ウリナラの昔話です。「プン プン 甘いおなら 福おなら」ハングル版

1.昔、ある可愛い娘さんがお嫁に行きました。
”本当に綺麗だねぇ。これから子供をたくさん産んで幸せに暮らすんだよ。”
嫁は舅と姑の愛をどっさり受けました。
ところがふしぎなことが起こりました。
あの美しかった嫁の顔が日に日に黄色くなっていくではありませんか。
”お前、何か心配事でもあるのかい?”
”いいえお父様。”
”だけどあの美しかった顔がなぜどんどん黄色くなるのだい?どこか悪いのかい?”
2。嫁は顔を赤らめながらうつむきました。
”実はおならを我慢しているのです。”
”ははは。これこれ、出てくるおならを我慢してどうするのだい。
好きなだけスッキリとぶちかましなさい。”
”だけどお父様、私のおならは
普通じゃないんです。”
”何?おならが普通じゃないと?”
舅と姑は驚くばかりでした。

3.”そうかい、どれ どれだけ強いおならなのか一度ぶっ放してみるが良い。”
すると嫁が家族に しかと頼みました。
”それでは、お父様は戸のノブをぎゅっとにぎってくださり、
お母さまは台所でお釜の蓋をギュッと押さえてくださいな。
旦那様は柱をしっかりとつかんでくださり、
弟さんは屋根に上りうつぶせてくださいな。”
家族たちはすぐさま、嫁の言いつけ通りにしました。
プウン~!
遂に嫁がおならをしました。
おならがどれほど強いのでしょう。家中がぐらぐら揺れ始めました。
まるでぶっ飛んでいきそうです。
プンプン ブウン~プン!
4. 一度こき出すと我慢していたおならは続けて出ました。
”アイゴ、わしゃ死ぬ。やめてくれ~”
お舅が手を振りながら叫びました。
”もう駄目だ。お前とは一緒に住めない。”
お姑も首を横に振りました。
”しくしく、お父様、お母様!
2度とおならをしませんから。”
”とんでもない話だ。
出てくるおならをどのように我慢するというのだ。
早く実家に帰りなさい。”
嫁は泣きながらお願いしましたが家から追い出されてしまいました。

5.峠道に差し掛かった時のことです。
非常に高い梨の木の下で絹売りの商人たちが休んでいました。
”あぁ、のどが渇いた~
あの梨を一度食べられたら良いのになぁ。”
”そうだなぁ、どれほど甘くてすっきりするだろう。”
絹売りの商人たちは、梨の木を仰ぎ見ながら生唾を飲み込みました。
6.その時丁度、嫁がこの話を聞きました。
〝商人様、私があの梨を取って差しあげたら何を下さいますか?
商人たちは嫁を見てケラケラ笑いました。
”えい、女の身であの高い枝にぶらさがっている梨を、どのように取るというのだ。”
”それは心配しないでくださいね。願われるのでしたら梨を全部取って差し上げますわ。”
すると商人たちはいたずら気が湧いてきました。
”いいだろう、本当にあの梨を取ってくれたらこの絹を全部あげよう。”
”約束しましたよ。それではみなさん大地にうつぶせになるか
木をしっかりつかんでいて下さいね。”
商人たちは訳が分からないまま、言われた通りにしました。

7.嫁は梨の木に向かって我慢していたおならをぶっ放しました。
プウウン~プン!
梨の木が騒がしそうに揺れながら梨が落ちてきました。
ポトポト トン! ポタポタ コツン!
”アイゴー、あれ!
アイゴ 誰か助けてくれ~!”
8.しばらくして正気に戻った商人たちは梨をむしゃむしゃ噛んで食べ始めました。
”ヒャ、あまくてすーっとするなぁ!”
”我々は奥さんのおかげで甘い梨を食べ、奥さんは我々のおかげで絹織物をもらったよ。”
”だから、私たちには「甘いおなら」、あの奥さんには「福おなら」だねぇ。”
嫁のあとをそおっとついてきた夫がこの様子を見ていました。
夫は嫁を連れて又家に帰りました。
”なんと、これは何処から持ってきた織物なのじゃ?
嫁は家族に絹織物を貰ったいきさつを話してあげました。
”ほほ、嫁のおならのおかげでお金持ちになったわねぇ。
”はは、本当にそうだな。
嫁のおならは「福おなら」だよ。”
お舅とお姑はとても嬉しくて笑いが止まりませんでした。
おならのおかげで家中が笑いに包まれました。(おわり)

