これは真空管テレビが現役であった時代の故障原因を示した円グラフだ。
やはり真空管の故障が全体の半分を占めている。ただこれはおそらく
ヒーター切れではなくエミ減が多いと予想される。1日8時間テレビを
点けていたなんて当たり前だったから使用時間が非常に多かったはず。
回路別では水平偏向・高圧回路の故障が多い。水平出力管や高圧整流管
がエミ減になっていたケースが多かった。かなり酷使されていたんだね。
なお半世紀を過ぎた現代では真空管テレビやラジオはコンデンサの
リークやソリッド抵抗の抵抗値が高くなっているケースが多いので、
上記の円グラフは当てはまらない。