温泉クンの旅日記

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読んだ本 2021年11月

2021-11-28 | 雑読録
  <読んだ本 2021年11月>

「無くて七癖、有って四十八癖」といい、どんな人にでも多かれ少なかれ癖がある。
 わたしの場合は、腕時計をしょっちゅうみる。(らしい) 

 
 
 そういえば、エレベータに乗って動いた瞬間に階数表示を確かめるようについつい腕時計をみてしまうほどだ。アホだなと気づき、さりげなく周りをみるが幸い見咎められてないようで胸をなでおろすことがジツに多い。
 長針と短針の表示をみることによって、いまの今の現在時刻、それに消費時間(過去)と残り時間(未来)を一瞬で把握できることからアナログの時計は便利この上ない。デジタルだと、十進法が沁みつきすぎたわたしの頭は、過去と未来という大事な部分で混乱をきたすのだ。

 愛用しているソーラー電波時計が、突然数時間遅れてしまった。
(またかよ・・・)

 

 量販店経由で、メーカーに修理を依頼することに決めた。ただし、修理の事前に費用の見積もりの連絡をもらうよう手配した。
 相棒のように長年連れ添っただけに愛着もあって、どうにも自分では引導を渡しにくい。「安物だからいーや、棄てて次いってみよー」、とはいかないのである。見積もり金額が、一万円以内なら修理にとりかかってもらい、超えるようならその時点であきらめて新品を買った方がいい。

 ソーラー電波時計を初めて手にしたのは2006年だった。あのときはチタンのお値段3万七千円のヤツだった。かなり気にいってしまい「ナチュラル・ギフト」という記事でこんなふうに書いている。

  『あのさあーとにかく細かいとこまできっちりやろうぜ「神は細部に宿る」んだからさあという
  真面目で厳格なところと、ええやん気にすんなよそんなのテキトーアバウトでいいじゃんという
  不真面目でいい加減な性格がバッチリ共存している。そのきっちりのほうの自分が正確な時計を
  欲しがって困るのだ。』

 二代目のソーラー電波時計は約十年前、2012年3月の「経年劣化」という記事ではこう書いた。
  『どんなものでも経年劣化は避けられない。
   これからはこの時計をしばらく相棒に旅をして、効能豊かな温泉でせいぜい自分の経年劣化を
  ゆるやかにしていこう。
   そう、経年に加え酒精の加速で劣化しまくった頭で考えるのであった。』

 量販店から連絡があり、メーカーの見積もりでは約一万八千円だという。修理にとりかかるのをストップするよう依頼した。
 自分なりの儀式のような「手順」を踏んで、三代目の電波ソーラーを買うことにようやく決めたのである。

 

 ソーラー電波時計は、もう<一生モノ>ではないとわかっているので、予算どおりの一万五千円のアナログ表示のヤツを次の相棒に決めたのであった。

 さて11月に読んだ本ですが、我ながら笑止千万の自己最低、もう恥ずかしい限りのたったの2冊、年間累計で48冊。

 1. ○キケン            有川浩  角川文庫
 2. ○ラブコメ今昔         有川浩  角川文庫

 読書冊数の激減の理由は、もちろん、スマホのせいだ。購入時に音が鳴らないようにしてもらったのだが、バイブがメールだけでなくニュースや天気予報などもこまめに通知して、読書を邪魔する。それに、スマホを日常生活や旅に役立てるための環境整備に、なんだかんだと二カ月かかった。(まだ途中だ)
 ほとんどすべてといっていいくらい、パソコンで調べて自力で環境整備したのだった。
 Gメールの送受信メールにラベルを付けるのには、グーグルクロームではうまくいかず、MSエッジを使うことを思いつくまで、二週間を要してしまったほどだ。無事にこれもクリア。

「チャンバラとサスペンスばかりではなく、そんな本も読むのか!」と突っ込まれそうな本だが、「ラブコメ今昔」はいきなり冒頭で、先月の「空飛ぶ広報室」同様、自衛隊のまったく知らないことを教えてくれる。

 

 『習志野空挺部隊と呼び習わされる第一空挺団は習志野駐屯地に籍を置いている。しかし習志野
  駐屯地自体は習志野市と何ら関係なく船橋市に所在する。この辺りの矛盾は海自の厚木基地が
  厚木市に所在していないのと同じ関係だろう。』


 自衛隊がからむ恋人たちや夫婦などのラブストーリーだが、取材がいきとどいているのとストーリーテ―ラ―の筆力で、自衛隊に興味がないひとでも楽しく読ませてくれる本だ。



   →「ナチュラル・ギフト」の記事はこちら
   →「経年劣化」の記事はこちら
   →「読んだ本 2021年10月」の記事はこちら


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