ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

2012・1・21  コラム③ 「ウリマルのシャワー」

2012-12-16 20:36:05 | イベント
*1年間を振り返り詩、コラム等を再掲しております。




コラム③ 「ウリマルのシャワー」 

                       
 今日は久々に「ウリマルのシャワー」を浴びてきた。大阪朝高学区制初級部児童たちのウリマルの口演大会だ。

 教科書朗読(高学年)、お話(低学年・高学年)、才談(低学年・高学年)、演劇(低学年・高学年)、歌とお話のアンサンブル(低学年・高学年)の9演目に東大阪、中大阪、南大阪、北大阪、大阪第4、生野、城北、福島、和歌山から233名の初級部の子供達が参加した。

 低学年は大阪の口演大会で終りだが、高学年は西日本中央口演大会の予選も兼ねる。 久しぶりの雨の中、子供達が東大阪朝鮮中級学校講堂での開会式に元気に参加した。

 各初級学校では2月はじめに行われる大阪府マラソン大会の練習、口演大会の練習の二手に分かれ、3学期早々から校内が熱気に包まれる。この時期は気候の関係もあって嫌なインフルエンザがはやる時期でもある。先生方は手洗いとうがいを口がすっぱく言い続けるが、肝心な時に必ずひとり、ふたり風邪や高熱などでお休みする子供が出る。まさに3学期の風物詩だ。

 40年以上審査に関わっているが、私は口演大会がとても好きだ。一生懸命ウリマルをしゃべり、演技をしている子供達を見ると、ぎゅっと抱きしめたくなる。

 今年は演劇部門の審査をしたが男の子達が特に目立って成長していると感じた。各学校でウリマルを使おうと、特に口語を使おうと運動を続けてきた甲斐があってか、特に学校間の大きな差も無く審査がとても難しかった。ウリマルが上手な学校では演出や動きが硬かったり、半面、演技は上手だけど発音がイマイチな学校があり一長一短である。

 競演が始まると各会場は保護者で一杯になる。ビデオを撮っている保護者、シャッターを切っている保護者、右を見ても左を見ても保護者達だ。教え子達が親になり自分の子供の応援をしている姿を発見するとき駆け寄って握手をしたくなるほど嬉しい。教え子の子供達を審査する喜びはひとしおだ。ウリマルを通して繋がりを感じる瞬間だ。

 子供達のウリマル水準を向上させるためにはウリマルを使う空間を作ってあげることが何よりも大事だ。1、2世たちとの交流会やインタビュー、又ウリマルでの作文や詩の創作なども良い方法だ。特に口演大会に向けての集中訓練は子供のウリマル水準を向上させる為にはとてもよい方法だと思う。

 口演大会出演を機にウリマルがとても好きになった子、声優になったり演劇俳優になりたいと思う子供達も少なからずいる。最近国際線のスチューワデスになった教え子も日本語、英語は勿論、ウリマルが上手であった事が選ばれた大きな要因だと聞くととても嬉しい。子供達がウリマルを通じてどんどん大きな世界に羽ばたいてくれることを切に願う。

                 (2012・1・21)

                                
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