ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

10月26日、446回目の「火曜日行動」です。

2021-10-26 19:33:00 | 火曜日




秋晴れの火曜日。今日は446回目の「火曜日行動」の日です。






今日のレポーターはハルモニ会の井上さんと横道さんです。







写真撮影はいつもお馴染み、松尾さんです。短い時間ですが、心一つに発信して参りましょう。








三週連続で引っ張って下さった大村さんの第一声です。

☆大村さん

府庁で働いておられるみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。今日はとても素敵な秋晴れになりました。私たちの心もこんな風な晴れ晴れとした気持ちになりたいものです。

今日で446回目となりました。9年と半年が経ちました。理不尽な日本政府のあり方、行政・自治体のあり方について、私たちの思いを伝えたくここに集まっています。

朝鮮高校だけ無償化制度から除外するのはおかしいと、全国5か所で裁判は闘われました。5か所全部が上告まで行きましたが、結果は1勝14敗となりました。この1勝はここ大阪の一審での判決です。朝鮮学校の存在を認め、民族教育の意義を認め、朝鮮民主主義人民共和国と結びついているのが何ら矛盾するものではないという、素晴らしい判決でした。この地裁判決が、高裁では何ら内容に触れることなく覆され、国に忖度した判決が出されました。他の14敗の判決もすべてそのようなものです。北朝鮮、朝鮮総連、それにつながる朝鮮学校というかたちで判決が出されたのです。日本にずっと存在し続ける朝鮮への差別感、拉致問題以降の、朝鮮に対する嫌悪感を利用しながら、これらの判決は出されてきたわけです。

なぜなのか。植民地支配の結果奪われたことば、歴史、文化、それらを取り戻すために朝鮮学校があるということを私たちが見据えて来なかった、植民地支配の歴史を日本社会がきちんと清算していないからです。今また植民地主義がこの日本で再生産されようとしているのです。まっとうな日本社会になってほしいという思いで私たちはここに立っています。

先週につづき、朝鮮大学校の学生さんたちが実習生として4人来られていますので、若い人たちの声をみなさんに聞いていただきたいと思います。



















京都から高橋さんがまた来てくださいました。









今日の火曜バンドの皆さんです^_^

















今日も朝鮮大学実習生の皆さんが大勢来ておられます。





















































アピールです。

☆朝鮮大学校生

通行人のみなさん、大阪府庁のみなさん、こんにちは。
このたび朝鮮大学校から実習生として来ましたリと申します。
2013年度から9年間続いてきた私たちの法闘争も敗訴で終わってしまいました。我々も東京虎ノ門で金曜行動というかたちで文科省の前で闘い続けてきました。僕は大阪出身で、中3の時から府庁前で火曜行動にも参加してきました。ですが、ずっと、ずっと叫んでも耳に入らないのか、声は届きません。

先ほど、大阪地裁の勝訴判決の話もありましたが、勝訴判決の歴史的意義は大きく二つあると思います。
一つは何と言っても我々在日本同胞たち、そしてここで雨の日も風の日も毎週立ち続けてくださっている日本の方々、の一致団結した力を見せれたということです。
もう一つは、朝鮮学校の正当性を日本に見せつけれたということです。
ですが、その後敗訴が続きました。

私たちは、あなた方の正義に訴えます。我々は、勝利が来るその日までここで叫び続けます。
日本のみなさんも、長い闘いとなるかもしれませんが、私たちも叫び続けますので一緒によろしくお願いします。










アピールが続きます。

☆朝鮮大学校生

通行中のみなさん、府庁のみなさん、私は朝鮮大学校に通う、今大阪に実習生として来ているものです。

私たち朝鮮大学校の生徒たちも、コロナ禍で経済的に厳しい大学生たちに向けた給付金制度から除外されるという差別を受けています。私は、ウリハッキョに通い始めて16年目になりますが、差別を受けない日はなかったと思います。愛知の朝鮮高校に通ったんですが、愛知でも裁判がある度に出向いて、街中でビラも配り、闘い続けてきました。朝鮮大学校でも金曜行動に出て、闘い続けてきましたが、結局、高校無償化裁判では不当な判決が出て敗訴になってしまいました。

朝鮮学校に通う学生たちは、朝鮮人として当たり前のこと、ウリマルを習い朝鮮の歴史を習い、同胞社会の中で、日本社会の中で生きていくために当たり前のことを学んでいるだけなのです。なのに、日本学生と差別をされて、当たり前にもらえる権利ももらえずに厳しい中で学ばなければいけない、こんな理不尽な差別はあってはならないと思います。
教育権はみなに平等に与えられるべきもので、自分たちは当たり前の権利ももらえずにこうやって毎週闘争を続けてきています。

今、大阪で実習しながら火曜行動に参加していますが、東京に帰っても日本政府の理不尽な差別に対して声をあげていきますし、朝鮮大学校を卒業しても、大阪で闘ってくれているみなさんと一緒に、差別がなくなるまで勝利を勝ち取る日までずっと闘っていきたいと思います。ありがとうございます。


☆朝鮮大学校生

ご通行中のみなさん、今日この火曜行動に参加しているみなさん、そして大阪府庁のみなさん、こんにちは。私は朝鮮大学校から実習で来たチェと申します。
自分は、広島出身で、高校三年生の時、高校無償化裁判ではじめて地裁判決を受けるという日、今でも忘れません、7月29日に不当判決が出た時、本当に悔しくて、怒りしかなくて、涙しか出ませんでした。日本の高校生と同じように勉強して普通に学校生活を送っているだけなのに、なんでこんな差別を受けなくてはならないのか、差別に対して憤りがこみ上げました。

