ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

尹東柱の詩⑯ 「看板のない街」

2012-08-19 08:03:28 | 日記


「간판 없는 거리」

윤 동 주

정거장 플랫폼에
내렸을 때 아무도 없어,

다들 손님들뿐,
손님 같은 사람들뿐,

집집마다 간판이 없어
집 찾을 근심이 없어

빨갛게
파랗게
불 붙는 문자도 없이

모퉁이마다
자애로운 헌 와사등에 *와사등=가스등
불을 혀 넣고, *혀 =켜

손목을 잡으면
다들, 어진 사람들
다들, 어진 사람들

봄, 여름, 가을, 겨울,
순서로 돌아들고.

(1941)

「看板のない街」

            ユン・ドンジュ

停車場のプラットホ-ムに
降り立ったとき 人影もなく、

みんな訪問者(きゃく)ばかり、
訪問者(きゃく)のような人ばかり、

家々に看板がなく
家を探す心配がなく

赤く
青く
明減する文字もなく

街角ごと
優しい古びた瓦斯燈に
灯りをともし

手を握れば
みんな、穏やかな人びと
みんな、穏やかな人びと

春、夏、秋、冬、
季節(とき)はめぐり。






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