ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

10月27日、402回目の「火曜日行動」です。

2020-10-27 21:29:00 | 火曜日
このところ火曜日は本当に秋晴れが続いています。

今日のレポーターはハルモニ会の井上さんと横道さんがリレーで行ってくださいます。写真撮影は松尾さんです。みんなで力を合わせて発信してまいります。



福島地域のオモニたち早くからお見えです。



東淀川地域、吹田地域からもオモニ、ハルモニたちお見えです。



火曜バンドは不滅です!❗️



長崎由美子さんの第一声始まりました❗️

☆ 長崎さん

府庁にお勤めの皆さん、ご通行中の皆さん、こんにちは。
今日は本当にいい天気で、大阪城のイチョウもモミジも桜も色づき始めています。
私たちは、子どもたちの笑顔を奪わないで、と2012年4月17日から毎週府庁前に立ち続けて来ました。先日10月13日に400回目を迎えました。

今日は402回目。一日も早く、大阪府が全国に先駆けて長年朝鮮学校に支給してきた補助金の復活を、そして大阪府の誇りを取り戻してほしい、私たちがもうここに立たなくていい、そんなことを心からねがっていますが、残念ながら現状は、ゆりかごから墓場までという言葉がありますが、朝鮮学校への差別は、今や3歳の子どもたちから大学生まで拡がっています。国によって、都道府県によって差別が繰り広げられています。朝鮮学校の子どもたちがなぜハッキョで学ぶのか、ハッキョで学ぶ中でどんな豊かな人間性を育てているのか、そしてなぜそもそも在日の人々が日本で暮らすようになったのか、国として本来民族教育を保障しなければならないところをむしろ民族教育を奪い、日本人に同化しろということを一貫してやって来た、ということを多くの方々は残念ながら知りません。

原点に戻ってシンプルに言えば、大人が子どもを差別しない、子どもが夢を持って大きくなることを大人は応援する、こんなことがずっと通らないで来ていることに対して、いろんな立場からこの火曜日行動に参加して声をあげて来ました。
先日来、朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪で、オンライン学習会を行ってきています。10月20日には、緊急課題である幼児教育無償化から朝鮮学校が外されていることの現状とそれに対する取り組みについて行い、元気が出る学習会となりました。朝鮮学校に対して新たな補助金が出る自治体が生まれたという報告がありました。すべての子どもたちに幼児教育を無償化しようと始まった制度ですが、認可されていない保育施設も今回は無償化の対象になっています。にも拘らず、各種学校―ほとんど外国人の人たちの幼稚園です―が多種多様な教育をしているという理由で外されました。まったく理屈に合わない。これだけ少子高齢化が進んで多くの海外からの人たちなしではやっていけないと、耳ざわりのいい「多文化共生」という言葉はばら撒かれますが、お互いの言葉や文化を尊重することの抜け落ちたお飾りのような「多文化共生」です。

今回、国分寺市のように、幼保無償化が受けられなかった子どもたちに、救済措置として自治体が独自に補助金を出すということを始めました。朝鮮学校もその中に適用されるということが出てきました。また、幼保無償化からもれた施設に対して調査事業を行い、手を挙げたところに認める、朝鮮学校も認めていこう、調査事業に手を挙げるということが始まっています。残念ながら大阪府・大阪市は補助金をカットしているので大阪の朝鮮学校は手を挙げられないとなっていますが、このおかしさに対して具体的な取り組み―オモニたちが何度となく行政や議員の人たちのところに足を運び、子どもたちの姿を見て心を動かし変えて行くということ―が報告の中でありました。私たちもマスコミに対して議員に対してもいろんな働きかけをこれまでして来ました。あらためてもっともっとこうした取り組みをしていこう、そしていろんな人たちと手をつなぎあって変えて行けるんだということを確かめ合った学習会でした。是非こうしたことも今後皆さんと取り組んでいきたいと思います。

それではマイクをリレーしていきたいと思います。
日本の支援者の立場として平石さんからもお願いします。




平石さんが先頭を切ってアピールされます。

☆ 平石さん
府庁で働いておられる皆さん、そして吉村知事、聞いておられるでしょうか。
前々回に火曜行動は400回を迎えました。私がここに参加しだしたのはたかだか2,3年ですが、400回を続けて来られた方々には本当に敬意を表します。しかし、続けたくて誰も続けたわけではありません。解決するのは知事、あなたなんです。

