ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

6月21日、476回目の「火曜日行動」です。

2022-06-21 17:40:00 | 火曜日






雨の大阪府庁前です。今日のレポーターは、ハルモニ会の木村さん、写真撮影は松尾さんです。今日も心一つに発信してまいります。応援よろしくお願いいたします。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

今日はたいへんな雨になりました。私たちがこの行動を始めた2012年4月17日からもう10年。府庁の前にある大阪国立がんセンターは当時は影も形もありませんでした。この10年で朝鮮学校の子どもたちに対する差別は続き、そして一緒に生きるということでおこなわれていた大阪府の政治のあり方は変わっていきました。
「私たちの存在が無いものに」されないために、私たちは声を上げ続けています。

先日、『ワタシタチハ ニンゲンダ』という映画を見に行きました。これは、『アイたちの学校』の高賛侑監督によるドキュメンタリー映画で、第七芸術劇場で上映されています。

この映画の中で、日本の中の在日外国人への差別、入管で命を落としたウィシュマさんの死が象徴的でしたけれども、それがなぜ日本の法律の中で流れているのか。今私たちが朝鮮学校の子どもたちに対する補助金の復活──これは権利だと訴えていますけれども、かつて日本が朝鮮半島を支配した時、朝鮮人なのに、朝鮮語を禁じ、朝鮮名を日本名に、創氏改名した、その反省を踏まえたら、朝鮮学校に対しては、日本がかつて奪った民族の言葉や文化、これを日本社会は保証するのが当然であるにもかかわらず、戦後70年の中で日本がしてきたことを向き合わず、過去の反省を踏まえて一緒に生きようということがされていない、それが映画で描かれていました。
「ワタシタチハ ニンゲンダ」「私たちは動物ではありません」「心のある人間です」、同じように悲しみ、愛する人が亡くなったら泣く、そのことが映画の中で訴えられていました。

私はこの火曜日行動に高校の時に参加し、その後何度も参加された方のことを思いました。彼女は「私たちは透明人間ではありません。私たちの目を見てください。私たちと向き合ってください」と何度も訴えていました。この映画の中でも、外国人が「私たちは尊厳ある人間だ」と訴えたことも、ここで朝鮮学校の生徒さんが参加した時に「私たちの権利を認めてください」とビラを渡したときに、そのビラをはねのけ、邪魔だと押しのけている人たちに対して、それでも、「私たちは人間です」「私たちの当然の生きる権利を認めてください」と、声を上げてきた朝鮮学校の子どもたちの姿が、映画と重なりました。

今日も火曜日バンドの皆さんが音楽を奏でています。火曜日バンドの皆さんはみな日本の支援者の人たちなんです。
この火曜日行動は、この10年の中で朝鮮学校と出会い、朝鮮学校への差別は、私たちの日本社会が人間として生きていく尊厳を奪っている、日本の民主主義を壊していく、という思いの日本人、そして朝鮮学校の当事者としての声を上げているみなさんと共におこなってきました。

私は、火曜行動の象徴は「絆」だと思っています。お互いに違いを認め合っていく、お互いにやってきた行動を尊重しあっていく、そんなみなさんと一緒に今日も火曜日行動をがんばっていきたいと思います。




火曜日バンドは不滅です❣️



青年同盟の池さんのアピールです。

☆若者

アンニョンハシムニカ。私は今、在日本朝鮮青年同盟で活動しています。私は南大阪朝鮮学校を基本的な場所として活動を行っています。

少し宣伝になりますが、南大阪朝鮮学校では7月2日にオープンスクールをおこないます。今年で3回目になります。そこでは地域の同胞達、学生、幼稚園生まで含めて素敵なアピールがあります。もしよろしければ、オープンスクールの方もご参加ください。

私がこの仕事を始める大きなきっかけのひとつが、高校無償化からはずされて、それから朝鮮大学に行って、金曜行動を先輩達、後輩達とやってきたことです。

東京での金曜行動、そして大阪の火曜行動、私も時間のあるときには足を運んで皆様と共に闘っていきたいと考えています。
これからも長い闘いが続くと思いますが、雨にも負けず、風にも負けず、百折不撓 !
これからも共にがんばっていきましょう。




長崎さんが繋ぎます。



大野さんがマイクを持たれました。

☆大野さん

アンニョンハシムニカ! 大雨になってきましたけど、こんなのはしょっちゅうですけどね。風邪ひかんようにだけ、気をつけて。こういうことをずっとやらす大阪府の姿勢が問題ですけど。

先ほどの方がおっしゃったように決意を新たに改革していかなけりゃならんという気持ちが多くの中で広がってくると思います。
朝高生や朝大生がここで述べた「私たちは差別に慣れてます。しかし、いつまで差別を続けるのですか」という強烈な言葉が頭に焼き付いて離れません。

SDGsの第9番目に「人は平等、国は平等」とうたわれています。府庁にお勤めに皆さんも多くがSDGsのバッジをつけておられますが、真剣に考えて、人の差別、国の差別をなくそうと、大きな国連の目標を実現していかなければならないと思います。
明日から明日から参議院選挙が始まります。

思い起こせば、2006年に橋下知事が誕生し、その3年後には任期途中で松井知事、吉村市長に代わり、さらにその4年後には知事と市長を入れ替えるなど、マスメディアを使って自分たちのやりたい放題です。

参議院選挙でも維新の候補が多く取り上げられていますが、その通りに行くかな?