そして、大学にあがってまでも、コロナ禍での大学生に向けた支援給付金までも援助されないし、ましてや今や幼稚園生にも幼保無償化から除外するという差別、こういった日本社会は許してはならないと思います。そんな中でも毎週こうやって火曜行動や東京でも金曜行動で自分たちは声をあげています。正義の問題だと思うので、ご通行中のみなさんには高校無償化、幼保無償化についてもっと関心を持っていただきたいし、府庁のみなさんにはこれに対してもっと真摯に向き合ってもらいたいと思います。

自分たちは、勝つその日まで絶対声をあげ続け闘い続けます。これからもよろしくお願いします。


☆朝大生

ご通行中のみなさん、府庁のみなさん、わたし達は今日も火曜日行動として声を挙げにきました。
私は朝鮮大学校から実習生として大阪に来ています。

私も高校時代差別の中で過ごしてきました。そして朝鮮大学でも朝鮮人だというだけで、差別を受けながら学生生活を送っています。
日本政府は高校無償化除外から始まり幼保無償化、そして補助金もカット、コロナ禍での大学生緊急支援給付金からも全て朝鮮学校が各種学校だからという理由だけで排除してきました。

幼稚園から大学まで、民族教育を受ける、その当たり前の権利すら認められず、私たちはずっと闘ってきました。当たり前の権利だから、本当は闘わなくてもいいのです。
でも私たちは、日本の方たちや外国の方たちと連帯して闘ってきました。
しかし、日本政府の考えは全く変わらず差別は続いています。

朝鮮人だから、○○人だからという理由で除外してきました。
政府は制度的に適用されないのだと言って、朝鮮人だから差別するということを隠してきました。
逆だと思います。朝鮮人だから差別する。それを隠すために制度的枠組みを作ってきたのが政府だと思います。
おかしいことはおかしいと私たちは主張すべきだと思います。

私達は朝鮮人として当時者として闘っていますが、おかしいと思った日本の方々も何年も声を挙げてくださっています。

今は朝鮮人という理由だけで差別されていますが、逆に日本人という理由だけで差別される日が来るかも知れない。誰がいつ差別を受ける当事者になるかわからない。そのような社会が21世紀も続いていると感じています。

だからこそ、市民の力で “おかしいものはおかしい” と声を上げ続けていく。これが第一歩だと思います。
この問題がニュースにも取り上げられず、誰の関心も引かない、その様なマイノリティの権利を、私達が主張して連呼して皆さんに解ってもらう。そして解ったからには一緒に連帯して繋げ広げていく。
それこそが私達同胞の力であり、日本の方々との連帯の力です。
私達は何時の日か勝利を勝ちとれると確信しています。
私達は今日も立ち、そして勝利の日まで立ち続けて声を上げ続けます。

皆さん! ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。









大村さんが繋いでくださいます。

☆大村さん

若者達が色々な訴えをされました。
彼等は高校無償化から除外された時、大阪府・市の補助金が無支給になった時、初級学校の低学年、中学年の頃でした。
その時きっと心の中で、色んなことを思っていたのではないでしょうか。
大学生になって、日本の政治について色々な意見を言われました。
朝鮮学校を外すために、法律を突然に変える。許せないことです。

今、選挙戦真っ只中ですが、彼等には一票がありません。
私は、彼等の思いを胸に、この様な差別政治をしない人に一票を投じたいと思います。










大和高田から毎週来られている森本さんのアピールと替え歌です。朝鮮の歌「鳳仙花」のメロディに乗せてうたわれました。自作です。

☆森本さん

24日の毎日新聞。衝撃を受けました。
「権力の犯罪 獄中13年―在日韓国人元死刑囚の歩み」これが毎日新聞のトップ記事で掲載されました。衝撃と同時に感動しました。
マスコミに対しては半ば失望していたのですが、新聞の一面に取り上げてくれた。そして大変良心的な記事でした。

そして、もう一つお知らせです。
奈良県では「日朝親善友好協会」が立ち上がりました。11月26日に結成総会を開催します。大きな勇気と希望をもらいました。
それで、歌が出来ました。「鳳仙花」という日帝時代から歌われてきた抵抗歌ですが、それを元歌にして替え歌を作りました。

池辺さんが伴奏してくださいます。
朝鮮語の元歌に続いて私の替え歌をうたいたいと思います。聞いてください。


















申さんのアピールと合唱。

府庁のみなさん、学生達のアピールに耳を傾けてもらったでしょうか?
自分達は学生時代を差別の中で過ごし「学ぶ権利はみな平等ではないか」と話してくれました。高校無償化から差別された彼等が社会に出て行きます。幼稚園児たちが無償化から差別され、コロナ禍の大学生支援金からも差別される。この差別はいつまで続くのでしょうか。一度この差別の連鎖を断ち切るためにも、大阪府庁が先手を切って、良い判断をされることを願っています。

歌♪♫『声よあつまれ 歌となれ』

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・行政が差別するな




シュプレヒコールが響き渡ります。




























最後の歌はカンさんの音頭で「勝利のその日まで」!




























駐輪場での申し送りです。




ちょぐっすんさんが今日も愛のキャンディを配達してくださいました。









行事のアピールが続きます。










大村さんがソウルのモンダンヨンピルからウォンで1000万円(日本円94万2.516円)が無償化連絡会大阪に送られてきたことを紹介されました、大きな拍手が送られました。みんなで記念写真を撮りモンダンヨンピルに送ることになりました。











本当にコマッスムニダ‼️



来週はみんな帰ってきます。来週からも頑張ります。
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