ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

4月17日、290回目の「火曜行動」です。

2018-04-17 15:32:11 | 火曜日
今日は4月17日、今から満6年前の今日、この地での「火曜行動」が始まりました、290回目です。私は10回目からの参加なので280回目の火曜日です。

雨予報が出ていますが、なんとか持ちこたえました。









今日のレポーターは「春母(ハルモニ)会」の陶山さんです。






写真撮影は松尾さん!今日もよろしくお願いいたします^_^





横道さんのご主人が大きなプラカードを作って参加して下さいました。





横道さんが文字は私が書いたと仰っていました。お疲れ様でした、お二人の合作ですね^_^







長崎さんのアピール始まりました。

⁂長崎さん

 2012年4月17日から火曜日行動始めて6年、寒い日も暑い日も府庁の前に立って、訴え続けることになるとは当初思ってもいませんでした。大人が子どもの夢を奪わない。どの国に生まれようが子どもは差別されない。その当たり前のことを訴えているのだから、当然一日も早く解決されるはずだという思いでいました。

大阪府としての誇りを取り戻してほしい。大阪府の誇りというのは、日本で一番多くの在日韓国・朝鮮の人たちが暮らす自治体として全国に先駆けて共に暮らす住民として、非常に不十分ではあるけれども、民族教育の保障として朝鮮学校に補助金を支給してきたのです。


 2012年大阪府庁の前に立つ原因となったのが、橋下知事による朝鮮学校へのいわれのない4要件による差別、そして松井知事による4要件を守って学校としてすべて行政から求められたことに応じたにもかかわらず、さらに突然、子どもたちが毎年自分の祖国に行っていた迎春公演に参加した、この行事が朝鮮総連の主催行事ではないことを立証せよという。こうした中で補助金が打ち切られ今日に至っています。

 
 今国会では、連日のように安倍政権の行ってきた、いわゆる公のもっとも信用に値する公文書が偽造されてきた、うそで塗り固めてきたということが次々と明らかになってきました。安倍政権の中の体質である、上から押さえつける、声を聴かない、パワハラ、いわゆる女性に対するひどいセクハラが明らかになってきました。


 加計学園問題では秘書官が首相案件だということが愛媛県の職員のメモの中から明らかになり、これに対して松井知事は先日「首相案件と認めたらどうですか」とおっしゃいました。私たちも声を大にして言いたいです。「松井知事も森友学園を認可したことについて松井案件と認めたらどうですか」そして、そうでないとするなら大阪府議会がもとめている百条委員会に出てきてしっかり説明を果たす義務があります。

松井知事が当然認可できるはずのない森友学園を認可したその手で、朝鮮学校への補助金を打ち切ったからです。20年以上行政として信頼と対話の中で支給をしてきたそれを突然打ち切った。朝鮮学校に対してきちんとした根拠も子どもの人権から見てもあらゆる面で打ち切ることが許されないにも関わらず、打ち切った。


片方では森友学園当時どうだったでしょうか。子どもたちに教育勅語を学ばせる、そして運動会で「安倍首相がんばれ、戦争法案を成立させてくれてありがとう」こんなことを言わせていた森友学園。当時塚本幼稚園を、松井知事の属する大阪維新の会はこれを絶賛しておられました。維新の会の方々は次々に塚本幼稚園に行って、ここの教育を絶賛しておられました。

維新の後押しの中で森友学園の認可が、私学審査会の中でこれは問題がありますよ。付属する中学も高校もない、単立の小学校の認可は今までされていなかった、そして森友学園自身で土地・財産を持っていないから、運営資金がないから途中で学校がつぶれてしまう。行っている子どもたちの行き場がなくなる。私学審議会の中でも問題ありとされていたにも関わらず最終的に認可したのは松井知事です。

森友学園認可のコインの裏側が朝鮮学校への補助金の打ち切りです。これは安倍政権が日本の中でどういう教育をしていきたいのかがわかります。


 去年の7月28日に初めて朝鮮学校の裁判で勝利をしました。裁判官が判決の中ではっきりと出したことが教育基本法のことでした。日本の過去の戦争の反省、教育が権力の思うままに教育に介入し、戦争を遂行させるようにした反省から、いわゆる行政が教育に口出しをすることは認められないということでした。


今、森友学園が認可されたことを見ても、国にとって都合のいい歴史を教え、国にとって都合のいい子どもたちを教育する学校はどんどん認可する。だけど朝鮮学校はつぶされるのか。それは日本が過去、朝鮮半島を支配した歴史を踏まえたうえで、日本の中でしっかりと自分のアイデンテイテイーを持った子供を育てている、だからこそ朝鮮学校があることが日本の都合のいい歴史を作っていく上では邪魔になる、だからこそ朝鮮学校に対してここまで弾圧をしつぶそうとしているのだと思います。


