ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

12月21日、453回目の「火曜日行動」です。

2021-12-21 20:48:00 | 火曜日
2021年度最後の453回目の「火曜日行動」です。2021年1月5日が今年度初めての「火曜日行動」410回目から始めました。



今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんです。今日は今年度、最後の「火曜日行動」です。応援よろしくお願いいたします。



今日は北大阪初級の少年団員たちが大勢来てくれました。百人力です^_^



長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

 府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。

 今日は453回目の火曜日行動で、朝鮮学校の子どもたちの笑顔を、大人が夢と希望を奪わないということで続けておりますこの火曜日行動、今年最後の回となります。一日も早く、今日も朝鮮学校の子どもたちがこの場に参加しています。

 日本の子どもたちと何ら変わらず、学校で学び、お友だちと遊び、そして地域の中で暮らしているにも関わらず、大阪府からの補助金は打ち切られたまま、そして高校無償化は適用されないまま、そして幼児教育の無償化も適用されておりません。一日も早く当たり前に、子どもたちが笑顔で、この大阪に生まれて良かった、日本に生まれて一緒に生きていて良かったと思ってもらうためには、こうした差別を一日も早く無くしていきたい、と思って今日もこの火曜日行動に、いろんな立場で思いを持った人たちが繋がってこの場に集まっています。

 朝鮮学校に子どもたちを送っているオモニ・アボジ、ソンセンニム、そして日本人として、この朝鮮学校は日本社会の宝物だと思って、奮闘しているメンバーもたくさんいます。いつも火曜日行動を盛り上げてくれるのが、火曜日バンドの皆さんです。いつも朝鮮の歌曲や日本の楽しい歌を奏でながら盛り上げてくれています。

 今日は北大阪朝鮮学校の方々が参加しています。アピールをいただきます。



和歌山からも姜さんと玄さんが来てくださいました。



兵庫からも小川さんが来てくださいました。



北大阪初級の生徒さんたちがアピールをしてくれました。

北大阪の子どもたち

高〇〇(11さい)

 ぼくは朝鮮学校に通っている在日朝鮮人です。
僕が通う朝鮮学校は行政からの助成金をもらえず、厳しい運営が続いています。
ぼくは、社会の時間に税金について学びました。
税金とは、国家を運営するためのお金だという事を学びました。
税金は、その国にすんでいる人たちや企業から集めるそうです。
僕たち朝鮮人も日本の方々と同じように税金を払っています。
それなのに何故僕たちが通う朝鮮学校は助成金を給付されないのでしょうか。
僕は朝鮮学校にも助成金を交付すべきだと思います。

金〇〇(11さい)

 みなさんは在日朝鮮人の事をどう思っていますか。
僕は朝鮮半島にルーツを持つ在日朝鮮人です。
僕たち在日朝鮮人は、歴史的経緯があり日本に渡ってきました。
もちろん僕たちを支援してくださる日本の方々も沢山いますが、
僕たちは差別される事が多々あります。
例えば、朝鮮幼稚班幼保無償化除外問題です。
幼保無償化の財源は8%から10%に引き上げられた消費税だと聞きました。
僕の両親も立派な納税者です。
僕の弟は朝鮮の幼稚園に通い、幼稚園で朝鮮のことばや遊び、文化を楽しく学んでいます。
自分の母国の言葉を習う権利は朝鮮人にもあると思います。
それなのに朝鮮の子供達を差別し幼保無償化から除外するのはおかしいと思います。
朝鮮学校にも幼保無償化を適用してほしいです。

金〇〇(12さい)

 私は朝鮮学校に通う在日朝鮮人です。
朝鮮学校は高校無償化の対象から除外されたり、幼保無償化の対象からも除外されました。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
私はインターネットで「朝鮮学校が除外されるのは当たり前」「税金の無駄遣いだ」「早く母国に帰れ」などのひどい言葉を見かけました。

