温泉クンの旅日記

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平戸千里ヶ浜温泉 長崎・平戸

2010-11-17 | 温泉エッセイ
  <平戸千里ヶ浜温泉>

「どちらからですか」
 わたしが差し出した入湯券を受け取り、代わりにタオルを差し出しながら係りのおじさんが訊く。
「えーと、横浜からです」
「なんと! 横浜からですか」と一瞬仰け反ったおじさんは、「じゃあ、次回の割引券は有効期限もあるし、必要ないですね」
 これはもう頷くしかない。
「たしかに。次に平戸に来るのはたぶん相当先のことになりますので・・・」

「平戸はいいところですよ、とにかく海がきれいで」、佐世保出身の同僚からそう何度か勧められた。
 いつかきっと行ってみますと言っていたのが、現実になったのだった。

 平戸は、天草の乱をきっかけにして鎖国が始まる前までは、対外貿易の中心だった。
 平日だからだろう、ひと気のない静かな「聖フランシスコ・ザビエル記念教会」を訪れた。

 日本に初めてキリスト教を伝えたザビエルは、布教のため平戸の地に三度訪れている。そのせいもあって平戸にはカトリックの洗礼を受けたひとが多く、キリスト教が禁止された江戸時代にも隠れキリシタンとして信仰は受け継がれたそうである。
 
 青空に、真っ白な尖塔が突き刺さっていた。



 教会だけで平戸を終わらせてもつまらない。だから温泉があると知り、せっかくだからとこの浜に来たのである。
 すこし高台に建っているホテルにある温泉に立寄ることにした。



 長崎では珍しい濁り湯である。
 丸い内湯はジャングル風呂のようである。



 露天風呂は大きめなのが二つある。





 他にひとり用の小さな丸い浴槽が三つならんでいた。



 客がほかに誰もいなかったので、すべての風呂を試してしまった。
 いずれも泉温が熱めなので汗がとめどもなく湧いて引かなくなる。
 着替えて冷房がきいている場所に座り、自販機で冷たいお茶を買って、水分を補給する。



 ホテルの前にはきれいな海が広がる。
 二キロ続く千里ヶ浜海岸は浜も広く、海水浴場にもなっている。夏場はきっと家族連れでにぎわったことだろう。


 
 今日は長崎市に夕方までにいけばいい。ちゃんぽんを食べて、稲佐山の夜景を見に行くだけだ。
 このあたり、時がゆっくりと流れているようだ。まあ、ゆっくりするとしよう。



 たしかに、平戸はなんともいいところである。


  →「長崎ちゃんぽん」の記事はこちら
  →「長崎(稲佐山)の夜景」の記事はこちら

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