先日4月14日、大阪でも靱公園に2000人が集まり安倍退陣を求める集会でも、朝鮮学校への弾圧、ヘイトを助長することに対する声もあげられました。大阪府にもう一度大阪府としての誇りを取り戻してもらいたいと思います。


 今、大阪万博誘致に躍起になっています。万博の趣旨、オリンピックの趣旨をもう一度考えてください。すべての国が集まり、お互いの文化を尊重しお互いの良さを認め合うことです。


今大阪城にもたくさんの観光客が来ています。先日も韓国からの観光客が話しかけてきました。こういった状態が日本の中にあるということに驚き残念だと言っておられました。ひいおじいちゃんひいおばあちゃんの時代から大阪に暮らしている朝鮮半島にルーツを持つ子どもたちが、日本の中で親は税金を払いながら、この大阪府は子どもたちへの還元を一切受けずに子どもたちが学ぶ権利も認めずに、これをアジアの方が見たときに万博を開く趣旨から遠く離れていると思います。


松井知事がやったヘイトスピーチも私たちは忘れていません。赤ちゃんを抱いたオモニが松井知事に対して「この子に民族教育を受ける権利があるんですか?」と問うたのに対して松井知事が「ない」といったことを私たちは忘れません。


 いよいよ来週になりました。4月24日、阪神教育闘争。これは70年前にGHQによって朝鮮学校閉鎖令が出された。この中で在日同胞の人たちが二度と自分たちの学ぶ場を奪わせることはできないと集まり、この府庁前を埋め尽くしました。そこに警察隊が出動し16歳のキムテイル少年が銃弾を受け亡くなりました。


来週4月24日、第291回目の火曜日行動になります。教育塔の前に集まって、70年前自分たちの学校をつぶすなと集まった時から、70年もたって、私たちが290回も大阪府庁の前に立たなければならない。未だに日本の中で過去の植民地への真摯な反省がされない、大人が子どもの夢を奪わない、どの国に生まれようが子どもは次世代を育てる宝として大切にされる、そんな当たり前のことが通らない。朝鮮人の子どもなら差別してもいい、こんなことがもう6年も続いている。国会で上からの命令ならどんなひどいことでもしていく、それに対して感覚がマヒしてくる。


 この4月に朝鮮学校も入学式を迎えました。自分が在日朝鮮人である、これを当たり前に認めて生き生きと生きる。補助金が打ち切られて6年。働いている先生たちの待遇、補助金打ち切りがどれほどの負担になってきたのか。もっと先生を続けていきたい、もっと子どもたちと一緒に居たい、そう思っても学校の運営が本当に過酷になっている。先生方の生活を支えることができない。思いがある中でやむなく離職せざるを得ない先生方も生まれています。

大好きな先生が辞めざるを得ない。それを思う子どもたちの気持ちを考えてください。子どもたちが自分はありのままでいいんだな、日本社会の中で堂々と生きていっていいんだな、そう思う心に傷を負わない、心に光を持った子供たちが日本社会の中で育っていくことが私たち日本社会を豊かにしていくことです。


ぜひビラを受け取って、自分のお子さんお孫さん、知り合いの子どもたちの顔を思い浮かべてください。子どもたちがどんな思いで学校に通っているのか、そこで働いている先生たちの思いに心をかぶせてください。





スカッと爽やか、朴卓さん、遠く奈良から一番乗りで駆けつけて下さいました。





火曜バンド元気に出発です。








平石さん、連続して参加されました。古賀さんと良いコンビです^_^




プラカード重いので若者(?)にバトンタッチです^_^




















宋裕子さん、黙々とビラを配っておられます。





イケメン三銃士健在です❣️





素敵なコンビです。





熟女美女軍団です^_^





森本さんが一週しながら皆さんにご挨拶、途中からかソウルに出発するためです、明日ソウルでの「水曜デモ」に参加されるそうです^_^




平石さんアピールです。

*平石さん

 50年近く組合活動をしています。いろいろ非正規の労働者の相談を受けますが、シングルマザーの方の話では、年収180万円で子どもを二人育てているとか、この10年ぐらいで大きく様変わりしてきました。貧困が増えています。公務員にまで貧困が広がっています。臨時雇用です。新自由主義と規制緩和によって貧困を増やしてきたのです。

たった1%の人間が社会の富を持って行っている。日常働いてできる富は一緒です。1億総中流と言われていた時代は、同様に分配があってもう少し豊かでした。それを1%の人間がとっていっているのです。そのために泣いているのが今の貧困労働者層です。小泉と安倍がこういう政治を作りました。

安倍は断末魔にあえいでいます。安倍は調子に乗って自分の任期を9年にしましたがもう終わりです。9月の総裁選ではおそらく選ばれないでしょう。かれの傲慢さがこのような事態を招いたのです。