都構想について簡単に語らせてもらいます。元々都構想なんぞという訳のわからん言い方をしてるんですが、当時の橋下知事が大阪市の財政をむしり取るということで始めたもの。橋下知事というのはご存じの通り、補助金の停止を全国に先駆けてやり、残念ながらそれは他府県にも広がりました。悪政の走りが橋下知事です。彼はまた、組合費の天引き廃止とか組合事務所を追い出すなども行いました。組合潰しもしたのです。要するに差別主義者であり民主主義を破壊する人物です。このような人物が“大阪を発展させる”とか言を弄しても全く信用することはできません。それどころか私は彼の言うことは全て眉唾だと思って聞いています。或いはもっと、企みがあると思って聞いています。だいたいそれは当たっています。このような橋下知事が維新をつくり、吉村知事を招き、或いは松井市長を招き、大きくなったのが現在の維新の会です。維新の会の議員の乱行をよく耳にします。ある自民党の議員が言っていました。選挙に危ない者ばかりが維新に走り当選を狙うと。まさにその通りです。なんでもいいから議員になりたい、そのような議員が維新だと言って闊歩しています。府民・市民に尽くすなどはどこへやらです。

都構想のことですが、“反対”が増えて来ました。昨日は大阪の北東地域でビラ撒きをしました。街宣をしました。スーパー前で多くの人ががんばってくれと言いました。2か月前には見られなかった現象です。もう投票を済ませて来たが絶対に大阪市の廃止は認められないという声も聞きました。状況は好転して来ました。しかし最後まで緩める訳にはいきません。今度の日曜日が投票日ですから最後まで頑張るつもりです。
後で在日コリアンが述べると思いますが、ここでも彼らに投票権を与えていない、差別主義がまたそのまま表れています。住民投票でやろうと思えばできるはずです。しかし全くその気がない。自覚もない、それが維新です。このような維新が中心となった都構想に絶対負ける訳にいきません。最後まで頑張るのでご通行中の皆さんもご支援お願いします。府庁で働く皆さんも本音は反対だという方も多いと思います。ひき続きご支援お願いします。




大村さんもマイクを持たれました。

☆ 大村さん

府庁で働いていらっしゃる皆さん、ご通行中の皆さん、402回目の火曜行動です。

私もこの都構想についての住民投票は非常におかしいことだと思います。

先週ここで話された方が、10年前に維新の会の方たちと補助金のことについて話した時、とても維新の会の方たちの反応がひどかった、という話がありました。私もその時話しましたが、こういう答えでした。「じゃ、日本の学校に行ったらどうやねん、そんなにほしいんだったら」。政府もよく言いますね。「高校無償化してほしいなら日本の学校に行けばいい」と。

みなさん、住民投票に外国籍の方が参加できないということをご存知ですか。選挙権がないことをご存知ない方もいっぱいおられると思いますが、投票権がない訳です。

その時にどう言ったかというと、「じゃ日本国籍を取って投票すればいいじゃないか」。これは差別発言ではないでしょうか。なぜ在日の人たちが日本国籍を取らないで朝鮮籍韓国籍を保ったまま生きていくのか、朝鮮学校になぜ子どもたちを通わせているのか、そういうことがわからないで「日本人になればいい、日本国籍取ればいい、日本学校に行けばいい」という発言は許せません。

この後在日の方がこのことについてたぶん発言されると思います。私自身、日本人として許せない発言だと思います。日本社会の中でこういった発言がまかり通って行くのでヘイトスピーチが蔓延するのです。

8年何か月かの安倍政権、その後を継いで行く菅政権はこの何年間の差別政策も引き継いで行くのです。

第2次安倍政権に変わった途端に、発足3日後に朝鮮学校の無償化除外を決定したわけです。安倍政権が一番にやった仕事が朝鮮学校潰しなのです。そこから始まって、朝鮮学校には何をしてもいい、そういったことが続々と行われ、そして子どもたちが補助金や無償化適用を求めてビラを配ったりしていると、通りすがりの人から「あんた、これ拉致問題解決したらいいねん」と、こういうことが言われるのです。

昨日の所信表明演説で「拉致問題を引き継いできちっと解決するようにします。金正恩と直接会ってこの問題の解決にあたります」と言われました。ずっと安倍首相が言っていた言葉ですがそのまま菅首相も言っています。朝鮮学校のこの問題をちゃんとしないでどうして朝鮮民主主義人民共和国との対話に入れるのでしょうか。核問題についても言っていますが日本は核禁止条約を批准していません。世界中の流れが核廃絶に向かっているのに日本はアメリカの核の傘の下でアメリカに追随し条約も批准しないままです。

