戸庶民の花見どころである大川
(隅田川)や飛鳥山と変わらないのはすごい。
 並木はその昔は2,000本あったそうだが、洪水が多いための治水工事でほとんど
を切ったり、住民の要望があって新たに植え替えたりして、いま現在は700本ほど
あるそうだ。



 戸塚区に源流がある名瀬川など数本と、瀬谷区と港南区からの数本の川が合流し
て柏尾川となり、さらに下流で二本ほど合流し最後に藤沢駅あたりで境川へと流れ
込み、そこからは「境川」として相模湾に注ぎ込まれる。



 ふだんは穏やかな二級河川の柏尾川だが、時に暴れん坊になる。
 戸塚駅のホームの下で、最後の蛇行を終えるとしばらくはまっすぐな流れにな
る。そのため川床に川の水が運んでくる土砂が堆積して、あっという間に長大な
中州をつくり、丈の高い葦のような雑草が生い茂るのだ。

 そうして大雨になると洪水をたびたびもたらすのだ。わたしも二度ほどひざ上
までの洪水を経験している。最近の十年以内でも洪水で百台くらいの乗用車がだめ
になった。なにしろ、引っ越してきたときには町内にボートが何艘か置いてあった
のだ。いまでも大雨になると、車を退避させるために帰宅する。

 そのため、定期的に川床を浚う工事をやっているのである。いまも工事が行われ
ていて、最終段階くらいにはいっているようだ。川床も堤の雑草もすべてきれいに
刈り取られた。

 ひところ汚かった川の水もきれいに甦ったため、魚の種類も増えたそうで、鯉、
ボラをよく見かけるが、他にフナ、クチボソ、オイカワ、メダカなどがいるとい
う。
 また、えさの魚が増え、雑草の昆虫のせいか多くの種類の鳥をみかける。わたし
も朝の通勤時にじっと動かぬサギに足をとめて見入ってしまう。

 カモや、サギ、セキレイなどがよく観られる。カワセミも見られるということだ
が、わたしはまだ見ていない。
 海から10キロくらいしか離れていないので、カモメも飛んでくる。

 上野、浅草、皇居周辺、飛鳥山などの例年の東京の桜の名所も確かにいいもの
だ。京都や福島など旅先の桜もいい。





 けれども、どこの町でも「わが町の桜の名所」といったところがあるもので、
引っ越して以来の柏尾川の花見だがこれはこれでたまには新鮮なものであった。

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