ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

10月13日、400回目の「火曜日行動」です。

2020-10-13 17:52:00 | 火曜日
秋晴れの10月13日.大阪府庁南側前にて400回目の「火曜日行動」が行われました❗️



今日のレポーターは春母(ハルモニ)会の木村さん、写真撮影は松尾さんです。今日も元気に発信してまいりましょう。



20分前に到着しましたが、始まる前から大勢の方々の姿が元気をくれました。



長崎由美子さんの第一声始まりました❗️

☆長崎さん

2012年4月17日に始まった、この火曜行動は今日で400回目となり、8年を超えました。8年前には病院もなく、駐車場でした。

景色は変わりましたが、変わらないのは朝鮮学校に対する変わらない差別です。

大阪府市の補助金打ち切り、国の高校無償化からの排除に加え、育ちを応援する幼保無償化からの排除もそのままになっています。

400回と言えば1年365日毎日毎日立ち続け、それ以上の日数になります。

我が子を通わせている保護者の方々、孫たちを通わせている方々、一世からの思いを引き継いでいる方々、学校でがんばっておられる当事者の教員の方々、日本人の支援者が参加してきました。

今大阪で住民投票がおこなわれようとしていますが、そこからも外国籍が排除されています。

今日は400回なので、この行動に参加されている方々から、その思いを一言ずつ話してください。




アピールのトップバッターはいつも元気な金さんです。

☆オモニ

今日は400回ということで、前々から有休を取って、ここに参加しました。

ここに立つと思い出されるのは、私の長女に対する松井前知事の「学ぶ権利はない」という言葉です。知事の口から「ない」と放たれた光景は今も鮮明に思い返されます。

その時赤ん坊だった私の長女も今は中大阪朝鮮学校幼稚班の年中です。月日の経つ早さを感じてます。

みなさん、私の娘に学ぶ権利はないのですか! 学ぶ権利というのは人間が育つ上で子どもに与えられる当たり前の権利のはずだと今も信じています。

大阪府庁の皆さんは日本の、大阪のために働いていると思いますが、将来を担うのはこの大阪にいる全ての子どもたちではないでしょうか。朝鮮学校に学ぶ権利を与えないのはどういうことでしょうか。まちがいなく日本の将来を守らないということじゃないんですか。

今回、大阪では未就学児一人あたり5万円の給付金が支給されることになりました。これは小中学校で給食の無償が実施されたのに、未就学児には与えられないのでその代わりに給付金を支給するとのことでした。ちょっと待って。朝鮮学校では給食の費用はもらっていません。それはどうなるんですか?

私は子どもたちに朝鮮人だと、自分の名前をしっかりとなのってほしいと思います。それは朝鮮人だからというのではなく、一人の人間として当たり前に堂々としっかりと育ってほしいと思っています。

大阪府の職員の皆さん、子どもたちが育つには皆さんの協力がいります。私も近所の子どもたちにいつも声をかけています。

私たちは400回声を上げてきましたが、皆さんも400回私たちの声を受けてるんです。何人だからではなく、日本にいる全ての子どもたちを当たり前に守ってください。堂々と顔を向けて挨拶してください。私たちも子どもも朝鮮人として堂々と日本の地で生きていきます。




火曜バンドは不滅です❗️❗️



カンファセさんが和歌山から駆けつけてくれました。



ハルモニ会の陶山さんがマイクをもちました。

☆陶山さん

今私たちは「火曜日行動」400回を迎えました。けっして喜ばしい数字ではありません。

私は長崎から50年前に大阪にやってきました。そのとき、「大阪に行くなら差別の問題をちゃんと勉強しなあかん」と言われました。私は大阪で教師となり、大阪の教員は差別をさせない、許さない。教育現場で、黙っていることは差別に加担することだということを学び、それを自分の教育の柱としてきました。

それが今どうでしょう、官制ヘイトがまかり通っています。もう一度、差別を許さない、人情味あふれる元の大阪を取り戻して欲しいのです。どこの国の人間でも特に在日韓国・朝鮮人も、障害があっても、みんな一緒に暮らせるそんな大阪にしてください。




哲也さんも久々のアピールです。

☆キムさん

私は生野区で地域活動をしている在日三世です。生野区は60カ国の方々が市民として暮らしています。昨日から都構想の住民投票告示が始まりました。

この先、在日外国人はどんどん増えていくと思います。この人たちを排除して、良い大阪が作れるのでしょうか。

差別の典型的なのが朝鮮学校を含めた外国人学校の幼稚園を幼保無償化から排除することです。目の前で幼児が倒れたらどこの国の子どもなのかを問題にするのでしょうか。

今一度、人に戻ってこの問題を考えてください、




保護者のエミさんがアピールします。

☆エミさん

私は朝鮮学校に子どもを通わせている保護者の一人です。私の娘がもうすぐ小2になる直前の春休みにこの場に来て手紙を読み上げました。その娘が今はもう中3で、大阪朝鮮高級学校に誇りを持って進もうとしています。

「オンマ、制服のチマチョゴリが着たい」と言ってあつらえようとしています。どんどん体も心も成長しようとしています。それは支援者と学校の先生たちのおかげです。

吉村知事、聞こえていますか? あなたは弁護士として、知事として、父親として自分の何を残しますか? どういった社会を目指しますか?