大阪ではカジノの実現に躍起になり、ウソみたいな話を平気で言っています。4,000億も収益が上がるとか、ユニバと同じくらいの入場者になるとか、2029年にカジノが実現したら、維新の存在は終わると思っています。なぜなら目先のことばかり取り上げて嘘八百を述べて政治を行っているからです。

それから選挙の中でも大きな問題は憲法改正です。防衛費の大幅増。

そして教育の無償化。たいへん立派ですばらしいアイデアですが、この中で「在日朝鮮人ははずす」と書かれているのでしょうか、と言いたい。実際、今の差別の状況を見ると、そう思います。

私たちは最後まで、差別の撤廃が実現できるまでがんばっていきましょう。





☆男性

今日は個人的なことをはなしたいと思います。去年京都でお芝居を観ました。それは、イラン人と日本人のハーフの女性が警察官になったところ、肌が黒いと言うことで差別を受け、それで今度はヤクザの親分と一緒になって差別と闘うというストーリーでした。
劇中で差別用語が連発されます。ただ、使用される時、「ピー」と音が鳴るという演出になっていました。しかし、「国に帰れ」という言葉はそのまま使われていました。

これと同じ話は頻繁に聞かれます。多くの人が、直接的な差別用語を口に出してはならないという認識になってきましたけれども、「国に帰れ」というのがどうして差別用語なのか、それがどれほど多くのコリアンの方、外国人の方々に対するひどい差別用語であるということは、ほとんどの方は認識していません、この演劇の脚本家にすら認識されていませんでした。私はこの方に手紙を出し、話を聞きましたが、どうして今日本に在日外国人や在日コリアンが住んでいるかということは、ほとんど知らなかったのです。

今朝鮮学校に通っている子ども達は、日本で生まれた在日の三世、四世、日本で生まれて日本の社会に貢献している私たちの社会の一員です。多くの方々は無意識のうちに、いまだに「朝鮮半島から密航してきた子ども」だという認識です。
府庁の方々、在日コリアンは、不法滞在なんかではなく、私たちの友人であり、社会の構成員なのです。そのことを認識していただきたいと思います。




大村さんもマイクを持たれました。

☆大村さん

今日で476回目です。この程度の雨など、もっとひどい雨の時もいっぱいあったと言えるほど、10年以上が立ちました。
先日、旭区の城北朝鮮初級学校の支える会で給食をおこないました。朝鮮学校には給食はなく、他の学校にはあるものが何もありません。プールもありません。そんな無いものづくしの朝鮮学校に16人の支える会の人たちが集まり、給食を作りました。狭い炊事場で、子どもたちの喜ぶメニューを一生懸命考えて作りました。

学期に1回しかしていないにもかかわらず、子どもたちは「おいしい」と喜んでいっぱい食べてくれました。私がこの給食作りを始めたいきさつは、給食がないからというだけではありません。この活動を通じて、多くの人たちに朝鮮学校の本当の姿を知ってほしいと思ったからです。2014年11月から始めて、22回になります。日本人の友達が次々にやってきて朝鮮学校の姿を見てくれました。

この城北朝鮮初級学校は、創立63年になるにも関わらず、創立以来変わらず木造のままで耐震工事もできていません。その中でも子どもたちの朝鮮語、歴史、文化を学び、明るく前向きにきちんと自尊感情を持ちながら生きていく姿に、来られた方はみな感動して帰られます。

明日は選挙の公示です。各党の政策を読み比べました。武力で平和は守れないということを言う党は少なく、防衛費の増額を言うばかりです。

教育の無償化はけっこうなことですが、それに朝鮮学校は入っているのでしょうか。在日の人たちは一票もない、そういうところで、切り落とされているのは絶対に許すことができません。そういう思いで、明日からの選挙を見守り、私の一票を入れるつもりです。



オモニたちのアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が大雨の府庁前に轟いています。

☆オモニ

さきほどの大村先生の発言にもあったんですけれど、支える会の給食は、とてもおいしく、うちの孫もおかわりを何度もしながら「おいしくいただきました。いつもありがとうございました」と笑顔で挨拶をしています。

長い10年の歳月の中で、赤ちゃんは、小学校6年生になり、2年生だった子はもう高校生になっている。そうした歳月の中で変わりのないのが大阪府をはじめ日本政府だと思います。

一方、支援の輪は日増しに大きくなっていて、オモニ会のOB、OGたち、地域の方々が積極的に活動しています。その中で差別がなくならないのは、行政に携わっている人々の考え方は変わらないからだと思います。これからも私たちは子どもたちのために闘っていきます。

歌とシュプレヒコール

『声よ集まれ、歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!
・行政が差別するな!
・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!

・朝鮮学校の補助金支給を復活させよう!
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!
・みんなの力で豊かな共生社会を作ろう!



最後の歌は歌舞団の舞踊手ー徐団員の音頭で「勝利のその日まで」!



今日は「火曜日行動」の途中で暴風雨のような異常事態が起こったので本当に負けるもんか負けるもんかと呪文を唱えるようにみんな真剣にたたかいました。



駐輪場での申し送りが大雨中行われ、写真は撮れませんでしたが、7月18日に行われるウリハッキョ支援のチャリティーコンサートのチケットを購入していただきました。



来週もチケットを持って行きますので、応援よろしくお願いいたします🤲

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