このような日本社会でも子どもたちは一生懸命勉強し頑張っています。先日、東大阪で朝鮮学校の子どもたちの美術展が行われました。私も土曜日観に行きました。小さな子どもたちの絵はのびのびと明るく、日常生活や友達とのことを取り上げた絵ですが、中級―中学生、高級―高校生になると、この日本社会の中で自分たちがどこにいるのか、を扱った作品がたくさん見られました。子どもたちからの日本人、日本社会に対するメッセージだと私は受けとめました。日本社会がこんな風に子どもたちを痛めつけないように、日本人の在り方が問われます。
では次は、在日朝鮮人のオモニにお話ししていただきます。




後半、レポーターは、ハルモニ会の横道さんにバトンタッチされました。



大阪福島地域の保護者の方のアピールです。

☆オモニ

アンニョンハシムニカ
大阪福島初級学校からきました保護者です。私のこどもは幼稚班と初級学校に通っています。
税金をきちんと納めているにもかかわらず、一切の助成がなく高額の運営費を納めて通わせています。各種学校だということを理由に、あらゆる権利を剥奪することは差別以外の何物でもないと思います。

日本の学校と異なることと言えば、自分の国の言葉を習い、文化を習い、舞踊を習ってアイデンティティを築きながら自己肯定を強く持ち育てること・・・それ以外に何ら変わりないと思っています。

私達差別される者が大きな声を出しても何ら届かないと思っています。何故かと言うと、差別している側が、きちんと自覚を持たない限り、根本的な解決はないと思っています。

これからも解決を願いながら、私達は具体的に行動していきたいと思いまが、私達だけでなくここに集まってくださっている日本の方々の力も借りて、力強く行動していきます。

☆長崎さん

この問題が変るのは、差別を受けている当事者だけでなく、差別をしている側が変らなくてはならないと本当に思います。ありがとうございました。




金さんも久々にアピールです。

☆アボジ

こんにちは。ご苦労さまです。生野からきました。
今日はものすごくいい天気ですが、日本の政治はどん曇りやな、と思います。日本の民主主義がおかしくなっていると思います。
菅さんの学術会議6人の任命拒否もそうだし、自民党の女性国会議員が自ら女性に対する差別発言をしてはばからない。またそれを自民党議員が必死で庇っていることもそうです。

司法の在り方、裁判所の在り方もひどい。
広島朝校の無償化裁判の高裁不当判決は、朝鮮学校からの証言は殆ど精査せず、横並びの不当判決を出す。司法の独立が壊されていることは、われわれ朝鮮人に対する差別に直結しています。

大阪の民主主義も危ない。
いわゆる都構想、住民投票が11月1日に予定されていますが、先日松井市長はテレビで、今「維新の会」が府政・市政を握っているので二重行政を解消することが可能だと言っていましたが、ウソですよ!

私は覚えています。平松市長の時に水道行政の一本化が実現しようとしていたのを、橋下知事になって、もとに戻してしまったんです。橋下知事は自分の手柄にしたかったんですよ。

大阪市が財政的に多少良くなったとすれば、住民サービスをカットして、福祉を切っていった、その結果なのです。保健所は一か所になりました。コロナの発生で慌てて5ケ所に増やすという始末です。福祉と行政サービスをカットして、浮いたお金をカジノに回そうという魂胆です。
大阪都構想とは何なのか。「維新」が大阪全体の権力を一元化して握る方策でしかありません。

このイカサマの一番大きな犠牲者が朝鮮人であり朝鮮学校です。朝鮮学校に通う子ども達であり、朝鮮学校に行きたくても行けなかった子ども達であり、保護者であり、朝鮮学校を支えている先生はじめ皆さんが一番大きな犠牲者なのです。
われわれは同じように税金を払っています。同じように権利があることが民主主義の基本中の基本です。

われわれは投票権もありません。ほんとにどこに言うたらいいかわからない。
こんな思いが、たくさんの人をこの火曜行動に向かわせていると思います。

公務員のみなさん! 聞いてください。
大阪の人権も民主主義も段々と悪化してきています。都構想が実現すると、もっと酷くなります。
11月1日 “NO”と書いて投票してください。わたし達外国人には投票権はありませんが、日本の皆さんは自分の問題として、大阪市の福祉を差別解消を一歩でも前に進めていくために積極的に“NO”と投票していただきたいと思います。

☆長崎さん

ありがとうございます。今、都構想の問題と朝鮮学校の問題が無関係ではないことをアピールしていただきました。
わたしは鶴橋で都構想反対の訴えをしています。生野区は25%が共に暮らす、いわゆる在日外国人の方々です。投票権がありません。三世四世の方々は意思表示をアンケートという形で都構想の賛否を呼びかけておられます。