 サンフランシスコに「慰安婦」像が建てられたのが気に入らないと言って姉妹都市を解除しましたね。世界的には認められませんが。そして朝鮮学校の子どもたちにはずっと差別を繰り返しているのが残念です。

安倍さんが辞任したときも安倍さんを褒めていましたね。人間いつでも考えを変えることができます。
人した親として恥ずかしくないのですか! 心を改めてください!





申さん、東京から駆けつけてくれました。



城北初級のオモニ会の方がアピールされました。

☆オモニ

朝鮮学校に通っている子どもの保護者です。

400回という数字はとても大きく、わたしたちには意味のある数字です。私たちの力だけでなく、こうやって日本人の方々の力も合わせてできたものです。

最近、「多様性」という言葉をよく目にしますが、「多様性」をうたっているのに、朝鮮学校を排除する姿勢は理解できません。

すべての子どもたちに学ぶ権利があると思うのですが、なぜ朝鮮学校の子どもたちだけが悩まなければならないのですか。

朝鮮学校を一度見に来てください。

火曜行動はやめません。ずっと続けます。

私たちは朝鮮学校にも自分のルーツにも誇りを持っています。

「いつになったらやめるのか」と思っておられるかもしれませんが、補助金再開まで続けます。あなたたちも考えを改め、私たちと向き合ってください。




若者代表の梁さんもマイクをもちました❗️

☆若者

アンニョンハシムニカ。東成地域で青年活動をしています。

400回は記念すべきではありません。400回訴えても是正できない現状があります。

多様性、平等という言葉が法にはうたわれています。私は大学で法律を学んできましたが、法を扱う者がこのままだと、法自体が腐ってしまいます。

国際化・多様性・平等の実現のためには幼保無償化は必要です。これからもいっしょにがんばっていきましょう。




長崎さんが繋がれます。

☆長崎さん

昨日、滋賀県の三日月知事が初めて滋賀朝鮮初中級学校を訪問し、近江牛米を贈呈し、朝鮮語で挨拶を行いました。

一方、松井市長は住民投票の権利がほしければ日本国籍を取れと言っています。




火曜バンドの代表ー古賀さんも今日はマイクを持たれました。

☆火曜バンド(古賀さん)

日本人の一人として参加しています。私が子どもの学校のPTA会長をしていたとき、近くの朝鮮学校との交流を行っていました。チマチョゴリを持ってきてもらって、それを着た子どもたちと写真を撮るといった他愛ないものでしたが。

また、私の息子は当時サッカー部に入っていて、朝鮮学校と練習試合をしていました。どうだったと聞くと、「ボロ負け」と、尊敬の念を込めて言っていました。こんな交流は自然におこなわれていました。

朝鮮学校に対する補助金を増額してほしいと要求したこともありました。
ところが、それが現在ではまったく無くなってしまいました。

一日も早く補助金を復活させてほしいものです。差別があると日本人も幸せになれません。




いつも火曜バンドで活躍している原戸さんもアピールです。

☆火曜バンド(原戸さん)

火曜バンドで太鼓を叩いています。

私は行政側と同じ“日本人”という立場に自分を置きたくないので、こうして活動しています。

個人の感覚を感じる感受性で、この問題を考えて欲しい。世界にも恥ずかしい。行政は差別を自覚するべきです。




河住さんもアピールされました。

☆河住さん

まだ活動は浅いのですが、滋賀県の三日月知事のニュースには嬉しくなりました。

都市村知事も朝鮮学校に来て、自分の子どものことも重ね合わせながら思い直してほしい。一日も早くこの活動が終わるようにと思います。

私も保育士として、一日も早く差別をなくしたいと思います。




横道さんも久々にアピールです。

☆横道さん

私も日本人ですが、腹が立つのは橋下氏が朝鮮学校を訪問し、「私もラガーマンだ」と言って笑顔で朝鮮高校のラグビー部の部員と写真を撮っていました。ところがそのあくる日に補助金カットです。悔しくて仕方がありません。

子どもたちはしっかりしていてこんなことでくじけはしないとは思います。でも、写真の子どもたちの笑顔を返せ!
私は子どもたちが朝鮮学校で大事にされているから、応援しています。

差別はいけません。すぐ、やめてください。




イケメン三人衆の中山さんもマイクを持たれました。

☆中山さん

東成区に住んでいる日本人です。近所の朝鮮学校を支援しています。

火曜行動には1回目から参加しました。

今着ているTシャツは愛知県の朝鮮学校支援団体が作られたもので、ローマ字で「ウリハッキョ」とあります。朝鮮学校では自分たちの学校を「ウリハッキョ(わたしたちの学校)」と呼び、誇りにしているのです。

東成区は生野区に次いで在日の多いところです。

行政の無茶な差別を打ち破ろう!




