温泉クンの旅日記

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北向観音 長野・上田

2008-01-13 | ぶらり・フォト・エッセイ
  < 北向観音 >

 牛にひかれて善光寺、という。(牛にひかれてぺったんこではない)
 意味は辞典によれば、『思いがけないことが縁で、また自身の発意でなくて、
他のことに誘われて偶然良い方向に導かれること』である。
 その有名な、長野にある善光寺は南向きに立てられている。



 信州上田の別所にある北向観音はその名のとおり北向きで、善光寺と向きあって
いる。もっとも距離は相当離れているので見えはしないが。



 たいていの寺社は東か南に向いて建てられているそうで、本堂が北に向いてるの
はかなり珍しい。観音さまが「北斗星が世界の、よりどころとなるよう我も又一切
民衆のよりどころとなって済度をなさん」というお告げによるものだとか。



「慈悲の湯」と呼ばれる、この時期ありがたい沸きたての温かな湯で手を清めて
から参拝する。ここのお湯は、この北向観音の周りを取り囲む別所温泉と同じ、
わたしの好きな硫黄泉だ。



 本尊は千手観音菩薩で厄除の観音様として親しまれ、南向きに建てられている
善光寺に詣で「未来往生」を、北向きに建てられてる北向観音にお参りし「現世
利益」を願わなければならないという。
 善光寺と北向観音のご利益は一体のもので、その一つを欠けば「片詣り」である
といわれている。

 どちらか片方しかお参りしなかったカップルは早晩に別れることになる、という
オソロシイ言い伝えのオマケもあるらしいのだが、真偽のほどはわからぬ。
 その年中にもうひとつ参ればだいじょうぶ(らしい)という。
 本堂をみると、カップルが熱心に拝んでいた。



 善光寺は見えないが、ここから上田の街は遠くに望むことができる。



 観音堂の西方崖の上に建てられた建物は薬師堂で「医王尊瑠璃殿」と呼ばれて
いる。温泉の効き目にあわせて病気を除き解脱するという温泉薬師信仰によるもの
で、「瑠璃殿」とは薬師如来を瑠璃光如未と呼ぶところからとった名だという。



 境内には、この地方ではめずらしい桂の大木がある。横にある鐘は機械仕掛けで
決められた時間に突かれて、その大きな音色にびっくりさせられる。



 境内にある小さな愛染堂とこの桂の木をあわせて「愛染桂」といって、縁結びの
霊木としてしたしまれてる。北向観音の信者だったといわれている川口松太郎の
名作「愛染かつら」はこの木からヒントを得たという。


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1 コメント

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こんばんわっ (なつめ)
2008-01-14 02:33:21
いい感じのブログですねっ、これからちょこちょこ覗かせていただきます♪
そうそう、だまされたと思ってやってみてww
ココの女みんな本気だからwwww
http://dvxvb.net/dp/385
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