傲慢といえばもう一つ、大阪維新です。橋下が出て大阪をむちゃくちゃにしました。大阪府の職員からも話を聞く機会が何度もありました。彼らは口には出しませんが、大阪府に橋下が来た時に「あんなやついらん」と言っていた人がたくさんいました。今まじめに働いている職員の中にはこのような方が多いと思います。

その橋下が朝鮮学校への補助金を停止し、くやしいことに全国に広がりました。もう少し人権に対する配慮ができないのでしょうか。松井知事も橋下と同じく、補助金停止を続け、そして朝鮮人や自分の気に入らない人にさんざんの抑圧を行っています。そこで浮いた金をどうするのでしょう。万博を作ったり浪速を作ったり、要するに大企業を儲けに供しようとしているのです。このような政治はまっぴらごめんです。

私たちは自らの力で自らの運命を切り開く、ともに戦う人と連携をしながら自分たちの権利を主張していく。民主主義が破壊される世の中で私たち自身が少数であろうが当然の権利を主張して頑張らなければいけないと思っています。


一緒に見られているのです。松井知事大阪府庁の皆さん、人に対する優しさがあるなら直ちに補助金の停止を打ち切り、もう一度共に生きる施策に戻っていただきたいと思います。大阪維新の皆さん。人の権利を大事にしてまっとうな政治をしていただくようにお願いしたいと思います。
















孫さん、今日も頑張っておられましたが、ビラを受け取らず無視までされて怒りが爆発してしまったようです。









いつも指定席ですね。駐輪所前のスペース






























⁂南大阪の劉先生のアピールです。

朝鮮学校の教員でもあり、保護者でもあります。ここで何回かこの場で話をしました。そのたびに自分自身を見つめる場でもあります。大阪で生まれて大阪で育った在日三世であります。言葉は大阪弁が一番得意です。東京弁はしゃべれません。学校で習った朝鮮語を少々しゃべれます。大阪の血が流れていると思っています。

大阪で生まれ育って半世紀が過ぎました。大阪が好きです。東京より好きです。前も言いましたが、大阪が少し変わってきたなと、東京へはようついていかん大阪が、なんか知らんけど東京について行っとると。誰の顔見てるのか?ということを感じる今日この頃です。

大きな組織には大きな組織の論理があると思いますが、今まで日本が戦争が終わった後に培ってきた民主主義とは何なのかということを、この頃私は日本人ではないけど考えることがあります。選挙で1票投げて自分が支持した人が当選したらそれでいいのか、負けたらそれでアカンのか、そういう問題だけではないのではないかと、

議員さんがすることはあるとは思いますが、大阪府民として、大阪市民としてやるべきことをして、小さい声ではありますが声をあげながら、在日ではありますがやっていかなければならない。そのためには日本の方々とこの声が届いている日本の方々と手を携えていかなくてはいけないと思っています。

いろいろな問題はありますが、朝鮮学校に子どもを送っている保護者としましては、やっぱり今一番大変なのは、少子化の問題もありますが、財政難というのが直近の問題というか、大きな問題としてのしかかっています。先生を続けたくても続けられない、そういう状態が長引いています。人並みにもらえないような状態が続く中で、各々、各家庭を持ち、各家庭の事情があるのですがやむなく去っていく先輩や後輩を見ると、非常に胸が痛いです。けどいろいろ支えてくださる方々がいてるからこそ私もがんばりますし、去っていった先生方もまた第2線、第3線で頑張ると言っていました。

今子どもたちは一生懸命勉強しています。スポーツ・文化にも励んでいます。それは親御さんたちの力や支えてくださる日本の方々がいてるからこそ、学校の中では何も悩まずに生きています。けど小さい10歳に満たない子どもが「また北朝鮮や」とテレビではそればっかり放送するので「また北朝鮮なのか」というのを、小学校の子どもたちも反射的にきています。

この報道がおかしくないのかどうかというのが普通の大人であればわかると思います。けど南北が和解して、朝米が初めての歴史的な会談をする前にしてから、変な特集が始まったりしてるのはなぜなのかというのを深く考えなくてもわかってしまう、そういう日本の社会がどうなのかというのを、黙っていては変わらないと思いますので、大阪府庁で働くみなさん、良心をたくさん持っておられると思います。小さな声をあげて小さな力を団結してから、大きな力に向かっていけるように頑張ってください。






⁂エミさんのアピールです。

 保護者の一人です。今日の夜にセミナーがあります。講師は人権問題について活動している方で、在日三世の人です。国連ジュネーブにも何回も飛んで行って、朝鮮学校への無償化問題のことを訴えているそうです。