 そんな言葉を見るたび、歴史的な経緯があり日本にいるのにどうしてそんなことを言うのだろうと悲しくなります。
また「勝手に日本に渡って来たのに援助してもらえると思うな」「勉強するなら朝鮮でしろ」などの心ない言葉をインターネットに書き込む方がいます。
 私たち朝鮮人も日本人と同じように税金をきちんと払って暮らしています。なのにどうしてそんなひどいことを言うのでしょうか。
でもそんなことばかりではありません。朝鮮学校に高校無償化、幼保無償化が適用されるよう、たくさん支援してくださる日本の方々がいることを私は知っています。
ある本を読んでいる時このような言葉を見かけました。
「日本人であるあなたがなぜ朝鮮学校を支援するのですか。」
「それはより良い日本社会を造るためです。」
私たちはいつも暖かい支援をくださる日本の方々に心から感謝しています。

 私は一刻も早く朝鮮学校に高校無償化や幼保無償化が適用されるのを望みます。
それから差別が無くなって、平等な社会になってほしいと思います。

金〇〇(11さい)

 私は東淀川区にある北大阪朝鮮初中級学校に通っています。
私たちはこの学校で楽しく学んでいますが、朝鮮学校は運営が厳しいので各教室にエアコンが無く、夏になるととても暑い中で授業を受けています。

 そんな一学期のある日、驚くべき知らせが入って来ました。
〈アプロハムケ 北大阪〉(北大阪朝鮮初中級学校を支える会)の方々が、各教室にエアコンを設置するための基金を設立してくださったのです。

 広く呼びかけた結果、日本全国はもちろん、海外からもお金が集まり、350万円という多大な資金が集まりました。
〈アプロハムケ 北大阪〉の方々は日本の方々です。
私は、とても驚きました。

 朝鮮学校は日本政府から差別を受けていますが、協力してくれる日本の方々もたくさんいるということを、私は初めて知りました。
協力してくださった日本の方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は、協力してくださった方々の期待に応えられるように、学校生活に一生懸命励みたいと思います。




北大阪初級の高校長先生が生徒さんの作文を披露してくださいました。

北大阪の高校長先生

 北大阪朝鮮初級学校の校長です。聞こえていますか。去る8月29日に、八尾市で行われた、YIC多言語スピーチコンテストで、北大阪朝鮮初中級学校6年生の子が優勝しました。そのスピーチのテーマが「願いが一つ叶うなら」という原稿です。今日はこの場で紹介させていただきます。金〇〇さんここに。代読します。

 アンニョンハシムニカ!
 私は北大阪朝鮮初中級学校に通う初級部6年生キム〇〇と言います。
皆さんの中には、朝鮮学校ってどんな所?何をしているの?と思う人もいるか
も知れません。
 私の学校では現在、ユチバン 13 名と初級部 30 名で計 43 名の、朝鮮にルーツを
持つ子供たちが通い、朝鮮の言葉や文化、歴史など、いろんなことを楽しく学んで
います。
 日本に住みながらも、自分の国を知り学ぶことができる学校が、私は大好きです。
私には願いが一つあります。
 それは朝鮮学校に対する差別がなくなればという事です。
 近年、学校を取り巻く環境がとても厳しくなっています。
 2011 年、大阪にある朝鮮学校 10 校に対し、大阪府・大阪市補助金が打ち切られ
ました。さらに昨年、日本政府は外国人学校を幼保無償化の対象外としました。
私達の学校は運営が非常に厳しく、ほとんどの教室にエアコンが設置できてい
ない状況です。各種学校のため、エアコン設置の公的支援もありません。私たちは
毎年夏になると、うだるような暑さの中で授業を受けるという、とても辛い状況が
続いていました
 このような状況を改善しようと、学校を支援してくださっている方々が、学校に
エアコンを設置するための基金を設立してくださいました。幅広く資金を募った
結果、目標を超える金額が集まりました。
 本当にありがとうございました。
 朝鮮学校に対する差別は決してなくなってはいませんが、このように朝鮮学校
を支援して下さる方々がたくさんおられます。
 私はこれからも、たくさんの支援に応えられるように、勉強や部活に一生懸命取
り組んで行きたいと思います!