都構想賛成派の意見だけを大阪市の広報を使って流す。デメリットの情報は流さない。説明会もわずか8回しか開催せず、広く意見を聞かない。早く決断しろ賛成しろ、とお尻を叩くようなやり方です。本当に民主主義の基本の無視です。これは朝鮮学校を理不尽に差別し続けてきたことと繋がっていると思います。

今日も火曜日バンドのみなさんが朝鮮や日本の歌を奏でてくださっています。
また、歌や詩や散文が火曜行動という闘いの中から、豊かな文化として生まれています。
本当に火曜日行動は出会いと交流、学びとたたかいの場となっています。




キャンディおばさんのお出ましです^_^



アギさんもアピールです。

☆オモニ

きーつけや あんたのことやで その差別

ご通行中の皆さん 府庁でお仕事をされている皆さん 休憩中のみなさん!
お騒がせしています。
わたしは朝鮮学校に二人の子どもを通わせる保護者です。今日もいい天気ですが、先日も運動会で子ども達が一生懸命走ったり体操したりする姿を見ながら、我が子の成長を日々感じています。

皆さん「茶色の朝」という絵本をご存じですか。
内容を簡単に紹介すれば、「茶色だけ」が認められ、それ以外のあらゆるものが消し去られるという恐ろしい寓話です。

誰かが茶色以外の犬の安楽死法という法律を作った。でも自分には関係ないからと声を上げなかった。
次に誰かが差別を認める法を作った。でも自分には関係ないから声を上げなかった。
人権を無視する法はおかしいと声をあげた人々が次々連行されても、自分は声を上げなかった。
そして自分が連れていかれる時、声をあげてくれる人は誰もいなかった。
というお話ですが、今の日本、この大阪にそっくりだと思います。

わたし達はこの火曜行動でもう400回も声を上げ続けています。

これは徐々に改善されてきているから続いているのではなくて、改善されないから声をあげ続けているのです。

朝鮮学校の問題を自分には関係ないと思っている方々、今大阪で住民投票が行われて、自分達の生活が知らないうちに脅かされていませんか?  
今までの歴史の中で、子どもの権利やマイノリティの権利や性の多様性やLGBTの方や様々な方々が、自分らしく生きる社会を求めて声をあげています。

朝鮮学校の子ども達も、この大阪の未来です。かわいい、かわいい子ども達です。その子どもたちを支えて暖かく見守ってくれる行政であってほしいのに、そうなっていないことに腹がたちます。

もう一度、暖かい大阪に舵をきりませんか? わたし達もこの大阪で生活している一住民として大阪の明るい未来を願っています。一住民として出来ることはしています。

なので、わたし達の子どもも大阪の子どもとして、一住民として、ちゃんと一緒に見守ってほしいと思うのです。
これからも私達の声を、すっと流すのではなくて、しっかり耳に入れていただきたいと思います。

やっぱり、こんな小さい子どもを差別するのは「おかしい」かな、とちょっとでも思ってもらえたら、それを声に出してほしいです。それで私達も元気をもらえますし、子ども達も嬉しいと思います。

どうか暖かく子ども達の未来をみてください。お願いします。

では元気に歌っていきたいと思います。




全員で力を合わせてのシャプレヒコールと合唱です!

☆オモニ達の歌とシュプレヒホール

歌『声よ集まれ 歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!

・行政が差別するな!

・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ!

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!




テノール カンさんの音頭で「勝利のその日まで」❗️❗️



合唱後はいつものように駐輪場での申し送りです。



たくさんの方々が記念誌も購入してくださいました。



8年半のたたかいと連帯の記録誌です。たくさんの方々に手にしていただきたくて無償化連絡会 大阪が300円という価格で購入していただいています。



私も今日は久々にアピールさせていただきました。



11月6日午後2時半からと夕方6時からの二回上映されます、30分前に受付開始です。在日同胞たちの素顔を描いたドキュメンタリー映画です。



金鉄民監督が韓国から何回も大阪府庁前に来られ撮影されました。



皆さん是非ご覧ください。チラシに予約方法が書かれています。もし良く分からなければこのブログのコメント欄にお名前と電話番号と予約枚数をお書きくだされば取次もいたしますよ。



よろしくお願いいたします。



今日も大阪城公園内で秋を感じながら帰路に着きました。



来週は11月3日が火曜日ですが、祝日になりますので火曜日行動もお休みいたします。再来週に又お会いいたしましょう。では、、、

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