温泉クンの旅日記

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読んだ本 2021年12月

2021-12-31 | 雑読録
  <読んだ本 2021年12月>

 12月の初旬、仕事帰りの電車のなかで読んでいた本が一向に盛り上がらないので閉じると、スマホを取り出しニュースのチェックをした。
「え、えー、オレのブログが・・・」
 思わず呟いて、仰天した。
 ヤフーニュースをスクロールしていたら、「函館山の黄昏からのォ~、めっけもん酒場(3)」があったのだ。なんで、なんで。
 それから、更新日の夕方に見てみると必ずある。
 ところが、友人に頼んでチェックしてもらうと見つからないという。え、ないだと! は、はーん、AIがわたしのアクセスを把握して、ヨイショというかおべんちゃらというか、ニュースの間の埋め草に挟んでくれたのだろうと推測し納得したのだった。

 秋があっという間に去って、寒い冬がいきなりやってきた。
 あれほど食べていた「小諸そば」の<冷やしたぬき>も、「ゆで太郎」の<香味そば>もそろそろバイバイだ。

 

 冷やしたぬきは、テーブルに置いてある「山葵」を好きなだけ丼の内側にたっぷり盛って、それを蕎麦に塗りつけて食べるのがたまらない。
 
 茄子の素揚げの風味が気にいってる香味そばは、小袋入りの山葵が何個使ってもいまいちだけど、まあそれなりにいい線いってると思う。

 

 寒い日は、蕎麦よりはやっぱり温かいラーメンが一番。(ホントは鍋焼きラーメンが欲しいところだけど)
 ただ、名店といわれる「味の時計台」の味噌ラーメンも、旅好きのわたしとしては各地の「くるまやラーメン」とか「どさんこ」と比べてしまい、ニンニクが効いてないのでチョイもの足りない。

 

 では塩ラーメンはどうかと試してみたら、こちらのほうが幾分マシだが、やはりバターの載せたコッテリのほうがよろしいようで。

 

 さて12月に読んだ本ですが、今月もたったの3冊、ついに2021年は年間累計51冊で終わってしまいました。
 来る2022年は、スマホとの付き合いがそれなりに折り合いがつくまで、毎月更新はじっくりと考え直し、二カ月ごととかに変更することもあるかと。

 1. ○エンド・ゲーム            恩田陸    集英社文庫
 2. ◎あきない世傳 金と銀十 合流篇   高田郁 ハルキ文庫
 3.○ヒア・カムズ・サン         有川浩 新潮文庫

 シリーズ第十弾「あきない世傳金と銀 合流篇」。
 呉服太物商でありながら呉服仲間を追われ、呉服商いを断念することになった五鈴屋江戸本店。
 店主である幸は、これまでにない浴衣地の開発に挑み、完成までに時をかけ、売り出しまではひとに気取られぬようにする、と決める。

  「なるほど、『秘すれば花』やな」
  「秘すれば花・・・・・・」
   幸は低く繰り返した。
   誰の言葉なのか。
   秘密にしておく方が良い、という意味だろうか。
   幸の問いかける眼差しを受けて、菊次郎はすっと背筋を伸ばした。
  「秘する花を知る事。秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず――世阿弥いうおかたの残さはった
  『風姿花伝』の中の一節や」
   能役者世阿弥が、父親の遺訓を子孫に伝えるために書いた秘伝書、「風姿花伝」。そこに記された言葉だという。
  「ひとは思いもよらんさかい心を動かされる、せやさかい、先を見越されんよう演じなならん――私の解釈はそうや。
  能だけやない。舞台を踏む役者にとっても、大事な心掛けやと思うてはいたが、商いにも通じる話やったんやなぁ」


 両国川開きの日に狙い定め、勝負する五鈴屋主従を初めとする面々が活躍する。おっと、「秘すれば花」だ。これ以上のことは書けぬが、いやあ、面白かった。
 こんな本ばっかりだったら楽しい。早く続きが読みたい。



  →「読んだ本 2021年11月」の記事はこちら


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