 この原稿で8月29日の大会で発表して優勝しました。その時会場にはたくさんの日本の方々がおられ、真剣なまなざしで話を聞いてくださいました。この子がどんな思いでこの文章を書いて、この子のお父さんお母さんがどのような思いでこの子を朝鮮学校に送っているのか、いろんなことを考えたら、ほんとに胸が苦しいばかりです。でも間違いなくウリハッキョに通う子どもたちは、何が正しく、物事の正しさ、そういうものをきちんと判断できるような子どもたちに育っていると思います。どうかこの世の中の矛盾が無くなり、みんなが平和に平等に生きていくような教育をこれからもしっかりやっていこうと思います。
勝つまで闘い続けます。頑張りましょう。

長崎さん
ありがとうございます。一人ひとりの子どもたちがどんな思いでこのことを考えて訴えてくれたのか、子どもらしくのびのびと遊んでいる時代の子どもたちが、自分たちの受けている差別について、ほんとに心をえぐられるような思いで、でもこの場で話をしてくださったことを、私たち大人は決して忘れない。そしてぜひ府庁の中にいてる方々、この子どもたちの訴えをしっかりと受け止めて、一日も早く、差別を無くすことに大人として誇りをもって取り組んでいただきたいと思います。
北大阪の皆さんに拍手を送ってください。コマッスムニダ。


 働く人たちの権利の声をあげることが弾圧される、そんな労働組合として頑張っている全日建連帯の西山さんが来てくださっています。アピールをお願いします。



イケメン三人衆、最後の日まで健在でした。



火曜日バンドは不滅です‼️



西山さんがアピールです。

西山さん

 皆さんお疲れ様です。今紹介いただいたように、ほんとに今政治的におかしな社会になってきています。いわゆる政府に声をあげれば弾圧をする。私も3年前、コロナが始まる前に平壌に行く申請をしたら、裁判所が却下。むちゃくちゃなこと、これで4回目なんです。そういう状況の司法自身が判断する状況にもつながっていますし、いろいろ考えたら政治がおかしくなっているから、裁判官もそういう判断になるのかなと考えています。

 いずれにしろ簡単なのは差別するな、ウソをつくな、ごまかすな。ここが治れば世の中平和になるのですよ。私たちが望んでいるのは朝鮮半島の南北平和統一、ここ無くして何が東アジアの平和という政治家たちの言い分が通るのでしょうか。私たちは日本人として、もっともっとほんとは大きな力を出し尽くしてやりたいのですが、いかんせん、日本の労働組合がいかに資本家側になびいていってるか、そして政府の言いなりになっているか。ここを正さないと変わっていけないのです。

 いずれにせよ今、連合の会長が変わって、岸田政権が3%か4%か賃上げすると言ってますけど、なんで政治家に賃上げさせるんですか。闘って勝ち取るものを、もう踏みつけられているのですよ。そこに怒らない労働組合がもう衰退している原因。こういうのを私たちはつぶしていく。当然労働組合として当たり前の、差別を職場に持ち込ませない、そういう取り組みを皆さんと共に連動して、本来であれば毎週火曜日来たいのですが、なかなか日にちが重なってて来れなくて、今日やっと久しぶりに来たわけですけど、今後も、この問題解決するまでともに闘っていきたいと思います。




河住さんのアピールです。

河住さん

 今日が今年最後だということですが、一日も早くこの運動が無くなる日が来ることを願っています。子どもたちには何の罪もない、政治的な事とか、行政の勝手な思い込みを子どもたちに押し付けないでほしいというのが想いです。

