温泉クンの旅日記

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田子町、ガーリックランチ

2013-11-13 | 食べある記
  <田子町、ガーリックランチ>

 青森県南部、にんにくの首都を豪語する田子町(たっこまち)のガーリックセンターのカフェで、昼メシを食べることにした。



 田子町はいまでこそニンニクの品質、生産量とも日本一だが、もともとは米もとれず林業と馬産、炭焼きで生計をたてている町であった。
 1960年代になり石油の時代がきて木炭需要が激減し、もう出稼ぎにいくしか道がなくなったころ、当時の農協の有志たちがニンニク作りに踏み切り福地から「福地ホワイト六片」種を導入し艱難辛苦、中国産の大量安売り攻勢などの危機も品質で危機を乗り越え現在に至ったのである。

 ふっふっふ。今日は田子の自慢のニンニクをたっぷり食べてやろうと思っている。わたしは、ラーメン屋などですり下ろしたニンニクをみつけると、後先考えず反射的にスプーンで掬って丼に投入してしまう程度のニンニク好きである。

 ニンニクは疲労回復、体力増強に効果がある。またその強壮作用は煩悩を増長させるとして僧侶たちにはその食が禁じられたほどだ。
 ただし、食した後に悪臭甚だしいのが難である。
 だいたい、ふつうに働いているとどんなにニンニクが好きでも平日はハタ迷惑なので食べにくいものである。ニンニクちょっぴりのスパゲッティか餃子がいいところで、金曜の夜とか土曜にしか思い切り食べられないだろう。
 旅先なら、この枷は胡散霧消する。多めに食べてもチェックイン時に無口になればいい。



 店内は思ったより広く、天井も高い。客席はまだ昼前なのでそれほど混んでいなかった。



 ニンニクをかたどった照明器具が吊り下げられていて、なんとも微笑ましい。



 メニューを見てみると、通常の単品料理にそれぞれハーフサイズのものがある。
 まずは・・・カレーライスのハーフと決めた。ハーフサイズだからラーメン、それに餃子も五個と少なめだからえーい、いっちゃえ。



 先に届いたカレーライスには、小さめのじゃがいもかと思えるサイズのニンニクがいくつか入っている。辛みのカレーと一緒に食べるとホクホクしてほんのり甘い。



 カレーが半分ほどすすんだ丁度いい頃合いで、ラーメンと餃子が届く。



 ニンニクの効いた熱々の餃子をひとつ食べ、ラーメンの丼を引き寄せる。ニンニクの香りが強く漂うが具にはのっていない。
 麺を啜ってみて、わかった。麺そのものに、ニンニクをたっぷりと練りこんだのだ。
 ここらでニンニク効果が出始めてきて、みるみる代謝が良くなり、額にじんわり汗をかきはじめる。
 結局、ラーメンのスープを残してすべて食べきった。

 食事をすませると、大玉のニンニクを三個ほど土産に買った。
 八戸に車を走らせていると、大量に摂取したニンニクで首筋から両腕、上半身と、火照りがぶわぁーと広がってくる。
 八戸市街に入ったところで、こんどは内臓のあちこちが熱くなってきた。

(ちょっと、ニンニクが多すぎたかな・・・)
 信号待ちしていると、熱さが腸の奥深くにまで届いたらしく急にトイレにいきたくなって顔が蒼褪めてしまう。
(ま、まずい! これじゃ白くまの二の舞だ)
 八戸の繁華街、ど真ん中の路上に車を違法駐車して、デパートにアタフタと駆け込んでしまったのであった。

 なにごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」と肝に銘じるとしよう。



  →「白くまカーチェイス」の記事はこちら

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