劫達の命

上図は、或るお笑い界の重鎮（S.Aさん）の命式です。
ネット等で検索しても生まれた時間までは中々分かりませんが…
時間まで書いてあったので命式を出してみました。

（彼の命式）
・逆行９年運。
・日柱：癸亥（納音：大海水）
・天干の並びは、月上の劫財を中心とする食神との並び（食神双並び）…「劫達の命」と言われるものです。
・五行を見ると、水の比劫と木の食傷とに星（●）が固まった命式で、食傷が月支の財星を生じています。

劫達の命（劫財特達の命）…天干に劫財と食神とが並ぶ命式のこと。
食神…財を生み出す星だが、とてもおとなしい星。
劫財…一か八か物に賭ける大胆な星。かっさらう様な意味もある。
食神が劫財をカバーし、劫財が食神をカバーしている（互いの欠点を補っているわけですね）。
なるほど…と、思いました。
特殊な財にも恵まれる星で、ニコニコ笑いながら風呂敷を広げる星でもあります。

お笑いタレントであり、名司会者でもある彼。
常に多くのレギュラー番組を抱え、その多くが司会という立場での出演です。
彼の番組では、若手芸人を相手に面白いエピソードを引き出したり、各界の有名人から、その人にしか語れない話を上手に引き出し、それを歯切りの良いトークで膨らましながら面白可笑しく展開させていきます。
相手の方も上手に乗せられいじくられ、気持ちよく乗りながら話してしまうのだと思います。

劫財と食神とがタッグを組むとこの様な雰囲気になるのですね…聞き上手の天才かも知れません。

この様に、明るく人を笑わせる彼ですが、小さい頃は寂しい思いもされたそうです。
3歳の時に母親を病気で亡くし、その後父子家庭。
彼が小４の時に父が再婚。
義理のお母さんが来られたようですが、このお母さんがかなりキツイ母親だったそうです。
しかし、彼は義母に気に入ってもらいたいと思い、必死で面白いことを考えて笑わせようとしたらしいです。
（彼の大運）
01～09 壬午 劫財 絶…（劫財は別れを意味します）
10～18 辛巳 偏印 胎…（倒食となる大運ですね）
19～27 庚辰 印綬 養…（1978年、目上の引立てを得て多くの番組に…）
努力と涙の賜物ですね…。
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新栄堂