1.昔、ある可愛い娘さんがお嫁に行きました。
”本当に綺麗だねぇ。これから子供をたくさん産んで幸せに暮らすんだよ。”
嫁は舅と姑の愛をどっさり受けました。
ところがふしぎなことが起こりました。
あの美しかった嫁の顔が日に日に黄色くなっていくではありませんか。
”お前、何か心配事でもあるのかい?”
”いいえお父様。”
”だけどあの美しかった顔がなぜどんどん黄色くなるのだい?どこか悪いのかい?”
2。嫁は顔を赤らめながらうつむきました。
”実はおならを我慢しているのです。”
”ははは。これこれ、出てくるおならを我慢してどうするのだい。
好きなだけスッキリとぶちかましなさい。”
”だけどお父様、私のおならは
普通じゃないんです。”
”何?おならが普通じゃないと?”
舅と姑は驚くばかりでした。

3.”そうかい、どれ どれだけ強いおならなのか一度ぶっ放してみるが良い。”
すると嫁が家族に しかと頼みました。
”それでは、お父様は戸のノブをぎゅっとにぎってくださり、
お母さまは台所でお釜の蓋をギュッと押さえてくださいな。
旦那様は柱をしっかりとつかんでくださり、
弟さんは屋根に上りうつぶせてくださいな。”
家族たちはすぐさま、嫁の言いつけ通りにしました。
プウン~!
遂に嫁がおならをしました。
おならがどれほど強いのでしょう。家中がぐらぐら揺れ始めました。
まるでぶっ飛んでいきそうです。
プンプン ブウン~プン!
4. 一度こき出すと我慢していたおならは続けて出ました。
”アイゴ、わしゃ死ぬ。やめてくれ~”
お舅が手を振りながら叫びました。
”もう駄目だ。お前とは一緒に住めない。”
お姑も首を横に振りました。
”しくしく、お父様、お母様!
2度とおならをしませんから。”
”とんでもない話だ。
出てくるおならをどのように我慢するというのだ。
早く実家に帰りなさい。”
嫁は泣きながらお願いしましたが家から追い出されてしまいました。

5.峠道に差し掛かった時のことです。
非常に高い梨の木の下で絹売りの商人たちが休んでいました。
”あぁ、のどが渇いた~
あの梨を一度食べられたら良いのになぁ。”
”そうだなぁ、どれほど甘くてすっきりするだろう。”
絹売りの商人たちは、梨の木を仰ぎ見ながら生唾を飲み込みました。
6.その時丁度、嫁がこの話を聞きました。
〝商人様、私があの梨を取って差しあげたら何を下さいますか?
商人たちは嫁を見てケラケラ笑いました。
”えい、女の身であの高い枝にぶらさがっている梨を、どのように取るというのだ。”
”それは心配しないでくださいね。願われるのでしたら梨を全部取って差し上げますわ。”
すると商人たちはいたずら気が湧いてきました。
”いいだろう、本当にあの梨を取ってくれたらこの絹を全部あげよう。”
”約束しましたよ。それではみなさん大地にうつぶせになるか
木をしっかりつかんでいて下さいね。”
商人たちは訳が分からないまま、言われた通りにしました。

7.嫁は梨の木に向かって我慢していたおならをぶっ放しました。
プウウン~プン!
梨の木が騒がしそうに揺れながら梨が落ちてきました。
ポトポト トン! ポタポタ コツン!
”アイゴー、あれ!
アイゴ 誰か助けてくれ~!”
8.しばらくして正気に戻った商人たちは梨をむしゃむしゃ噛んで食べ始めました。
”ヒャ、あまくてすーっとするなぁ!”
”我々は奥さんのおかげで甘い梨を食べ、奥さんは我々のおかげで絹織物をもらったよ。”
”だから、私たちには「甘いおなら」、あの奥さんには「福おなら」だねぇ。”
嫁のあとをそおっとついてきた夫がこの様子を見ていました。
夫は嫁を連れて又家に帰りました。
”なんと、これは何処から持ってきた織物なのじゃ?
嫁は家族に絹織物を貰ったいきさつを話してあげました。
”ほほ、嫁のおならのおかげでお金持ちになったわねぇ。
”はは、本当にそうだな。
嫁のおならは「福おなら」だよ。”
お舅とお姑はとても嬉しくて笑いが止まりませんでした。
おならのおかげで家中が笑いに包まれました。(おわり)
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