年上 敗財

皆さんは既にご存知だと思いますが、四柱推命は年柱・月柱・日柱・時柱という四つの柱で出来ています。
四つの柱ですので四柱推命というのですね…
そして、年柱は先祖、月柱は親、日柱は自分と配偶者、時柱は子供を表す柱と言われています。
今回はこの年上の柱についてのお話です。
当方の四柱推命は地支よりも天干を重要視します。
そして、年上ですから、先祖や霊的なバックボーンと見ることができます。
その年上に「敗財」が出ていたらどうでしょうか…？

それでは敗財にはどの様な意味があるのでしょうか…？
一言でいいますと、敗財には弱気の失敗という意味があります。
弱気の失敗とは自分では失敗したくないと思いながら、周囲の事情に流されて失敗しやすい…
いわゆる消極的な失敗という意味があると言われています。
（劫財はその逆で強気の失敗と言われています）
敗財も劫財も自我と欲望を表す星ですので…
敗財には弱気な身勝手さ、劫財には強気な身勝手さが内包されています。

敗財は下から読むと財が敗れる…
財とは大切な宝ですので、大切なもの（愛情・健康・財産）が敗れやすい暗示を持っているのですね…
その敗財が年上にあるのですから、先祖の中に、その様なことで大きな穴を掘ってしまった方がおられるのかも知れませんね…

それでは、先祖が掘った穴は誰が埋めるのでしょうか…？
それは、その血筋を引いている子孫が埋める場合が多いものです。

穴埋めというのは楽しいものではありません。
故に、この敗財という星を持った方は、何で私がこの様な事をしなければならないのか？
という様な気持ちを味わいやすい環境を与えられる傾向があるようです。
その様な環境を与えられると、感謝できずに不完全燃焼を起こし内面にはストレスが溜まってきますね…
そして、そのストレスから人間関係・お金・健康という宝を流す場合が出て来るのですね…

穴埋め…それは楽しいものではありません。
何で私がと、不満を持てば穴が広がる場合も多いものです。
しかし、感謝できれば一気に穴が埋まります。
自分が感謝して歩むことを通して、自分の中の先祖の記憶が良い（善）方向へと上書きされるのだと思います。

人間は心と体（霊と肉）の存在です。
故に私の心身の中にも先祖の内外の思い（記憶）が全て入っています。
私が命式を正しくコントロールして、正しい善の生活という上書きが出来れば嬉しですね…

敗財という星を持たれた方は、日頃から陰徳をされると良いと言われています。
ビジネスをされる時の動機も、お金よりも人助けを動機とされると良いと思います。
動機一つで運気が変わって来るかも知れませんね…

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