 そして私が今大阪市内のいろいろな方たちの想いを聞いてきた時に、ほんとに思うのは、この大阪府・大阪市が弱者をどんどん切り捨てているということです。朝鮮学校の子どもたちもそうですし、野宿者の問題、貧困で学校へ通えない子どもたちなどの問題、様々な問題を大阪府・大阪市はどんどん切り捨てていっている。そして富裕層の方たちだけが優遇されるような制度ばかりを作っていっている。さらには、今問題になっている万博・カジノの問題、800億円もの大きなお金を投じて、このようなカジノ・万博をやる前に、もっとほんとに必要な人のところにお金を回してほしい。切実にそう思います。

 今ここにいる子どもたち、本当に必要としているお金を、大阪府の財源でちょっと出してもらえるだけで、本当にきちんと権利が守られる、そういうことを大阪府知事はきちんと認識していただきたいと思います。私は来れる範囲でずっとこの活動に参加していきたいと思っています。大阪府の皆さん、どうぞこの声を聞いてください。よろしくお願いします。




オモニたちのアピールとシュプレヒコールと全員合唱で「声よ集まれ 歌となれ」‼️

オモニから (大阪朝鮮中高級学校の)

 アンニョンハシムニカ。最近どこに行ってもこの言葉が通じるようになってきましたね。先日息子に社会の宿題で「4・24て何か知ってる?」と聞かれました。

 私はすぐに「ああ、阪神教育闘争のことやね」と言いました。そして私の母から数年前に聞いたことを話しました。あの時学校を守るために、上級生の5年生6年生のお兄さんお姉さんがいたこと、そして、お母さんたちが校門の前に寝転がって、入ってきた警察を相手に一歩もひるまず、「入るんやったら私を踏んで行け」と立ちはだかった話をしました。

 その話をしてからふと思いました。月日が経って、状況は違うけれども、私はどうなんだろう、私の母・祖母たちがしてきたように、民族教育を守れているのだろうか、その背中を見てきた私がしなければいけないのではないだろうか、そして私のこのような姿をを見て子どもたちも、いろんなことを感じ取ってほしいと思いました。

 今あなたたちがとっている態度は、未来を背負う子どもたちにどのように映っているのか考えたことありますか。年の瀬で忙しいと思います。でも今一度、自分たちの胸に手を当てて、今私たちがしていること、あなたたちがやっていること、今一度、子どもたちにどのような影響を与えているのか、もう一度考えてほしいと思います。

歌「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・行政が差別するな
・豊かな共生社会をつくろう




最後は大村さんのアピールと合唱「勝利のその日まで」❣️

大村さん
 この1年間いろいろなことがありました。コロナで明けコロナでくれてる中でも、朝鮮学校の裁判で言えば、広島・福岡上告棄却が5月と7月にされ、15あった裁判のうち大阪地裁での1勝、この1勝は歴史にも残る、貴重な私たちの宝物。これを基にこれからも私たちは、希望を持って進みたいと思います。今日は453回になりましたが、9年と9か月たちました。コロナで途中中断したこともありますが、ここにずっと通い続けています。

 最初は10人ほどで始めた火曜日行動ですが今やこんなにたくさんの仲間が得られました。私たちと同じ思いを持つ人たちの想いを、日本社会にもっと広げていかなければならないと思っています。そういう思いを込めて、最後まであきらめない、来年もがんばるぞ、そして今年はどんなであろうとも、来年はきっと良い年になる、そんな思いで「勝利のその日まで」を皆さんと共に歌いたいと思います。

歌「勝利のその日まで」




行動が終わり帰宅する生徒たちにあたたかい拍手が送られました。



駐輪場に集まる前に府庁の前で記念撮影です。



駐輪場での申し送りです。



途切れることなく参加者の皆さんに愛のキャンディを配って下さったクッスンさん、コマッスムニダ‼️



生野西支部から紹介がありました。



大阪中高オモニ会からも案内がありました。



26日は宝塚でも素敵なコンサートが行われます^_^



みんなで応援に行こうと話し合いました。



和歌山から来て下さったお二人に大きな拍手が送られました。



今年の火曜日行動は今日で終わり、来年は第2火曜の11日が第1回目になります。皆さんいよいよ来年は10年目突入です。一日も早く終わらせましょう‼️

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