毎週大和高田から通われている森本さん!短歌もこの間にどれだけ作られたか知れません。

☆森本さん

はんさべつ 五つのひらがな胸に刻み 四百回目の街宣に立つ(ちゅうき)

400回の火曜行動は在日朝鮮人が刻んできた歴史です。それはどんな歴史でしょうか?

学校では近現代史を教わっていないとよく言われますが、現代史は教わる物ではなく学び取り、自ら作るものです。

窓窓窓 大阪府庁の壁見れば 歪んだ日本の姿が映る(ちゅうき)

多くの人が見えていません。大阪府庁の窓を見てどんな姿が映るか見てほしい。




クッスンさんが配ってくれるキャンディは愛の味がします。



長崎さんと共に第1回目からずっと参加されている大村さんもマイクを持たれました。

☆大村さん

私は一回目からこの火曜行動に参加しています。今は病院になっていますが当時は駐車場でした。知事も三人替わりましたが、考え方を変えようとはしません。

最初はチラシを受け取らない人もいました。そのうち、質問をしてくる人もいましたが、一方で誹謗中傷を投げかけてくる人もいました。子どもが配ったチラシをくしゃくしゃにして捨てるのを見たときは胸が痛みました。

韓国の中でも支援の運動が広がっています。

亡きキムポットンハルモニが、この場で「日本に暮らす私たちの同胞をいじめないで」と言いました。その言葉が今もよみがえります。

オモニたちは自分たちの思いを一言ずつ述べています。先ほどもオモニが涙ながらに述べていました。そのようにして400回がおこなわれてきました。

まだまだ補助金が支給されるまで、朝鮮学校の権利が認められるまでがんばりたいと思います。

早く差別が打ち切られることを望みます。




オモニ会の方々のアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が始まりました。

*高さん

みなさんのおかげで400回の行動がおこなわれましたが、これは輝かしい数字ではありません。500回にならないようにしたいと思います。

『声よ集まれ 歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!

・行政が差別するな!

・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ!

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!




私も今日は最後に400回目の「火曜日行動」を迎えながらの想いを込めた自作詩を朗読しました。

「写真」

          ニョニョ

2万枚を超える写真を
1枚1枚食い入るように見る

笑っている若者の顔
怒っているおばさんの顔

空高くかざした拳と拳
ペンを走らせるレポーターの汗
 
鳴り響くアコーディオンの演奏
シュプレヒコールとどろく大阪府庁前

痛みを堪えながら立ち続けるハルモニ
横断幕を持ちアピールするハラボジ

赤ちゃん抱えながらマイクを持つオンマ
大雨の中 高らかに合唱する人々

初めて見る顔
毎週見ている顔

1枚1枚の写真には
8年半のドラマが詰まっている

決して消すことのできない
熱い連帯の情が詰まっている

尊厳を守り抜かんとする
鋼鉄のような意志が詰まっている

―「火曜日行動」400回目を迎えてー

「사진」

녀 녀


2만장을 넘는 사진을
한장한장 뚫어지게 본다

웃고있는 젊은이의 얼굴
성이 잔뜩 난 아줌마의 얼굴

하늘높이 번쩍 올린 주먹들
펜을 달리는 리포터의 구슬땀

울려퍼지는 손풍금소리
구호소리 우렁찬 오사까부청앞

아픔을 참으면서 일어선 할머니
횡단막을 든채 호소하는 할아버지

젖먹이 달래며 마이크 손에 든 엄마
큰비도 아랑곳없이 합창하는 사람들

처음 보는 얼굴들
매주 보는 얼굴들

한장한장의 사진에는
8년반의 드라마가 들어차있다

결코 지울수 없는
뜨거운 련대의 정이 꽉차있다

존엄을 지켜내겠다는
강철같은 의지가 깃들어있다

-400번째의 <화요일행동> -




最後の歌はやはりこの方でしょう。和美さんの音頭で「勝利のその日まで」❗️❗️



いつものように駐輪場に集まりました。



久々に集まった東大阪地域の熟女美女軍団が早速記念撮影です。



コロナ禍でもみんな頭をひねって色んなことを考えています。学校のために、子どもたちのために!

参加者全員に 【勝利のその日まで! 400回目の「火曜日行動」の日を迎えて】とタイトルが付けられた記念誌が贈呈されました。

記念誌という言葉を誤解しないでくださいね。400回目を迎えざるを得なかった無念さを胸に秘め、それでも勝利の日まで頑張ろうという決意を新たにするための記念誌です。



このスローガンの通りです。勝利の日まで頑張り続けましょう。継続は力なり❗️❗️

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