私の友達も何人かは保護者を代表して、オモニ会の代表としてジュネーブに行きました。座り込みをしたり千羽鶴を折ってみんなの心を届けようとしていました。一人のアピール時間が10分ではたりないとアピールをしていたら、ほかの国のアピールをする方が自分の時間をあげるよということで10分を越えて、日本が在日朝鮮人・韓国人にしている差別のことを訴えてきています。

今日の講師のこの方を含め何回も訴えているので、日本政府は国連から何回も勧告を受けています。にもかかわらず、それを無視して拉致問題などばかりをあげて、自分たちの植民地支配を顧みない、そういう状況のもと、朝鮮学校をなくそうというその一つが、この補助金・無償化対象ではないということですね。このことをもっともっとたくさんの方に知っていただきたい。

今保護者がどういう気持ちでこどもたちを学校に送っているのか、なぜ私たちだけが差別されなければならないのか、インターナショナルスクールに通う子や中華学校に通う子と、どういう違いがあるのか、そのことを本当に知っていただきたい。そういう思いで今日は夜、東成区民センターで人権について学んでいきたいと思います。皆さんも学んでください。







リョンスルさんも久々のアピールです。

⁂若者申さん


 今年母校である和歌山朝鮮初中級学校が創立60周年を迎えます。先日母校の入学式に行ってきました。全校生徒、園児含めて39人になりました。私が小学5年生の時に50周年でしたがその時35人でした。10年経って4人も増えました。うれしいことです。

しかし現実を見てみると9つのクラスがある中、先生方は校長先生・講師の先生含めて8人しかいません。4つのクラスが合同で授業を受けます。そして1年生と3年生が一人の担任の先生が受け持っています。そう考えたときに補助金を出さない、高校無償化を適用していないという差別は、民族を子どもたちに教えてあげようとしている先生たちの命を奪っていると私は思います。

子どもたちだけの差別ではないと思っています。火曜行動で一人ひとりと向き合って意識を変えていく、日本の方々一人一人の良心を問うという活動は大切なことだと思いました。これからも参加します。

皆さん、一度自身の良心に問いかけてみてください。この問題を他人の問題として考えないでください。苦しんでいる子どもたち、先生たちそして保護者の皆さん、そして在日朝鮮人の私も含めて皆さんがいます。一度自分に問いかけてみてください。これからもご支援ご協力よろしくお願いします。






奈良から一番に駆けつけて来てくれた朴卓さんのアピールです。

⁂奈良のアボジ


 4月なので新入職員の方もたくさん働いておられると思います。先日奈良の朝鮮学校の幼稚班に息子が入園しました。たった一人の入園式に、本当に多くの方が参加してくださり親としてはほんとにうれしく思います。

息子本人も毎日楽しく通っており、今日は私が初めてお弁当も作ってみました。そんな毎日が私自身も楽しくてしかたありません。


そんな朝鮮学校に通わせてよかったと思っている私ですが、二つ返事で通わせますと言ったものの、通わせるのには葛藤や悩みもありました。その悩みや葛藤の根源が、ほかならぬ差別というものにあります。私は差別というものは不当に区別をすることだと思っているのですがその先陣を切っているのは誰でしょうか?ほかならぬ行政なのではないでしょうか。

もちろんそれを支えているのは多くの一般市民であるのは事実なのですが、そこを冷静に公正に業務を遂行するのが行政の責務だと思います。そういう意味で補助金の停止というのは差別を助長するものでありますし、一刻も早い補助金の復活を求めるとともに、今まで以上の補助金を求めます。今まで出ていた補助金ですら、法的見地から見ても差別という見地から見ても妥当だと思っていません。だから即刻補助金の復活のみならず、今まで以上、増額されることを強く望みます。



(卓さんのFBで朝見つけた卓さん手作りのお子さん用のお弁当、ご夫婦で当番制で作っておられるそうな、ほほえましい)






(ちなみにこの写真は昨年の物です、赤ちゃんを抱っこしての参加はみなさんに大きな感動を与えました。男女同権を身を持ってしめしてくれています。素晴らしい❣️)





長崎さんがまとめてくださっています。

⁂長崎さん

 ちなみに朝鮮学校への補助金打ち切られたとき年間一人69800円、約7万円

うちの息子が日本の公立学校で受け続けた税金の額は年間100万円でした。

決して十分な補助金ではありません。

最後に歌を歌って終わります。







最後の歌は姜さんの音頭で「勝利のその日まで」❣️











いつものように駐輪所の前で申し送りです。






私もタルオルムの公演の宣伝をさせていただきました。






来週はいよいよ4.24 70周年記念の火曜行動とパレードです、集合場所は教育塔前(NHK前の信号を渡った所)です。お間違えのないようによろしくお願いいたしますね、沢山の方々の参加をおまちしております。^_^



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